9月29日(金)19時東京芸術劇場大ホール
19時開演の「人間風車」を観に行きました。
ネタバレあります。
 
 
東京千穐楽は過ぎちゃったけど、
この日は始まったばかりだったのでお花がいっぱいでしたガーベラ
 
 
 
 
 
<タイムテーブル>
 
 
 
<キャスト&登場人物>
 
平川(成河)
売れない童話作家。近状の子供たちに奇想天外な童話を
披露するのが日課。アキラとの出会いが作風にも
大きな変化をもたらしていく。

アキラ(ミムラ)
仕事に恵まれていないタレント。小杉がディレクターを務める番組でレポーターや司会を務めている。平川の純朴さとその物語に心惹かれる。

サム(加藤諒)
平川の童話を楽しみに公園に現れる風変わりな青年。
近所の子供達に交じって話を聞き、後日その童話の
登場人物になりきって現れ、平川らを驚かせる。

小杉(矢崎広) 
TV局のディレクターで平川の大学時代の友人。
アキラに好意を寄せ番組に起用しているが、振り向いて
もらえない。私利私欲のためなら狡猾で手段を選ばない。

則明(松田凌)
公園で平川の話を聞く子供たちのリーダー的存在。
にくらしさ満点だが、平川の話す童話にはいつも目を輝かす。

蒲田(今野浩喜)
刑事。山際の部下で、いつも振り回されている。
殺人事件を捜査することになる。 

のん(菊池明明)
公園に平川の童話を聞きに来る女の子。

中野(川村紗也)
TV局のアシスタントディレクターで小杉の部下。
現場でアキラが心を許す唯一の人物。

かっつん(山本圭祐)
公園に平川の童話を聞きに来る男の子。

古谷(小松利昌)
平川が応募した童話賞の選考委員。

紺野(佐藤真弓)
近所の親たちのリーダー的存在。子供に悪影響のある
平川を毛嫌いしている。

山際(堀部圭亮)
連続殺人を捜査するベテラン刑事。過去の事件の辛さを
抱えながらも、ブラックなウィットとユーモアに富んだ
発言をする。

国尾(良知真次)  
平川の童話作家仲間で、数少ない大人の友達。平川と対照的に
現実的な思考の持ち主で、 “売れる童話”を書いてい
 
 
<あらすじ>
 
童話作家の平川は、その作品のひねくれへんてこ度のせいで
一冊の本も出版出来ない。新聞配達をしながら、
せっせと童話を書いている。毎週末に怪獣公園と
呼ばれる近所の公園で、平川は子供たちに自作の
へんてこ童話を語って聞かせるのだった。
友人の童話作家・国尾は作品を発表しろと忠告するが、
平川は
マイペース。今日も子供たちに話を聞かせているのだった。
そんなある日、子供たちと一緒に童話を聞く青年が現れた彼の名前はおさむ。自らをサムと名乗る彼、サムは平川の童話を聞くとすぐにその話を覚え、自分で工夫した衣裳を身にまとい
童話の登場人物になりきって現れる。見た目は大人だが、
まだ幼い少年のような言動の不可思議な青年だった。
ある日、どうしてもお金が足りなくなり、大学時代の友人で
今はテレビ局のディレクターをしている小杉にお金を借りようと局を訪れた平川。ひょんなことで、女優でレポーターの
アキラと知り合い、恋心が芽生える。そして平川はアキラと
知り合ってついに傑作童話を書きあげる。しかしそのことが
発端となって、平川は親友だと思っていた男に裏切られ、
恋人からは誤解され、そして世間から見捨てられてしまう。
理不尽な目に会い、転落した平川が取った行動とは….。
 
 
 
 
自分の作った物語を子供達に話して聞かせる平川。
話はへんてこりんだけどなんだかアンデルセンっぽい?と思ったら、
後半にいくにつれてダークでブラックな話になっていった。
サムがアキラの弟だという事を知らずに、アキラに
サムの事を面白がって聞かせる平川と、それを聞きながら、
みるみる顔色が変わっていくアキラにハラハラ…
サムの脳に障害が残ったのは、小さいころに赤ちゃんだった
サムを抱っこして団地の階段を降りようとしたところ、
サムを落としてしまったから、という告白に心が痛んだ。
 
 
 
 
自分を陥れた人たちだけでなく、アキラまで殺害する
という物語をサムに語って聞かせた後、
その通りにサムが実行していく様子がすごかった。
殺害方法が気分が悪くなるほど残虐すぎてドヨーン…
人間版デスノート!(+_+)
成河さんの語り口調がものすごくリアリティがあるものだから、
想像力がかきたてられて、背筋がゾクゾクするし、
それを聞いているサムがウーウーとうなって苦しみながら
殺人鬼へと変貌する様子が怖かったな~
あまりに壮絶なストーリーの為、終演後はスタンディングは
なかったものの、迫力ある演技にドキドキしながら
のめりこんでしまいました。 すごかった!
 

