マイナー車の割に純正部品には困らなかった単ガンですが、ここ最近スズキの部品供給が怪しくなっているとのことであらかた調べてみました。

(23年7月版調査)
 

125ガンマの部品が中心です。

ウルフや200の部品、自分のガンマに使っていない部品(トキコのFキャリパーとか)は調べていません。どう考えても出ない部品、出なくても困らなそうな部品は調べていません。

 

  1. 腰上関連

    (1)ピストンリングどうなの問題
     ピストンはかなり昔にVガンと統合され、長い間、Vガンのピストン+単ガンのピストンリングがPLで指定されていました。
     つい最近、単ガン専用のピストンリングが廃盤になり、統合されていません。Vガンのピストンリングが単ガンのシリンダーには合わないのか、古すぎてスズキが統廃合する気がないだけなのかは不明。
     使って問題が出たという話は聞きません。

    (2)シリンダー
     これもウルフのシリンダーに統合された後、廃盤になっています。
     メッキシリンダーなので内燃機関屋で再メッキ再生できます。
     またVガンのシリンダーとほぼ同じなので小加工で流用可能です。Vガンのシリンダーも廃盤らしいですが。
     最近アテナからVガン・RS250用の社外シリンダーが販売されました。

    (3)排気バルブ
     数年前は一部ありましたが全滅。Vガンの物が流用できますが調べていません。多分廃盤です。
     TYGA等から社外品が手に入ります。
     
  2. クランク周り
    (1)ベアリング
     クランクベアリングは入手可能。一般的な品番なので今後も困らなそう。
     コンロッド上端・下端のベアリングも入手可能。コンロッド周りはVガンと共通なので社外品も手に入ります。

     ミッションのベアリングは1個廃盤がありましたが、2個に増えていました。


     23番 (09263-20081)が以前から廃盤のベアリングで、こちらは同サイズのベアリングをヤマハの品番で見つけています。
     22番(09262-20111)は最近廃盤になりました。こちらも他社で同サイズ品を発見していますが、在庫を枯らす可能性があるので書くのは控えます。(割と簡単に見つけられます)既にネットで出回ってるので書きますがホンダの91004MT3003が同サイズです。
     サイズが同じというだけで使って問題ないかは知りません。

    (2)オイルシール
     右側のクランクオイルシール
      09289-36005 が廃盤でした。少し特殊な品番だったそうです。

     こちらpjmeにて社外品が購入できます。 

     

     実際に購入したところ、TTOのE2138というものでした。台湾のメーカーでシールキットや廃盤シールの社外品とかでよく見かけるそうです。大体1000円+送料4500円程度したので、買うなら後述のガスケットキットとか仲間を募って買うことをお勧めします。



     また同サイズのシールをウェビックで見つけました。PROX製ではっきりとクランクシール用と書かれています。カタログによるとMX、ATV、PWC用らしい。

     


     クランクの隙間調整に使うシムが全部廃盤でした。内径25mm 外径34mm 厚み1.6mm~2.3mmのようですが流用できそうなシムが見つからず....
    情報募集中


     
  3. クランクケース・腰下関連

     ジェネレーターカバーのガスケットが廃盤でした。社外品があります。



     クランク合わせ面のオイルシール  09280-16016 が廃盤です。冷却水経路のようで、番号的に内径16mmですがそれ以上の情報はありません。
     今度クランク割ったときにサイズとか調べてみます。



     ウォーターポンプカバーの異形Oリングが廃盤でした。こちらですが一部のガスケットキットには同封されています。


     名のあるメーカーだとVERTEXのキットに入っていました。↓

     



     実際に購入しましたが、内径16mmのOリングも入っていました。前述のOリングかもしれません。紙のガスケットはD&Kと書かれていました。


     セルのOリングが2つとも廃盤。部番からはサイズが読み取れないので要採寸



     確かセル自体も廃盤ですが、とあるスクーターのセルが流用可能なので調べてみて下さい。200はクランキングが重くて使えないらしい。

     オイルシールやベアリングですが、本体にメーカー(NSKとかKOYOとかNOKとか)の品番が書いてありますが、カタログには載っていないような特殊な品番は廃盤になる傾向があります。
     2000年代頃のオーナーサイトBBSにその辺の情報がまとめられていましたが、見事に廃盤になるものを予知していました。特殊な品番はあらかた廃盤になったように思います。

     

  4. 吸気関連
    (1)キャブ関連
     消耗品関係は大体出ます。社外品もあるので入手に困ることはなさそう。
     キャブ本体は廃盤。PWK等の社外品は取付角の問題で油面がでないので辛い。

     セッティングパーツの入手方法とかは以前に書いてます↓


     

