11月22日昭和女子大学人見記念講堂14時開演の

「コロッケ and小松政夫 爆笑スーパープレミアムコンサート!!」

を観に行きました。

 

出演 : コロッケ
ゲスト : 小松政夫、渡辺直美


<タイムテーブル>



銀杏の葉の絨毯が綺麗でした。




前半はモノマネバーで出演しているモノマネ芸人さん達のショー。
武田鉄矢さんから、そのまま芸人永野さんの

「ラッセンが好っきー」ネタは大笑い。
X-JAPANの♪Forever  loveと♪紅、良かったな~
前半では中島まりさんの小池百合子さんのモノマネが
一番ウケていて、「人見記念講堂の盛土問題の確認」とか
カタカナ英語語録をふんだりにとり入れたスピーチとか
時事ネタ満載で面白かった(≧▽≦)

前半のラストは小松政夫さんの歌謡ショー。

トークも含めてとっても昭和な感じでした。

 

 

 

後半はコロッケさんのモノマネリサイタル。

24曲モノマネメドレーの後、楽しみにしていた

渡辺直美さんのビヨンセ。黄色と黒の衣装に身を包んだ

直美さんはみつばちのようだった(≧▽≦)

初めて生で見る高速腰振りキレキレダンスのビヨンセに感激!

ラストは後ろ向きから振り返っての決めポーズ→照明消える、

から照明が付くと、片膝ついて床で息も絶え絶えの直美さん(笑)

袖からコロッケさんが「大丈夫?」と登場。

その後のビヨンセになり切ったままのトークも大爆笑。

 

 

 

ロボット五木ひろしは何回見ても面白い~(≧▽≦)

歌いながら虫をつかまえる堀内孝雄さん、歌いながら

虫を見つける長渕剛さん、コブクロの黒田さん等虫トーク、

ファンの方に怒られた話、コロッケさんの顔の大きさから

換算される適正身長が2m3、だった事が判明した話等

自虐ネタも面白くて笑いが止まらなかった。

ラストはさだまさしさん作詞・作曲のコロッケさんの

オリジナル曲、「いのちの理由」歌唱。

紅葉も見ることができて、楽しい午後の一時でした。

11月19日ルミネTheよしもと19:30開演の
ユニットコントライブ「CONTS」を観に行きました。


 









出演 : 河本準一(次長課長)、
岩尾望(フットボールアワー) 、井上裕介(NON STYLE)
ゲスト : インパルス、村田秀亮 (とろサーモン) 、
水口靖一郎(ソラシド)、もう中学生
 


前座は芸歴6年のバビロン。前座は写真撮影OKとのこと。



コントとコントの間は携帯電話を操作してもOK。
ツイッターにコントの感想をリアルタイムで書き込んで下さい、
とモニター画面を見ながら説明をしてくれているところ。


 

15分くらいのコントが6、7本あり、最初は演出家役の

インパルス、板倉さんと、演出助手役の河本さん、、

そして役者役の4人のコント。

「3人だけど250人に見えるような行進してみて」とか

「オレオレ詐欺役として電話をかけてみて」とか

いろいろな要求を必死にこなす役者役達。面白かった。

他のコントでは、子供向けに歌う♪お弁当箱の歌、とか

♪一本でもにんじん、の変な替え歌を歌ったり、

子供向けには不向きなちょっとエッチなシーンがあったり、

お父さんの再婚相手が男性だった、というコントがあったり、

職業安定所を訪ねてきたお年寄り2人と係りの人のコント等…

 

 

 

一番ウケたのは、最後のコントで、「今年に入って”捨て岩尾”が

急増しています」というニュースが流れた後、舞台上には

箱に入って捨てられたフットボールアワーの岩尾さん(笑)

小学生役のもう中学生がそれを見つけて、周囲に隠れて

世話をするが、同級生やお父さんに見つかってしまい、

岩尾は保健所へ連れていかれてしまう。時が流れて

あの小学生が社会人になった時に、昔世話をしていた

岩尾にそっくりの人に遭遇する。社会人は思わず「岩尾?」

と声をかけるが、岩尾はハットで顔を隠したまま、

「いいえ、私は岩崎です」と答え、社会人は納得して去っていく。

その後姿を見て、「大きくなったな…」とつぶやく岩尾、

という、演劇でもありそうな話。ジーンときてしまった。

 

