モリー先生との火曜日 | 田窪一世 独白ノート

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。


「モリー先生との火曜日」という映画があります。

大好きなジャック・レモンが、
亡くなる直前に撮ったテレビ映画で、

ある大学教授が年老いて病気になり、

昔、教え子だった中年男性が仕事の合間を縫って、

毎週火曜日にお見舞いにいくという、

とても地味ですが、しみじみとした良い映画です。


ある場面で、教授が教え子に、

「人はいつか必ず死ぬんだよ」と言います。

おだやかに淡々と笑みを浮かべながら。

すると教え子はいつしか号泣し始めます。

顔を真っ赤にしながら。

これ、見ていただけるとわかりますが、

どちらかというとジャック・レモンのほうが凄いんです。

ジャック・レモンが相手役を泣かしてしまったのです。

最高の演技、最高の瞬間でした。




▶︎近景