11月17日本多劇場14時開演の、阿佐ヶ谷スパイダースの舞台
「はたらくおとこ」を観に行きました。
<タイムテーブル>
謎の人形...
作・演出:長塚圭史
出演:池田成志、中村まこと、松村武、池田鉄洋、
富岡晃一郎、北浦愛、中山祐一朗、伊達暁、長塚圭史
<あらすじ>
幻のリンゴを作り出す夢も破れ、朝から晩までまんじりともせず、
今やもうすることもない閑散の事務所でストーブの小さな炎を囲み
北国の大雪を見つめる男たち。雪はまるで借金のように
降り積もってゆく・・・。もはや東京に帰る場所もない。
そんなある日、地元の若い女が運び込んだ幸運の液体。
この液体を手に、男たちは手段を選ばず暴走しはじめる。
そう、すべては幻のリンゴの栽培を再開するために。
運命を打開すべきチャンスが目前となったとき、
トラックに乗ってアイツがやってきた!
タイトルとあらすじから、リンゴ園再開に奔走する
男達の話かと思ったら、そんな爽やかなものではなかった。
毒性の高い農薬を使用しているすずの父親と、事務所の
男たちが言い争ったり、すず、を巡って男達が言い争う。
「風俗にばっかり行ってるから浮気されるんだよ」
と、今の男が昔の男に鎌で腹を刺されたまま言っていると
そこにすずを誘ったという別の男が、現れさらにこじれる。
男たちが事務所にいるとトラックがつっこんでくる。
事務所につっこんできたトラックの積荷を開けてしまい、
廃棄するはずだった高濃度の放射性廃棄物が部屋に溢れて
その場にいた者達が苦しみ始める。
顔が分からないほどただれて死ぬ者、意見の食い違いから
ブロックで頭を叩かれ、殺されるトラックのドライバー、
誤って農薬を飲んでしまい、目から血を流して痙攣しながら
死んで行くもの...地獄絵図のような光景。
リンゴ園の園長とすずの父親が協力してトラックから、
死体だらけの事務所に放射性廃棄物を運び込み、
「こうすればなくなる」と蓋を開けて食べ始める。
理解出来ない展開に頭混乱。
何やらヌルヌルとぬめった麺類のような不気味な物体を
口に運んでは、ゲボゲボオエーッとむせて悶え苦しむ2人。
次第に恍惚とした表情に変わっていき、気味が悪かった。
暗転後、ラストは死んだはずの人間が生きていて、
園長が自分の妻子を酔っ払い運転でひいた人物を許す、
という話でしたが、正直自分には理解しにくかった。
グロテスク過ぎてちょっと引いてしまいました。