9月8日(金)シアターオーブ19時開演の

「ファインディング・ネバーランド」を観に行きました。

 

 

 
<キャスト表>
 
 
 

作詞・作曲:ゲイリー・バーロウ、エリオット・ケネディ
脚本:ジェームズ・グラハム
演出:ダイアン・パウルス
振付:ミア・マイケルズ

 

 

ビリー・タイ(J.M.バリ役)、

クリスティン・ドワイヤー(シルヴィア・ルウェイン・デイヴィス役)、

ジョン・デイビッドソン

(チャールズ・フローマン役/ジェームズ・フック船長役)、

カレン・マーフィー(デュ・モーリエ夫人役)
ターナー・バーシセル(ピーター、ジャック、マイケル役)、

コナー・ジェームソン・ケイシー(ジョージ、ピーター、ジャック役)、

ワイアット・シルブス(ピーター、ジャック、マイケル役)、

バーグマン・フリードマン(ジョージ、ピーター、ジャック役)、

タイラー・パトリック・ヘネシー(ジャック、マイケル役)、

コリン・ウィーラー(ジョージ、ピーター、ジャック役)

クリスティーナ・ベレンスキー、ケイトリン・コーエル、

サラ・マリー・チャールズ、エイドリアン・チュウ 、

カルヴィン・L・クーパー 、ドウェルヴァン・デイビッド、

ネイサン・ダスツニー、ヴィクトリア・ヒューストン・エレム、

トーマス・ミラー 、ノア・プロムグレン、ウィル・レイ、

クリスティン・リース、コーリー・リーヴス、ディ・トマセッタ、

マット・ウォルペ、メリッサ・ハンター・マッカン、

コナー・マックロイ 、マシュー・クイン

 
<プログラム&グッズ>
 
 
 
<タイムテーブル>
 
 

 

<あらすじ>

 

19世紀後半のイギリス。仕事が行き詰まって落ち込んでいた

劇作家J.M.バリは、未亡人シルヴィアと4人の子ども達と出逢う。

父親を亡くし傷心していた三男ピーターは悲しみを乗り越えるため、

自らの純粋な心を閉ざし、大人になろうとしていた。

しかし劇作家バリと交流を深めていくうちに、「物語(小説)」という

「想像」が生み出す輝かしい世界に希望を見いだし始め、同時に、

自分の夢や希望を捨てることが大人になることではないと悟る。

そんな風に成長するピーターや、兄弟たちの無邪気さをみて、

バリも劇作家としての自分の原点を思い出す。

「劇playとは遊びplayだ、自分の純粋な気持ちに正直になって

いいんだ」と。そして自分が空想した世界を基に

「ピーターパン」の物語を作る。高尚な芝居が求められた当時の

ロンドンでファンタジーは無謀ともいえるチャレンジであった。

そんな中、無惨にもピーターと兄弟たちを新たな悲しみが襲う。

そのときピーターがみつけたものとはー。

永遠の物語を生み出した作家と彼を囲む人達の知られざる真実。

 

 

 

この話が実話で映画にもなったという事でしたが、

映画未鑑賞。「ピーターパン」の話もよく知らないままの観劇。

本物の白い犬が出てきて会場ほっこり。

だが公園のベンチの下にもぐりこみ、あわてて引っ張りだす

キャストにクスクスと笑いが起こっていました。

フック船長に叱咤激励されるバリも面白かった。

 

 

 

 

バリをとりまく人間関係が複雑! 仮面夫婦のバリ夫妻。

結婚していると知りながら子連れでバリに近づくシルヴィア。

そんなシルヴィアの行動を苦々しく思い、”世間体があるから、

もうバリには会わないように”、と注意する母。

バリが帰宅すると、自宅では妻が他の男とイチャイチャ。

呆然とするバリに、「あなたの日記にはシルヴィアの事ばかり

書いてある!」と松居一代さん恐怖のノート状態。

こんなドロドロした話なのに、メロディも歌も明るく、美しく

アップテンポでギャップに頭がついていかず…

 

 

 

 

死に際に、子供たち4人をお願いと託すシルヴィア。

シルヴィアはバリの事を愛していたのではなく、

子供達の父親がほしかっただけなのでは?

と、シルヴィアがしたたかな女に見えてしまいました。

バリの妻がその後どうなったのかはふれられず、

「ピーターパン」の完成に沸くバリと劇団員とシルヴィアと子供達。

バリが子供達と接する事でインスピレーションを得て、

偉大な作品を残す事ができたエピソードなのだから、

そこら辺は深く掘り下げて考える必要はないのよ、

と自分に言い聞かせながらの観劇。

 

 

 

 

この日一番の拍手喝さいは、子供達の楽器弾き語りセッション。

ハモリも美しくて素晴らしかった!