 

 

奇想天外な発想も楽しいですが、ありそうな設定や、

いかにもいそうな人物のコントもあって、演劇のようだった。

役者さん並みに演技の上手い芸人さんもたくさんいるので

コントも内容によってはコメディの演目気分で楽しめる。

上演時間は2時間とのことでしたが、10分程オーバー。

河本さん、面白かった。

11月18日天王洲銀河劇場14:30開演のミュージカル
「マーダー・バラッド」を観に行きました。







パネルが展示してありました。





コラボドリンク



モンチー君とケンケン君.。



<タイムテーブル>




訳詞・上演台本:森 雪之丞
演出:上村聡史
音楽監督:島 健

<出演>

★トム(ダウンタウンのクラブのオーナー、サラの元恋人) ・・・中川晃教
★サラ(アッパー・イーストに住む女、歌手を夢見ていた) ・・・平野綾
★マイケル(サラの夫、詩学の博士号を持つ。) ・・・橋本さとし
★ナレーター(バーテンダー。本物語の語り手。)・・・濱田めぐみ 





<あらすじ>

ナレーター(濱田めぐみ)が歌う。「聖人と罪人の歌が聞こえる。
美しい炎は引力がある、でも触ってはいけない」。
ニューヨークに住むサラ(平野綾)とトム(中川晃教)は、

幼いころに出会い、燃え上がるような恋をする。
サラは歌手を、トムは俳優を夢見ていた。
だが、あまりに熱い恋は時がたてば冷めるもの。

トムはサラに飽き別れを告げる。失恋したサラは

傷をいやそうとダウンタウンのバーで酒におぼれる日々。
そんなある日、酒に酔いふらつきながら帰える途中、

詩の博士号を持つマイケル(橋本さとし)と出会う。
マイケルは傷つきボロボロになっていたサラを抱きしめ、

二人は恋に落ち、結婚する。アッパーサイドに家を買い、

家庭を築き、娘のフランキーが産まれる。
だが、サラはいつしか、毎日同じことの繰り返しの日々に

うんざりとしていた。育児と家事に疲れたサラは、

かつて燃え上がる恋をしたトムを懐かしく思い出し、
トムがダウンタウンに新しくオープンしたクラブ

<キングズ・クラブ>を訪ねてしまう。
トム、マイケル、サラ・・・・ついにキングズ・クラブに3人が揃う。
ナレーターが歌う。「クラブ、ダイヤ、スペード、ハート 

勝負の決め手は自らの選択と、運命!」。
そして、キングズ・クラブで未解決殺人事件が起きた。

殺したのは誰か?




バンドは舞台奥。濱田めぐみさんの歌からの始まり。
舞台の上手と下手にステージシートという客席があり、
下手手前が空いていて、キャストが時々座って、
観客にからんだり、歌ったりするのにはびっくり。

最近平野綾さんと平原綾香さん出演の舞台が

ごっちゃになってきているワタクシですが…A-_-;)
平野綾さん、エロ可愛くて、歌も声も雰囲気も合っていて
今まで見た役の中で1番良かったな~




前半、アッキーの出番がないな~と思ったら、

後半ではたくさん歌を聴くことができました。
トムとサラが再会して、お互い求め合う様子が官能的で
情熱的でエロティック。歌詞通りまさにタトゥーのような熱いキス。

2人の後ろに燃え上がる炎が見えるような激しさがあった。
橋本さとしさんのマイケル、優しくて包容力があって素敵だった。

幸せな家庭、優しい夫、失いかけて初めてその大切さに

気づくサラ。トムとサラとマイケル、三人が鉢合わせする

シーンでは、冷静さを保ちつつも、声も態度もだんだん

イライラしていくマイケルの様子にドキドキ。
濱田めぐみさんの歌声もグイグイきて感動だった。

ありがちな昼ドラ的ストーリーだったけれど、

未解決殺人事件にまで発展するラストは新鮮でした。

歌もロック調で迫力があって良かった。



 

11月17日本多劇場14時開演の、阿佐ヶ谷スパイダースの舞台
「はたらくおとこ」を観に行きました。






<タイムテーブル>



謎の人形...