    (2)インシュレーター回り
     画像のガスケット、リードバルブ、リードバルブケース、インシュレーター なんと全ていつの間にか廃盤


     例によってガスケットは社外品が手に入ります。

     リードバルブとケースはNSR(MC21)の物が互換性あり。ただしストッパーはガンマの物を使う必要があります。
     同じ会社が作っているらしく、HRCのRS125とか複数の車種で互換性があるそうです。
     ただしケースの口とインシュレーターの形が違って段差ができる可能性があります。MC21のケースなんかは面積が広くなりますが、段差ができるので流体力学的に悪影響があるかもしれません。

     

     

     NSR関連のパーツは社外品豊富なのでこれからも何とかなると思います。ケースはKIWAMIからも販売されてますね。

     インシュレーターが出ないのは痛いですね。ただケースが流用できることから分かる通り、取付面が共通のインシュレーターはいくつかあります。邪魔になるオイルポンプを撤去してPWKとかのキャブと合わせれば何とかなるかも。

     
  5. ミッション関連
     ベアリングは前述の通り。
     シフトフォークとかドラムとか、OHの際に必要になりそうな部品は調べましたがメモってなかったので書けません。意外と出た記憶があります。
     
  6. ブレーキ関連
     トキコFキャリパーは未調査
     有名ですがトキコとニッシンの90mmピッチのキャリパーは流用できたりします。
     ニッシンは新品もありますね。

     マスターのリザーブタンクホースは前後共に廃盤です。
     NISSINが補修品を販売しているので交換しました。

     

     

     リヤのホースサイズは知りませんが、おそらく手に入るでしょう。

     リヤブレーキマスターのピストンキットが廃盤でした。
     ただし一般的なニッシンのマスターシリンダー(1/2ピッチ 49mm)なので他車種の品番が流用でき、新品も手に入ります。単ガンの品番とまだ廃盤になってない品番で何が違うのかは謎ですが。


     リヤブレーキのピストンは廃盤です。シールはまだ出ます。
     そのうち困りそうだなあ。

     
  7. Fフォーク
     チューブとかインナーパーツはさすがに廃盤ですが、オイルシール、ダストシール等のOHに必須のパーツは出ます。Vガンやグースと一部互換性があるおかげかな。
     
  8. 外装・その他
     ライト廃盤。ちなみにヘッドライトもテールライトもVガンと共通です。

     ワイヤーハーネス 数年前まで一部年式はありましたが全滅

     タンク、ホイールも数年前は一部の色がありましたが、全滅

     メーターギヤ、メーターケーブル廃盤

     チェーンスライダー廃盤

     ラジエターホース全滅

テクトロのオシロ

液晶がダメになったので交換しました。


液晶は互換品が手に入るようです。

以前アリエクで評判の良さそうな店を選び、買ってみたのですが、なんと写真と違うものを送りつけてきました。


Yahoo!ブログ時代書いた自作バッテリーの記事を引用してくれたかずいの雑記帳さん


https://kazuikazui.dreamlog.jp/archives/52478457.html



ここで紹介されているショップで買い直しました。



噂通りコントラスト調整は効きませんが、いい感じです。あとは太陽の下でどう見えるかですね。




ちなみに使えなかった液晶は写真と違うとゴネたら返金されました。アリエクだとどんなに気を付けても一定のリスクがありますねぇ。

運営が仲裁してくれるので何とかなりますが、英語チャットでバトルするのは面倒です。

 

親記事↑

 

NF13A専用基板のデータはこちらで公開中(基板のガーバーデータや参考用の用の点火マップ、パーツリストなど)

 

 

設定ソフト・ファームウェアなどはヤマハ電装友の会のノーマルOSR-CDIのものを使ってください。

 

ver1.4.0の時の基板をベースにカスタマイズしたものですが、最新のver1.4.1でも問題なく動くはず。

1.4.1ではサイリスタが廃盤になったため変更になり、ゲート回路の抵抗値も変わっています。

サイリスタが手に入らない場合、サイリスタとゲート回路の抵抗はver1.4.1のものを使用してください。

Pick up coil positionは52度にしています。 個体差はあるかもしれません。

 

作り方とか動作原理については追記予定。

始動時にアナログ点火でケッチン防止+コンデンサに耐圧を超える高電圧がかかることを防止するために、ノーマルのOSRに回路を追加しています。基板サイズそのままでかなり無理に配置しているため、製作難易度はノーマルより高いです。

 

 

現状の課題

・圧倒的に走行試験が足りていない。

  数キロ走って純正CDIと比較して遜色がないことは確認済みですが、複数の車両で数千数万キロ走ってどうなるかは分かりません。

 

・バッテリーが少し弱くなるだけでセル始動困難になる。

 原因は何となく分かっているので、時間ができたら基板を作り直したい。