金粉キラキラ舞う中、シルヴィアがネバーランドに

旅立つシーンは幻想的。

終演後、「シルヴィアってウェンディだったんだね~」

という話声が聞こえてきたけれど、「ピーターパン」の話を

知らない私には、心の中で”へーそうなんだ”だった。

終演後の写真撮影OKタイムは、「ビリー・エリオット」同様、

携帯の起動が遅すぎてまたしても間に合わなかったぁ~えーん

 

 

 

 

 

9月2日(土)東京国際フォーラムCホール

18時開演の「ヤングフランケンシュタイン」を観に行きました。

 

 
東京公演千穐楽の前日だったのでお花少な目。
 

 
 
 
 
<グッズ>
 
 
 
<タイムテーブル>
 
 

 

演出・上演台本:福田雄一
 

出演:小栗旬 / 瀧本美織、ムロツヨシ、賀来賢人 / 保坂知寿、

吉田メタル、宮川浩 / 瀬奈じゅん / 遠藤瑠美子、可知寛子、

香月彩里、小暮キヨタカ、小山侑紀、坂元宏旬、高原紳輔、

竹内真里、常住富大、丹羽麻由美、伯鞘麗名、辺田友文、

福田えり、堀江慎也、横山敬、横山達夫

 

 

<あらすじ>

 

かつて、トランシルバニアにて怪物を生み出し、人々を

混乱に招き入れたマッドサイエンティストのヴィクター・フォン・

フランケンシュタイン博士(宮川浩)の葬儀からすべては始まる。

若い頃にヴィクターが生み出したモンスターに襲われた過去を持つ

ケンプ警部(ムロツヨシ)を含め、村人はみな彼の死を喜んでいたが、城を相続する孫息子の存在を知り、驚愕する。
その孫息子であるフレデリック(小栗旬)はフランケンシュタイン家の

末裔であることを隠しながらニューヨークの有名な

脳外科医として過ごしていたが、ある日祖父の城と遺産を

継がなければならないことを知らされる。彼にはエリザベス

瀬奈じゅん)という婚約者がいるためニューヨークに

留まりたかったが、しぶしぶトランシルバニアに行くことに。
トランシルバニアでは少し変わった風貌のアイゴール(賀来賢人)と、セクシーな地元の女の子インガ(瀧本美織)が助手として出迎え、

屋敷では古くから勤める家政婦のフラウ・ブリュッハー

保坂知寿)が待っていた。
フレデリックは数日間この不思議な城に滞在するうちに、

かつて祖父のヴィクターがモンスターを造り出した実験記録を読み、

自分も同じように実験をしたいと思うようになってしまう。

そして、実際にモンスター(吉田メタル)を生み出してしまったことで、

村中を巻き込む大トラブルに発展し…

 

 

 

 

チケットを取り損ねていましたが、友人が譲ってくれて

行くことが出来ました。ありがとうJちゃん。o(^-^)o

アイゴールが賀来賢人君という事に2幕まで気づかなかったー

ムロツヨシさんの七変化最高。どの役も個性的で大爆笑!

松居一代さんネタ、豊田議員ネタ等も盛り込まれていて

最初から最後まで笑通し。楽しかった~(≧∇≦)

 

 

8月30日(水)赤坂ACTシアター13:30開演の
「ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~」を観に行きました。
 
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この日のキャスト
 
 
<タイムテーブル>
 
 
 
未来和樹君、歌も演技もダンスも上手かった~照れ
マイケルとのやりとりも自然で楽しいし。
オーディションに行けなくて、怒りが爆発するシーンは
すごい迫力で、ドキドキしてしまった。
表現力も素晴らしくて、この先どんな役をこなしていくのか楽しみ!
カテコでのマイケルとビリーの写真撮影OKタイムは
携帯電話がなかなか起動しなくて写真を撮り損ねてしまったえーん
 

8月27日(日)東京芸術劇場シアターイースト

14時開演の大人計画「業音」を観に行きました。

注) ネタバレあります。

 

 

 
<グッズ>
 
 
 
チラシやパンフレットの表紙の版画の原板
 
 
松尾スズキさんによる「業音」の印象
 
 
「業音」戯曲本のイラスト原画
 
 
 
<タイムテーブル>
 
 

 

<キャスト>

 

松尾スズキ、平岩紙、池津祥子、伊勢志摩、

宍戸美和公、宮崎吐夢、皆川猿時、村杉蝉之介、

康本雅子+エリザベス・マリー(ダブルキャスト)

 

 

<あらすじ>

 

