褒める | 田窪一世 独白ノート

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。


「頭が良い」と褒められると子供の成績が下がりやすい。

スタンフォード大学のドゥイック博士がこんな実験をしました。

子供に課題を与えてAチームには「頑張ったね」と褒めました。

もうひとつのBチームには「頭が良いね」と褒めました。


そして新たな問題を子供たちに選ばせたところ、

賢さを褒められた子供の90%は簡単な問題を選びました。

つまり子供たちは賢さを褒められたことを守りたいために、

難しい問題に挑戦することをやめ簡単な問題を選んだのです。

反対に頑張りを褒められた子供たちは、

より難しい問題に挑戦する者が90%に増えたのだそうです。


博士はこの実験を一年間やり続けました。

すると「頑張ったね」チームは30%成績が上がり、

「頭が良いね」チームは20%成績が下がったのだそうです。

親にしろ先生にしろ、
褒めてやりたい気持ちはどちらも一緒です。
稽古場で演出していても、
人を指導する難しさは同じように感じます。


▶︎近景