画竜点睛 | 田窪一世 独白ノート

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。


最後の仕上げをすることを、

「画竜点睛(がりょうてんせい)」と言い、

九分通り出来上がっているのに、

大事な一点が不足している場合を、

「画竜点睛を欠く」と言います。


中国の南北朝時代にある有名な画家がいました。

彼は安楽寺という寺から竜の壁画を依頼され、

見事な竜の絵を描いたのですが、

何故か睛(ひとみ)が入っていません。

その理由を問われた名人は、

「睛を入れたら竜が天に昇ってしまう」

と答えました。

それはいくらなんでも自信過剰だろうと言われ、

画家がしぶしぶ睛を入れると、

果たして、竜は本当に昇天してしまいました。


ちょっと大げさな話ですが、好きな言葉です。



▶︎みりん