母の介護をネタに、演歌歌手として再起を目指す落ちぶれた

元アイドルの土屋みどり(平岩紙)は、借金を返すため、

マネジャーの末井明(皆川猿時)とともに自身が運転する車で

目的地に向かっていた。途中、自殺願望を持つ堂本こういち

(松尾スズキ)と、堂本をこの世につなぎ止める聡明な妻・杏子

(伊勢志摩)と遭遇し、不注意から杏子をはねてしまう。

杏子は脳を損傷し、自力による移動や食事、意思疎通が

できなくなる。怒り狂った堂本は責任を迫り、みどりを拉致連行。

“有罪婚”と称し、2人は結婚。奇妙な共同生活が始まる。

芸能界を夢見て東京に出てきたものの、結局体を売る事でしか

生きていくことの出来ない堕落した兄・克夫(宮崎吐夢)と

妹・ぽんた(池津祥子)。歳を偽ってでも孤児院に入ることに

執着する屈折したゲイ・丈太郎(村杉蝉之介)、

正体不明の老婆・財前(宍戸美和公)らを不幸のループに

巻き込み、負の連鎖は更に奇怪にうねってゆく。

やがて末井とも関係を持つみどりは、父親が分からない子供を

出産するのだが、堂本との時間に執着し、子供の命を引き換えに

してまでも「10ヶ月の結婚生活の元をとる為」と、堂本との

わずかな触れ合いを選択するのだった。

 

 

 

 

 

開演前のアナウンスは皆川さんが担当。

「カーテンコールはありません」には驚いたけれど、

あまりに強烈な話だったので、むしろなくて良かったかも。

全身真っ白なピーターパンのような衣装の女性が登場。

キャストの服を脱がせたり、食器を持ったり、場面に合わせて

踊ったり…と、黒子の役らしい。エリザベス・マリーさん可愛かった。

 

 

 

 

 

性描写が多いため、キャストの半分は裸かパン一姿が多い。

堂本にキャミソールをはぎとられ、素っ裸になるみどり。

後ろ向きだったとはいえ、紙ちゃん、生尻丸出しで手には母のお骨…

援助交際でエイズをうつされたポンタは、兄とSEXできないことを

嘆き、ただれた顔で、「客にうつしてやる」宣言ゲッソリ

丈太郎役の村杉蝉之介さん、客席に向かって

「この中でゲイの人いる~?」と呼びかけ、後ろの方から

何人か「はい」「はい」と答える演出もありました。

謎の老婆、財前は、丈太郎の影武者のような存在で、

同じ格好、同じメイク、同じ動きをするが、時々老婆に戻る。

皆川さん、特に脱ぐ必要のないシーンで、パン一で登場。

いつものおちゃらけ感とデカ声は少な目だったかも。

 

 

 

 

「神は本当にいるのかどうか確かめて来たら、堂本と

15分だけデートが出来る」という約束をとりつけたみどり。

背中には母親の遺骨をしょい、乳飲み子を抱きながら、

杏子の入院する病院を訪ねる。

うんこがしたくなり、トイレを借りるが、用を足した後、便器の中に

杏子が現れる。紙ちゃん、それまで何度もうんこを連発。

女優さんがこんなにうんこという言葉を発っするのを初めて聞きましたチーン

杏子は、神の存在を教えてあげるけれども、その代わりに、

みどりの一番大切なものを失う、と言い、子供の命を奪う。

その間伊勢志摩さん、便器の中で何度も水を浴びてビショビショ(笑)

 

 

 

 

神の話を聞いた後、デートをしたくて堂本の元に駆け付けると、

堂本はバスタブの中で手首を切り、血まみれになっていた。

突然堂本が、熱い!と言いながら股間だけを手で隠し、

バスタブから飛び出して、真っ裸のまま片膝をつき、

うつむいての”ターミネーター登場ポーズ”。

前日に「下北沢ダイハード」の”未来から来た男”で、

佐藤二朗さん演じる”シーモキーター”が番組の中で

真っ裸で同じポーズをしており、連日のターミネーターに

一人でかなりウケまくった 笑い泣き

 

 

 

 

ラストは自分のお尻に、神について分かる痕跡が残っているかも

しれないから見てほしい、とバスタブのふちに体をかけ、

生尻を堂本に突き出すみどり。堂本がのぞき込むと、

何やら声が聞こえ、尻の穴が光り、神の存在が証明される。

パチンコをしている間、子供を放置して

死なせてしまう親同様、これがこの舞台のテーマ、

”分かっちゃいるけどやめられない”「業」なのですね。

近親相関、援助交際、エイズ、同性愛、介護問題と、扱いにくい

テーマと耳をふさぎたくなるほど、えげつない台詞の数々。

カーテンコールは事前のアナウンス通りなく、終演後は、

誰もいない舞台に「完」という立て看板が立てられていました。

久々の松尾スズキワールド、堪能致しましたグッド!

