物わかりの良い親の子は反抗期が長くなる。
本来物わかりが良いことは悪いことではありませんが、
あまりにも物わかりが良すぎて子供の壁になれないと、
特に父親がそういう場合にこの傾向は顕著になるのだそうです。
たとえば子供は校則違反の髪型をしたり、
モノを学校に持っていったりすることを、
心の奥ではちゃんと悪いことだとわかっているのです。
しかしわかっていてもそれをやってみたい、
というような心理で行動しています。
ところが親があまりにも寛容ですべてを許してくれると、
心の奥底で親に対する軽視と不信感が生まれるのです。
これが子供の反抗期が長引くひとつの原因です。
親は時々自分の考えを唱えて壁になることで子供は親を尊敬し、
自立心も生まれるというのです。
子供の頃、僕の母親の口癖が、
「お父ちゃんが怒ったら怖いよ」でした。
父親は無口で静かな人でしたので、
結果、子供達はみんな父親を恐れ、尊敬していました。
ところが高校生の頃、母親がポツリと、
「お父ちゃんは普通の人だから」と言ったのを聞いて、
僕達兄弟は拍子抜けしたもんです。
しかし反面、なかなか上手な子育てだなと感じました。
子供にとって父親は正体不明の権威で良いのだと思うのです。