9月29日(金)19時東京芸術劇場大ホール
19時開演の「人間風車」を観に行きました。
ネタバレあります。
 
 
東京千穐楽は過ぎちゃったけど、
この日は始まったばかりだったのでお花がいっぱいでしたガーベラ
 
 
 
 
 
<タイムテーブル>
 
 
 
<キャスト&登場人物>
 
平川(成河)
売れない童話作家。近状の子供たちに奇想天外な童話を
披露するのが日課。アキラとの出会いが作風にも
大きな変化をもたらしていく。

アキラ(ミムラ)
仕事に恵まれていないタレント。小杉がディレクターを務める番組でレポーターや司会を務めている。平川の純朴さとその物語に心惹かれる。

サム(加藤諒)
平川の童話を楽しみに公園に現れる風変わりな青年。
近所の子供達に交じって話を聞き、後日その童話の
登場人物になりきって現れ、平川らを驚かせる。

小杉(矢崎広) 
TV局のディレクターで平川の大学時代の友人。
アキラに好意を寄せ番組に起用しているが、振り向いて
もらえない。私利私欲のためなら狡猾で手段を選ばない。

則明(松田凌)
公園で平川の話を聞く子供たちのリーダー的存在。
にくらしさ満点だが、平川の話す童話にはいつも目を輝かす。

蒲田(今野浩喜)
刑事。山際の部下で、いつも振り回されている。
殺人事件を捜査することになる。 

のん(菊池明明)
公園に平川の童話を聞きに来る女の子。

中野(川村紗也)
TV局のアシスタントディレクターで小杉の部下。
現場でアキラが心を許す唯一の人物。

かっつん(山本圭祐)
公園に平川の童話を聞きに来る男の子。

古谷(小松利昌)
平川が応募した童話賞の選考委員。

紺野(佐藤真弓)
近所の親たちのリーダー的存在。子供に悪影響のある
平川を毛嫌いしている。

山際(堀部圭亮)
連続殺人を捜査するベテラン刑事。過去の事件の辛さを
抱えながらも、ブラックなウィットとユーモアに富んだ
発言をする。

国尾(良知真次)  
平川の童話作家仲間で、数少ない大人の友達。平川と対照的に
現実的な思考の持ち主で、 “売れる童話”を書いてい
 
 
<あらすじ>
 
童話作家の平川は、その作品のひねくれへんてこ度のせいで
一冊の本も出版出来ない。新聞配達をしながら、
せっせと童話を書いている。毎週末に怪獣公園と
呼ばれる近所の公園で、平川は子供たちに自作の
へんてこ童話を語って聞かせるのだった。
友人の童話作家・国尾は作品を発表しろと忠告するが、
平川は
マイペース。今日も子供たちに話を聞かせているのだった。
そんなある日、子供たちと一緒に童話を聞く青年が現れた彼の名前はおさむ。自らをサムと名乗る彼、サムは平川の童話を聞くとすぐにその話を覚え、自分で工夫した衣裳を身にまとい
童話の登場人物になりきって現れる。見た目は大人だが、
まだ幼い少年のような言動の不可思議な青年だった。
ある日、どうしてもお金が足りなくなり、大学時代の友人で
今はテレビ局のディレクターをしている小杉にお金を借りようと局を訪れた平川。ひょんなことで、女優でレポーターの
アキラと知り合い、恋心が芽生える。そして平川はアキラと
知り合ってついに傑作童話を書きあげる。しかしそのことが
発端となって、平川は親友だと思っていた男に裏切られ、
恋人からは誤解され、そして世間から見捨てられてしまう。
理不尽な目に会い、転落した平川が取った行動とは….。
 
 
 
 
自分の作った物語を子供達に話して聞かせる平川。
話はへんてこりんだけどなんだかアンデルセンっぽい?と思ったら、
後半にいくにつれてダークでブラックな話になっていった。
サムがアキラの弟だという事を知らずに、アキラに
サムの事を面白がって聞かせる平川と、それを聞きながら、
みるみる顔色が変わっていくアキラにハラハラ…
サムの脳に障害が残ったのは、小さいころに赤ちゃんだった
サムを抱っこして団地の階段を降りようとしたところ、
サムを落としてしまったから、という告白に心が痛んだ。
 
 
 
 
自分を陥れた人たちだけでなく、アキラまで殺害する
という物語をサムに語って聞かせた後、
その通りにサムが実行していく様子がすごかった。
殺害方法が気分が悪くなるほど残虐すぎてドヨーン…
人間版デスノート!(+_+)
成河さんの語り口調がものすごくリアリティがあるものだから、
想像力がかきたてられて、背筋がゾクゾクするし、
それを聞いているサムがウーウーとうなって苦しみながら
殺人鬼へと変貌する様子が怖かったな~
あまりに壮絶なストーリーの為、終演後はスタンディングは
なかったものの、迫力ある演技にドキドキしながら
のめりこんでしまいました。 すごかった!