 

8月26日(土)歌舞伎座18:30開演の八月納涼歌舞伎
第三部、野田版「桜の森の満開の下」を観に行きました。
 
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来ると寄ってしまう木挽町広場
 
 
 
お腹がいっぱいなのに、来ると食べてしまうめでたい焼き。
 
 
 
 
<タイムテーブル>
 
 
 
<配役>
 

耳男              勘九郎

オオアマ        染五郎

夜長姫           七之助

早寝姫           梅枝

ハンニャ        巳之助

ビッコの女     児太郎

アナマロ        新悟

山賊              虎之介

山賊              弘太郎

エナコ           芝のぶ

マネマロ        梅花

青名人           吉之丞

マナコ           猿弥

赤名人           片岡亀蔵

エンマ           彌十郎

ヒダの王        扇雀      

 
 
<あらすじ>
 
深い深い桜の森。満開の桜の木の下では、何かよからぬことが
起きるという謂れがあります。それは、屍体が埋まっているからなのか、はたまた鬼の仕業なのか…。
時は天智天皇が治める時代。ヒダの王家の王の下に、
三人のヒダの匠の名人が集められます。その名は、耳男、
マナコ、そしてオオアマ。ヒダの王は三人に、
娘である夜長姫と早寝姫を守る仏像の彫刻を競い合うことを
命じます。しかし、三人の名人はそれぞれ秘密を抱えた
訳ありの身。素性を隠し、名人と身分を偽っているのでした。
そんな三人に与えられた期限は3年、夜長姫の16歳の正月までに仏像を完成させなければなりません。ところがある日、
早寝姫が桜の木で首を吊って死んでいるのが見つかります。
時を同じくして都では天智天皇が崩御。娘と帝を同時に失った
ヒダの王は悲しみに暮れます。やがて3年の月日が経ち、
三人が仏像を完成させたとき、それぞれの思惑が交錯し…。

 

 

 

 

「桜の森の満開の下」は、藤間勘十郎さん演出、中川晃教さん、

いいむろなおきさん、市川ぼたんさん出演のものは

観た事がありましたが、野田秀樹さん版は初鑑賞。

登場人物が多くてストーリーが違う?と思ったら、後から

野田さん版は、「夜長姫と耳男」の話がベースになっている、

という事に気づいて、予習不足を実感…

現代語なので、歌舞伎ではなく、ストレートプレイな感じでしたが、

台詞をまくしたてるところはキャストによっては聞き取りづらい場面も…

 

 

 

 

耳男が街歩きガイドブックを持っていたり、

ヒダの王が、偽物仏師達に仏像を彫るように命じた後、

「堀ちえみ~」「えりちえみ~」とダジャレを言ったり、

マナコの部屋に、ヤクルトがたくさん入った冷蔵庫が

設置してあったり、うかれるシーンでは軽快なステップを

ふんだり、耳男が一心不乱に仏像を彫っている内に、

動きが連獅子になったり、と笑いのツボがたくさんありました。

鬼たちの学校もあって楽しかった。

 

 

 

 

満開の桜の花の下で、夜長姫が鬼に変わるシーンでは、

低く恐ろしい声に変わり、ゾーッとして、全身に鳥肌が…

鬼だと思って殺した女は、夜長姫だったと気づき、

桜吹雪の中、嘆き悲しむ耳男。バックにはプッチーニの歌劇

「ジャンニ・スキッキ」の♪私のお父さんがかかり、

とても幻想的で美しい場面でした。

NINAGAWAマクベスを観た時のような、この世からあの世を

見ているような、現実離れした光景に感動…

余韻がいつまでも残る素晴らしい舞台でしたおねがい

 

 

 

 

 

8月25日(金)オルタナティブシアター

16:30開演の「アラタ~ALATA~」を観に行きました。

 

 

2017年7月7日、スタジオアルタのプロデュ―スで、

東京・有楽町マリオン7Fにオープンした劇場、

「オルタナティブシアター(Alternative Theatre)」。

こけら落とし公演は、訪日客をターゲットにした、

「アラタ~ALATA~」、という事で行かずにはいられない!

 

 
 
館内、海外の方が好きそうな日本刀や、忍者グッズの
展示や販売があり、スタッフも忍者扮装。

 


 
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国内では比較的撮影が寛容な劇場。

 
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写真撮影スポットあり
 
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案内通り、客席内はかなり寒くて大音量でしたショック

 

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ロビーで忍者のパフォーマンス

 

 
客席でも上演前パフォーマンス

 
 
<キャスト>
 

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脚本 : 横内謙介

演出 : 岡村俊一

音楽は6人組の音楽制作集団のMili(ミリー)

 

 

<あらすじ>

 

時は2020年。
人口一千万の大都市・東京で働く“こころ”は、毎日続く

何気ない日常になんとも言えない閉塞感や孤独感を感じていた。
同じ仕事、似たような会話、繰り返されるいつもと同じ日々。
そんな“こころ”の前に、ある日突然、戦国のサムライが

落ちてきた。彼の名は“アラタ”。
妖術使いの怨霊・玉野尾に襲われた千代姫を守る戦いで

追い詰められ、姫の従者で祈祷師の白百の呪文によって

500年後の未来へ逃がされたのだった。
突如降りかかってきた出来事が理解できない“こころ”は、

サムライと共に現れた「鼓」を見つける。「鼓」を打つと“こころ”は

急に目まいを覚えるが、倒れていたサムライが急に息を吹き返す。「鼓」に何か不思議な力を感じる“こころ”。
“アラタ”を元の戦国時代へと送り戻そうと、“こころ”は「鼓」を手に