作・演出:長塚圭史
出演:池田成志、中村まこと、松村武、池田鉄洋、
富岡晃一郎、北浦愛、中山祐一朗、伊達暁、長塚圭史




<あらすじ>

幻のリンゴを作り出す夢も破れ、朝から晩までまんじりともせず、
今やもうすることもない閑散の事務所でストーブの小さな炎を囲み
北国の大雪を見つめる男たち。雪はまるで借金のように
降り積もってゆく・・・。もはや東京に帰る場所もない。
そんなある日、地元の若い女が運び込んだ幸運の液体。
この液体を手に、男たちは手段を選ばず暴走しはじめる。
そう、すべては幻のリンゴの栽培を再開するために。
運命を打開すべきチャンスが目前となったとき、
トラックに乗ってアイツがやってきた!




タイトルとあらすじから、リンゴ園再開に奔走する
男達の話かと思ったら、そんな爽やかなものではなかった。

毒性の高い農薬を使用しているすずの父親と、事務所の

男たちが言い争ったり、すず、を巡って男達が言い争う。
「風俗にばっかり行ってるから浮気されるんだよ」
と、今の男が昔の男に鎌で腹を刺されたまま言っていると
そこにすずを誘ったという別の男が、現れさらにこじれる。

 

 


男たちが事務所にいるとトラックがつっこんでくる。

事務所につっこんできたトラックの積荷を開けてしまい、
廃棄するはずだった高濃度の放射性廃棄物が部屋に溢れて
その場にいた者達が苦しみ始める。
顔が分からないほどただれて死ぬ者、意見の食い違いから
ブロックで頭を叩かれ、殺されるトラックのドライバー、
誤って農薬を飲んでしまい、目から血を流して痙攣しながら
死んで行くもの...地獄絵図のような光景。

 

 


リンゴ園の園長とすずの父親が協力してトラックから、

死体だらけの事務所に放射性廃棄物を運び込み、

「こうすればなくなる」と蓋を開けて食べ始める。
理解出来ない展開に頭混乱。
何やらヌルヌルとぬめった麺類のような不気味な物体を

口に運んでは、ゲボゲボオエーッとむせて悶え苦しむ2人。

次第に恍惚とした表情に変わっていき、気味が悪かった。

暗転後、ラストは死んだはずの人間が生きていて、
園長が自分の妻子を酔っ払い運転でひいた人物を許す、
という話でしたが、正直自分には理解しにくかった。
グロテスク過ぎてちょっと引いてしまいました。
 

11月16日サンシャイン劇場19時開演の、

大人計画「サンバイザー兄弟」を観に行きました。



入口が関東カッパ連合



<タイムテーブル>



公演パンフレット



作・演出 : 宮藤官九郎
音楽 : 上原子友康(怒髪天)
出演 : 瑛太、増子直純(怒髪天)、三宅弘城、皆川猿時、清野菜名、

少路勇介、よーかいくん、篠原悠伸、上川周作、宮藤官九郎、りょう




本作は大人計画の宮藤官九郎作・演出作品をPARCO劇場が

プロデュースする大パルコ人シリーズの第3弾。

2033年の池袋を舞台に、歌のうまいヤクザ・サンバイザー兄弟

(瑛太、怒髪天の増子直純)の兄弟愛や、

西池袋のネオカラーギャングとの抗争が描かれる。



客席にサンバイザーが置いてあり、あらかじめ

組み立てておいて劇中合図があったら使用する演出。

 

いきなり大音量のバンド演奏からのスタート。
それぞれ青と赤のサンバイザーをかぶった、
瑛太さんと増子さん演じるサンバイザー兄弟がボーカルで登場。
あのドラムのすごい人は誰~?と思ったら三宅さん∑(๑º口º๑)!!
クドカンのギターにもビックリ。
お芝居はもちろん、歌、ダンス、演奏、殺陣を
出演者11人で全部やるとは聞いていましたが、
どれをとっても予想を上回る高レベル。そしてお笑い。
 

 


 
楽しみにしていた皆川さん、今回も期待通り女装、Tバック、
出演者へのキス、ボディタッチ、とキワモノ感MAX。
味の素を大麻と偽って捕まり、囚人番号893番として
収監される。893はヤクザ、ではなくヤクミらしい(笑)
池袋を中心に活動しているラッパーとの事で、
クドカン演じる刑務官に、檻の中からパンイチでラップ独演会。
たどたどしくもビミョーなラップに笑い止まらず。

