映画が生まれて約百年。
フランスのリュミエール兄弟が、
世界で最初に映画を公開したと言われています。
その内容というのが無声のモノクロ記録映画で、
駅ホームに列車が入って来るというだけの内容だったのですが、
当時の観客は驚きあわてて会場から出て行ったそうです。
フィルムの汽車が本物に見えたんでしょうね。
でも、人間の脳というのは最初は刺激的と感じたものでも、
時間が経つとどんどん慣れていってしまうんだそうです。
最初プールに浮かべた客船の模型にドキドキしていた観客が、
やがて本物の客船が沈んでもドキドキしなくなり、
「タイタニック」のように本物とCGを駆使して、
組み合わせたものでなければ驚かなくなってしまう。
でも、いずれこれにも慣れていく。
僕たちだって最初、
「ジュラシック・パーク」の恐竜には驚いたものですが、
どうですか? 最近ちょっとCGに慣れてきてませんか?
映画と観客の脳はこうやってイタチゴッゴを続けて行くのです。
演技も同じだと思います。
観客の脳よりちょっと先に行く演技、見つけたいですね。
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