彼が示す手掛かりを探しながら東京中を二人で奔走する。
しかし、現代文明をまったく理解できない“アラタ“は、行く先々で

大騒ぎを起こし、最後には大勢の警官隊に囲まれてしまう。
危機一髪をどうにか逃がれた二人だったが、安堵したのもつかの間、古の時代からさらなる魔の手が忍び寄ってきた。
果たして“こころ”は、“アラタ”を無事に元の時代へと送り返せるのか。

 

 

 

 

開演前の注意事項は、各国の言葉で舞台の幕に映し出され、

同時にそれに合わせたキャストのマイムもあり。

上演時間は休憩なしの70分。台詞がほとんどなく、

ダンスと殺陣中心なので、海外の方もたくさんいらっしゃいました。

早乙女友貴さんの、キレキレ高速刀裁きがあまりにも美しく、

みとれてしまいました。日本刀を持ってシュッと立つ姿に

ライトが当たって、神々しいくらいだった。

アラタが日本式の高性能なトイレにとまどうシーンは面白かった。

こころとアラタの歌舞伎鑑賞シーンが出て来たり、

満員電車の風景が出て来たり、神社でのお参り風景があったり、

日本を象徴するような場面がたくさんありました。

 

 

 

 

こころ役のElinaさんを中心とした女性ダンサーの

ダンスがカッコ良くて、素敵 照れ

ヒップホップやジャズ、コンテンポラリーなどを

幅広く取り入れたダンスはダンス好きにはたまらない~

キャストが客席通路を通ったり、天井からつるされたワイヤーで

客席後ろから登場したり、と神出鬼没でキョロキョロ。

ミニセグウェイを使用したパフォーマンスや、

小規模ながら、ぶらさがりながら、布とたわむれる

エアリアルまで見る事が出来ました。

天井でLEDライトがきらめき、舞台ではプロジェクションマッピング。

これで匂いがあって座席が動いたら舞台版4DXになっちゃう。

30-DELUXと、シルク・ド・ソレイユと、TAOを合わせたような

エンターテイメントを徹底的に追及した舞台でした。

 

 

 

 

 

8月21日(月)東京芸術劇場シアターウェスト
13時開演の「PTA」を観に行きました。
 
 
 
<タイムテーブル>
 
 
 
<出演>
 
大高洋夫、片山陽加、山﨑雅志、仲谷明香、稲垣成弥、
村上誠基、栗田学武、齊藤美和子、國崎 馨、絵理子、
藤澤希未、山本洋輔、柳川瑠衣、加藤 敦

 

<あらすじ>
 
学力テストで、全国ワーストワンをたたき出してしまった安井小学校。
県の教育委員会から「解体屋」と呼ばれる、
教育改革Gメンが派遣されると噂が飛ぶ。
いみじくも、PTA会議がある今日。
議題は、「安井小学校に自転車免許をつくろう」というもの。
1年前に、交通事故で亡くなっ た女性教師の
追悼の意味も込めてのことだった。
すぐに終わるはずだった会議は、あらぬ方 向へ暴走していく・・・。
次々と明らかになる、教師の、親の、そして学校の秘密・・・。
骨肉のバトルの先に、真実が明らかに なる、
そこにはさわやかな感動が待ち受けていた!

 

 
 
 
小学校の会議室でのワンシチュエーション。
会議に参加するのは、教頭、教師、用務員、PTA、
自転車事故で亡くなった女性教師の兄、婦人警官、
学校を設計した男性、とさまざま。
教頭役は大高さん。校長に頭が上がらずイエスマンと呼ばれている。
自転車免許についての是非を話合う内に、学校や教師の問題点や、
保護者のかかえる不安や不満等が浮き彫りになっていき、
ついには、なぜ安井小学校が、学力テストで全国ワーストワンに
なってしまったのか、当初交通ルールを守らなかったせいで
亡くなったという事になっていた女性教師が、
一人の生徒の日記から、悪いのはドライバーの方だった、
という真事実まで明らかになっていき、後半に行くにつれて
グイグイひきこまれていきました。
 
 
 
 
話し合いの途中で、こじれて別れた教師同士の口喧嘩が
あったり、お別れ会で河童役をやりたい校長先生が
教頭に、「早くお稽古の練習をしよう」とせかしに来たり、
と、話があちこち飛ぶところもありましたが、
最初に関係ないと思われた参加者の趣味や、台詞が
伏線になっていて、ラストではパズルのピースが
ピッタリとはまっていくように話がつながっていき、
全てが良い方向に向かって解決していく様子は気持ちが良かった。
 
 
 
 
話し合いがこじれて長引いているのでは?と心配する校長に
「あれはお別れ会でやる演劇の練習なので、”河童”と読んだら
来てください。それまでは待機していて下さい」と
あせりながらかわす教頭に大爆笑。
教育改革Gメンが、一番可能性のなさそうだった
亡くなった女性教師の兄だったとは予想がつかず、ビックリだった。
千穐楽という事もあり、カーテンコールでは、一言コメントや、
校長への安井小学校校歌斉唱のムチャブリもあり面白かった笑い泣き