 



クドカン、上川さん、皆川さんの3人が演じるホステスシーンでは
りょうさんが極道の妻としてサングラスに着物姿で登場。
着物姿も、啖呵を切る様子も迫力があってカッコ良かった~
サンバイザー兄弟を「青いの」、「赤いの」、と呼んだあと、
皆川さんホステスを「おい、汚いの」と呼んでいて大爆笑!
その後出家するも、煩悩が多すぎて、都知事選に出馬。

応援は出所したラッパー役の皆川さんがラップで応援。

当選して今度はやくざ取り締まりに奔走する。

 

 



三宅弘城さん演じるボクサーのアップルパイ海老沢は、
活舌悪く、何を話しているのか聞き取れず(笑)

観劇好き女子のシーンではあるあるネタ満載で面白かった。
温泉シーンではいろいろなアイテムで股間だけ隠して
歩き回る。とにかく明るい安村さんネタのような感じで
動き方や座り方で実に上手い具合に見えなくなっていた(笑)
添水に合わせた上下運動ではギリギリのところで隠れて(≧∇≦)
組長の妻と、サンバイザー兄、との不倫関係で
生まれたぬめりちゃん。クレープと間違えて段ボールを食べたり
何でも信じてしまう、少し変な女の子。

 

 

 

 

サンバイザーはバンドを応援するときに客席で

ブンブン振るのに使いました。ラストは

バンド演奏に合わせて客席もスタンディング。
今回もちょっと下ネタ、
お笑い、個性的なキャラクターで、

超絶面白かった。皆川さんサイコー!

 

 

11月15日17:30開始ファミリーマート×大宮ラクーンよしもと劇場
「めざせ!Famiポート チケット販売枚数No.1
大宮セブン応援店舗ドラフト会議」を観覧してきました。










 
 
<大宮セブンのメンバー>
 
サカイスト、犬の心、ブロードキャスト!!、
マヂカルラブリー、えんにち、GAG少年楽団、タモンズ
埼玉・大宮ラクーンよしもと劇場を中心に活動する芸人7組。

<内容>

大宮ラクーンよしもと劇場の大宮セブンと劇場近隣
ファミリーマート7店舗が強力タッグ!
11/15(火)各店応援芸人を各店長がドラフト会議にて指名します。
当日御来場の皆様への、ファミリーマート商品の
おみやげもございます。

 

この中のメンバーで存じ上げておりましたのは、えんにち1組だけ。
入場すると最前列センターにはタイアップしている
ファミリーマートのお店のそれぞれの店長さんが7人着席。
司会は犬の心の2人。
店長さんが自分の店を応援してくれる芸人を選ぶ、ということで、
7組それぞれのアピールタイムがありました。



即戦力としてファミリーマートで働けますアピールのタモンズは
コンビニ店員とお客さんのコント。
いきなり服を脱ぎだし、ファミチキを食べたので良い体に
なりました、のムキムキ筋肉アピールのマヂカルラブリー。
痩せすぎなので、ファミチキ食べて太ります&メンバーの1人が
顔がタイ人のように濃いので、他のメンバーは電車で来たのに
1人だけトゥクトゥクで大宮にきましたというGAG少年楽団(笑)



目の前に座っているファミリーマートの店長さんに握手を求めて
集中的に直接アピールをするブロードキャスト。
ファミリーマートの場所を聞いたら矢沢永吉風に
教えてくれる人というコントを見せてくれたえんにち。
テゴマスを目指しているサカイスト(笑)
「この中で結婚しているのは自分たち2人だけ、だから
1番常識的でわきまえています」とアピールする犬の心(笑)
1組1、2分の持ち時間がオーバーする熱いアピール合戦。
大爆笑で面白かった。



ドラフトタイムでは、最初に決まったのはGAG少年楽団と犬の心。
えんにちには5人の店長の指名で抽選になりました。
えんにちの望月さんは大宮に住んでいるとの事で、
「必要でしたらすぐ駆けつけられます」とおっしゃっていたので、
その辺りもアピールポイントになったのかもしれません。
1番チケット発券が多い店舗を応援した芸人は
Y’sキッチンというファミリーマートがサポートしている
料理レシピ動画に出演できるそうです。



