反抗期 | 田窪一世 独白ノート

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。


物わかりの良い親の子は反抗期が長くなる。


本来物わかりが良いことは悪いことではありませんが、

あまりにも物わかりが良すぎて子供の壁になれないと、

特に父親がそういう場合にこの傾向は顕著になるのだそうです。


たとえば子供は校則違反の髪型をしたり、

モノを学校に持っていったりすることを、

心の奥ではちゃんと悪いことだとわかっているのです。

しかしわかっていてもそれをやってみたい、

というような心理で行動しています。

ところが親があまりにも寛容ですべてを許してくれると、

心の奥底で親に対する軽視と不信感が生まれるのです。

これが子供の反抗期が長引くひとつの原因です。

親は時々自分の考えを唱えて壁になることで子供は親を尊敬し、

自立心も生まれるというのです。


子供の頃、僕の母親の口癖が、

「お父ちゃんが怒ったら怖いよ」でした。

父親は無口で静かな人でしたので、

結果、子供達はみんな父親を恐れ、尊敬していました。

ところが高校生の頃、母親がポツリと、

「お父ちゃんは普通の人だから」と言ったのを聞いて、

僕達兄弟は拍子抜けしたもんです。

しかし反面、なかなか上手な子育てだなと感じました。

子供にとって父親は正体不明の権威で良いのだと思うのです。



▶︎みりん