8月20日(日)母と新橋演舞場11:30開演の

ミュージカル「にんじん」を観に行きました。

 

 

<タイムテーブル>

 

 
 
 

【原作】ジュール・ルナール
【訳】大久保 洋(「講談社文庫版」より)
【脚本・作詞】山川 啓介
【演出】栗山 民也
【音楽】山本 直純

 

<出演>

 

【にんじん役】大竹しのぶ
【フェリックス役】中山優馬
【エルネスティーヌ役】秋元才加
【マルソー役】中山義紘
【アネット役】真琴つばさ
【名づけ親役】今井清隆
【ルピック役】宇梶剛士
【ルピック夫人役】キムラ緑子

 

 

阿部裕、多岐川装子、則松亜海、新井希望、齋藤さくら、宿口詩乃、

   
小原和彦、照井裕隆、藤井 凜太郎、藤田 宏樹、本多釈人、
    石原身知子、岩崎ルリ子、高谷あゆみ、林まりえ、舩山智香子

 

   

 

<あらすじ>

     

「まっ赤な髪で そばかすだらけ そうさぼくは みにくいにんじん!」
ここは、フランスの片田舎の小さな村。まっ青な空、濃い緑の森、

そして澄み切った小川の流れるこの村では、今日も村人たちが

楽しそうに歌っています。でもその中にたった一人、

仲間はずれの男の子がいました。それが、にんじん(大竹しのぶ)
 にんじんのような真っ赤な髪、そばかすだらけの顔、

だから父親のルピック氏(宇梶剛士)や母親のルピック夫人

(キムラ緑子)までが、“にんじん”と呼ぶのです。

にんじんだって、フランソワと言う名前があるのに…………。
にんじんには、婚約者マルソー(中山義紘)との結婚式を控えて

夢中の姉エルネスティーヌ(秋元才加)、甘やかされて

わがままに育った兄フェリックス(中山優馬)がいますが、

二人ともにんじんには無関心です。それぞれが

勝手気ままの家庭に、新しくルピック家に女中としてやってきた

アネット(真琴つばさ)もあきれる始末。
誰にも愛してもらえないにんじん。みんなにどうでもいいと

思われているにんじん。だから、どうしてもひねくれてしまうにんじん。そんなにんじんの数少ない友達の名づけ親(今井清隆)は、

にんじんを優しくなぐさめます。
ある夜、ルピック夫人の銀貨が一枚なくなるという事件がおこります。夫人はにんじんを泥棒ときめつけ、はげしく責め立てるのですが。

 

 

 

 

「にんじん」、「赤毛のアン」のような、ほっこりした話だと

思っていたら、壮絶な話なのですね…滝汗

3人兄弟なのに末っ子のフランソワだけ、にんじんと呼ばれ、

母から家の雑用をさせられ、言葉の暴力を浴びて、

何度も自殺未遂をする。周りは気づかず、

どんどん追い込まれるにんじん。生き地獄だった。

「お前なんか生まれてこなければ良かった」と、

ルピック夫人がにんじんに当たり散らす演技が

あまりにもひどすぎて見ていて辛かった。

にんじん、かわいそうで涙が出てきたよ~しょぼん

 

 

 

 

兄のフェリックスも自分のやった事をにんじんがやった事に

なるように小細工したり、父のルピックも見て見ぬふり。

にんじんが絶望して、首をつろうとするシーンでは、

布がかけられ、ぶら下がった首つりの輪と、輪を自分の

首にかけようとするにんじんがシルエットで大写しに…

栗山さん舞台でよく見るシルエットを使う演出。

少しですが、今井清隆さんのソロが聴けて良かったな~

知らない歌ばかりでしたが、耳なじみが良くてメロディも心地よかった。

 

 

 

 

今まで観た舞台で、母親役では、「8月の家族たち」での麻実れいさん演じるヴァイオレット役が一番強烈だと思っていたけれど、

キムラ緑子さん演じるルピック夫人の方がはるかに恐ろしかった。

姉も兄も家を出て行って、にんじんは寄宿舎に戻り、

ハッピーエンドとは言えないけれど、ルピックさんが改心したので

今後はにんじんを守ってくれそうで良かった。

それにしても心が痛むすざまじい話だったあせる

 

 

 

 

ミュージカルにんじんにちなんだお弁当が売っているとの事で、

 
 
買ってみました。美味しかったです照れ
 
 
お昼は母もにんじん弁当。休憩時間に劇場で食べました。
 
 

 

8月17日(木)本多劇場14時開演の

「鎌塚氏、腹におさめる」を観に行きました。

ネタバレあります。

 

 

番組、「下北沢ダイハード」を観るようになってから、

さらに身近に感じる下北沢。

 

 

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本多劇場スタッフTシャツ

 

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タイムテーブル

 

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作・演出:倉持 裕

出演: 三宅弘城、二階堂ふみ、眞島秀和、

谷田部俊、玉置孝匡、猫背椿、大堀こういち

 