写真撮影OKで、SNSでどんどん紹介して下さい、
とのことでしたので掲載させていただきました。









帰りにお土産をいただきました。



久々のよしもと、楽しかった~(*´ω`*)
11月14日世田谷パブリックシアター19時開演の
遠野物語・奇ッ怪 其ノ参」を観に行きました。





<タイムテーブル>





原作 :  柳田国男(「遠野物語」角川ソフィア文庫)
脚本・演出 : 前川知大

<出演>

仲村トオル、瀬戸康史 、山内圭哉、池谷のぶえ、
安井順平、浜田信也、安藤輪子、石山蓮華、銀粉蝶


<あらすじ>

今は昔、あるいは未来。舞台となる世界は現実から少しずれた
架空の日本。社会の合理化を目指す「標準化政策」により、
全てに「標準」が設定され、逸脱するものは違法とされた。
物事は真と偽、事実と迷信に明確に分けられ、その間の
曖昧な領域を排除した。管理の整った首都圏は標準に染まり、
地方も固有の文化を失うことで衰退しつつある。
作家のヤナギタ(仲村トオル)は、東北弁で書かれた散文集を自費出版したことで
任意同行を求められた。
方言を記述したうえ、内容も迷信と判断され、警察署の一室で
事情を聞かれている。迷信を科学的に解明することで著名な学者、
イノウエ(山内圭哉)が召喚され聴取に加わった。
ヤナギタは、書物は標準語と併記のうえ、内容も事実だと主張する。
それはある東北の青年、ササキ(瀬戸康史)から聞いた
ノンフィクションであり、流行りの怪談とは違うと話す。
しかしイノウエは、書かれたエピソードは科学的な解明が
可能なものに過ぎないが、奇ッ怪なように
書くことで妄言を流布し
迷信を助長するものであると批判する。
散文集のエピソードについて二人が議論をする内に、
次第にヤナギタが著作に込めた思いや、イノウエが怪を暴き続ける
個人的な理由が浮き彫りになっていく。
そんな中、ヤナギタに物語を語った東北の青年、ササキが
警察署に現れる。イノウエはササキに真意を求める。
しかしヤナギタはササキが現れたことに動揺している。
彼は今ここに居てはいけないのだ…。
散文集(「遠野物語」)のエピソードを紹介しながら、
ヤナギタとイノウエは真と偽、事実と迷信、この世と
あの世といったものの、間(あわい)の世界へ迷い込んでいく。




山内さんの説明からのスタート。
目に見えないものを信じるか信じないかはあなた次第、的な話。
漫談を聞いているみたいで、面白かった(o^^o)
椅子とテーブルだけのシンプルなセット。
ヤナギタが警察の取り調べ室で、自分の体験した話を語って
聞かせるうちに次第に周囲は不思議な世界に誘われていく。
霊媒体質の遠野の青年・ササキ役が瀬戸君、
聞き取れないほどなまりのひどい東北弁セリフが滑らかでビックリ!
物語を語っている時、本当に憑依しているみたいですごい。




神隠しや、座敷わらしや、河童、祟り等ゾクゾクワクワクする
話の数々を、キャストの皆さんが入れ替わり立ち代り
登場人物になって見せてくれ、遠野の世界にどっぷり浸りきる。
お婆さんが収穫してきたキノコが、いつの間にか
過去の話の中で、一家全員死亡事件の原因となった
毒キノコとして登場する演出は繋がりが自然で見事。
銀粉蝶さんのお婆さん役すごかったなー




遠野の物語を語るだけでなく、失われつつある
言い伝えや迷信の類について、もしかしたら真実が
含まれているのかも、というロマンのようなものを感じ、
「目に見えるものだけが真実なのか」
という問いかけにも考えさせられた。
不思議な世界を垣間見た2時間、濃厚な演技に魅せられ、
あの世とこの世の境目にいたようなミステリアスな時間だった。
11月12日紀伊國屋ホール19時開演
KOKAMI@network第15回公演
「 サバイバーズ・ギルト&シェイム」を観に行きました。