<あらすじ>

 

名家、綿小路家の当主であるサネチカ公爵(大堀こういち)は

相当な癇癪持ち。どんな使用人も長続きしない。

そこでついに「完璧なる執事」鎌塚アカシ(三宅弘城)の

出番となった。さすがはアカシ。十手先を読む仕事ぶりで、

公爵に怒鳴る隙を与えない。そんな公爵には

探偵小説にのめり込む一人娘のチタル(二階堂ふみ)がいる。
アカシにとっては主人のサネチカよりもこのチタルの方が扱いにくい。
彼女は、昼間に何度も眠りに落ちる特異体質だったのだ。
屋敷に出入りする者の中に、チタルの母方の叔父、

鬼集院ヤサブロウ伯爵(眞島秀和)がいる。
毒舌家で誰の目にも嫌なやつだ。自分の姉(チタルの母)が

早死にしたのを公爵のせいにして恨んでいる。

チタルはこの叔父が大嫌いだった。
ある日、綿小路家に大事件が起きる。サネチカ公爵が、

屋敷の倉庫の中で遺体となって見つかったのである。
遺体の背中にはナイフが深く刺さっていて、殺人事件であるのは

明白。ところが発見当時、その部屋のドアには内側から

鍵が掛かっており、完全な密室殺人だったのである。
警察はすぐにさじを投げてしまうが、一人娘でしかも探偵かぶれの

チタル、そして「完璧なる執事」鎌塚アカシが黙っているわけがない。
かくして二人の捜査が始まる。容疑者はもちろんヤサブロウ伯爵だ。
アカシとチタルは、伯爵の犯行の証拠を突き止めるべく、
庭師のくせに草木をすぐに枯らしてしまう毛呂ヨシミ(谷田部俊)と、

同時に二つのことが出来ない料理女中・太田代テマリ(猫背椿)に

協力を仰ぎながら屋敷中を駆け回る。
一方、自分に容疑がかけられていると知ったヤサブロウ伯爵は、
従者の宇佐スミキチにアカシとチタルの捜査を妨害するように命じる。
アカシとチタルの捜査は、何度となく脇道にそれつつも、

徐々に核心へと近づいていく。
果たして密室殺人の謎は解けるのか? 真犯人は誰なのか……?

 

 

 

 

鎌塚氏シリーズ初鑑賞。

鎌塚氏はベスト・オブ・バトラーの称号にふさわしく、

ご主人の手となり、足となり、癇癪持ちのご主人が、投げるであろう

クッションの方向を予測して、そこに置かれている陶磁器類を

さりげなく脇へどかす、という先々の事まで見通せる素晴らしさ!

お嬢様の趣味を尊重して、事件のないお屋敷で、警察ざたに

ならない範囲内でわざと事件もどきを演出して、

お嬢様の推理欲を満たしてあげる、という配慮もすごい~

バトラーとしては完璧なのに、事件現場を携帯で撮ろうとするも、

携帯の写真機能を使ったことがなく、いきなりの連写モードに

驚き、ビビりまくる鎌塚氏が可愛すぎる!

 

 

 

 

倉持裕さん作・演出の「磁場」で、使えない客室係り役・時田役で

とぼけた演技で笑わせてくれた玉置孝匡さん、こちらでは

ヤサブロウの従者・スミキチ役で登場。ご主人の秘密も

守れず、さぼる事ばかり考えている三流バトラー。

玉置孝匡さん、この手の役の抜け感がたまらない~

完璧な執事、鎌塚氏との対比が面白かった(≧▽≦)

池の錦鯉を死なせ、植物を枯らしてばかりいる庭師、

同時に二つの事が出来ない女中といい屋敷内、

使えない、また、個性的なキャラクターだらけで大爆笑。

 

 

 

 

ヤサブロウは怒鳴るとじんましんが出て体がかゆくなる体質なので、

スミキチをさんざん怒鳴り散らした後、「お前のそういう○○なところは

好きだ」等と褒めてどうにかじんましんをふせいでいる(笑)

竹中直人さんの鉄板ネタ、”笑いながら怒る人”に

通じるものがあって、ジワジワきました。

死んだサネチカが幽霊として出てくるところも、

見える人と、見えない人がいて大爆笑。

 

 

 

 

 

結局殺人ではなく、持病の発作で死んだサネチカ侯爵。

それを見つけた娘のチタルが、サネチカと対立している

ヤサブロウを犯人に仕立てようと、倒れている侯爵の

背中に包丁を突き立て、窓から立ち去る、というのが真相。

死んだ母親のチタルへの愛、チタルとサネチカの親子愛、

ヤサブロウは実はとっても良いヤツだったエピソード等も

盛り込まれていて、ホロっときたラストでした。

何気ない会話が超絶面白い倉持さん作品に加えて

役者さんの演技が絶妙で楽しませていただきました。

このシリーズやみつきになりそう。次も観てみたいな~