ロビーが華やか。










作・演出:鴻上尚史
出演:山本涼介、南沢奈央、伊礼彼方、片桐仁、大高洋夫、長野里美


<あらすじ>

「サバイバーズ・ギルト&シェイム」とは、戦争や災害、事故で
かろうじて生き残った人が、死んでしまった人達を思い、
生きていることに感じる罪悪感と恥ずかしさのこと。
未来、戦争が起こり、戦場から故郷に帰ってきた若い男が、
両親に「僕、死んじゃったよ」と微笑む所から物語は始まります。
人間は想像を超えた出来事に襲われた時
「この世界は現実ではない」
と思い込んで生き延びようとします。
それが不可能な時、「私は現実ではない」と決意するのです。
これは、「生き延びてしまった罪と恥」と向き合い、
格闘し、笑い飛ばす抱腹絶倒の爆笑悲劇です。



開場すると、スタッフに混じり、入口付近に立って
お客さんを出迎える鴻上さん。
客席では鴻上さんの舞台で開演前にかかるOpusの♪Life  is  Life。
津波から一人生き延びた男と、特攻隊に志願したものの、
死にきれなかった男。と内容が内容だけに、
抱腹絶倒というほど爆笑する話ではなかった。
伊礼くんは心臓の病気で戦地に行く事ができずカラオケショップで
働きながら毎日戦地で戦っている人達に歌でエールを送る店員の役。
ブルーハーツの♪人に優しく、が何度も歌われるので
未だに頭の中でリピートして耳から離れない現象継続中。



死んだ者達と生き残った者達で製作する映画、
「ロミオとジュリエット」。
ロミオが山本さん、ジュリエットが南沢さん、ティボルトが伊礼君、
マキューシオが片桐さん。伊礼くんの園児姿は面白かったけれど
対立する幼稚園の園児同士という設定で、セリフは幼児言葉。
聞き取りにくくてなんだか今回の話は入り込めなかった。

11月12日紀伊國屋サザンシアター14時開演の「木の上の軍隊」
を観に行きました。










この日は松下洸平君が撮影した写真をいただける日。
3種類ありました。ダメもとで、全種類撮影しても
良いかどうか尋ねると、井上麻矢さん(井上ひさしさんの娘さんで、
劇団こまつ座代表取締役社長)が微笑みながら「いいですよ。どうぞ」
とおっしゃって下さり、自らテーブルに並べて下さいました。
私がいただいたのは左下の海の写真です。




写真に添えられていたコメント。
実際の写真は上の写真と同じ鮮やかなブルーです。




原案:井上ひさし 
作:蓬莱竜太 
演出:栗山民也 
出演:山西惇、松下洸平、普天間かおり、 有働皆美(ヴィオラ)

<あらすじ>

第2次世界大戦後、沖縄県伊江島で、終戦を知らぬまま
2年もガジュマルの木の上での生活を続けた二人の日本兵がいた。
この実話をもとに、故・井上ひさしさんが手掛けようとした戯曲。



舞台中央には幹がいりくんだ巨体なガジュマルの木。
新兵の方言での心の声にほっこり。
また、あどけなさが残るような牛飼いの無垢で純朴な感じが、
いかにも一般市民という感じで良かった。
前回の藤原竜也くんの新兵の時よりも、松下君新兵は
雰囲気が柔らかくておおらかな感じ。
戦慣れしていて融通のきかない上官を、のんびりした口調で
何度もイラつかせる様子に大笑い。




上官役の山西さんの、空腹で苦しむ険しい表情から、アメリカ兵の
食べ物を口にするようになってからの柔和な表情への変化と、
酒を飲むシーンのリアルな演技が素晴らしかった。
自分たちの土地が、アメリカ兵に占領されていく様を見て、
やりきれなさと悔しさであげた新兵の叫び声は切なすぎる。
普天間かおりさんの沖縄琉歌も感動もの。
戦争の不毛さを問うだけでなく、沖縄の方々とそうでない場所に
住む者の考え方の温度差という問題も含まれた
メッセージ性の高い舞台でした。
11月11日渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール19時開演の
ジョン・健・ヌッツォさんのジャズコンサートに行ってきました。



ゲストはシルビア・グラブさん。






<ミュージシャン>

ピアノ :  阿部篤志
ギター :  田辺充邦
ベース :  岸徹至
ドラム :  齋藤たかし

<ゲスト参加>

トランペット :  日野皓正


歌われたのはヌッツォさんのジャズアルバムの中に
収録されている曲が中心。



オペラに近い、はっきりとしたジャズなので、
お酒を飲みながらぼぅっと聴くというよりは、
背筋シャキーンとして聴き入る感じたった。