史実と物語は違う
早いもので、来週には花組大劇場公演が初日を迎える。「MESSIA」~異聞天草四郎~折しも、隠れキリシタン関連の史跡が世界遺産登録されたのでテレビでも、関連の特集番組が有ったり、何気にタイムリーですわな。なぜこの時代のキリシタン(キリスト教徒やね?)は弾圧されねばならなかったのか?と言うと「秀吉や家康がキリスト教を禁止したから」やけど何でキリスト教を禁止したかって、ご存知ですか?不肖たこめし「人間の平等をうたうキリスト教が、大名たち支配階級の地位を脅かしたから」(ざっくり)位な考えで居りました。だったら何で、その前の織田信長はキリスト教を受け入れとったんや?と言う話になるけど何でやろ?などと言う事は考えもせず単に、江戸時代にはキリスト教は禁止され、信者は弾圧された。と言う事を日本史の授業で習った覚えだけが有ると言う状態でした。何で、秀吉がキリスト教の布教を禁止したのか?キリスト教布教の陰で、日本人女性が奴隷として売買されていた事を秀吉が問題視し布教の大いなる目的が日本を植民地にする事やと理解し、それを阻止する為(ざっくり)がキリスト教を禁止した理由やて、ご存知でした?日本史史上超有名な「鉄砲伝来in種子島」と言う項目が有りますが、これもキリスト教と一緒に日本にやって来た、画期的な西洋文明だったんやけどその当時、鉄砲一丁5000万円(現代の価格に替えると)やそうです。で、その時種子島の大名は鉄砲を二丁お買い上げし鉄砲は分解して仕組みを確認後、メイドインジャパンが出来たんやけど問題は火薬。当時、火薬は輸入するしか無く、火薬1樽と、日本人女性50人を交換したそうな。これまた有名なローマに派遣された「天正少年使節団」が日本人女性が奴隷市場で売られている様子を目の当たりにし、そのあまりにひどい状況に置かれている日本人の様子を伝えているのも事実で。ま、言うてもその当時のヨーロッパの人間から見たら、有色人種は人間扱いもして無かったから日本人を奴隷にしても当り前だったんやろけど。とにかく、秀吉さんやその後の徳川幕府の皆さんがキリスト教を禁止~鎖国したおかげで日本がヨーロッパの植民地支配から免れたのでした。(ざっくり)でも、この世界遺産登録で、地元の皆様には「良かった」事やろけど既に、中国韓国は「キリスト教徒を弾圧した悪い日本人」な印象を広めようとしているらしい。前回の「軍艦島」が登録された時でも、有りもしなかった「朝鮮人強制徴用」などと言う事をあたかも本当の事の様に騒いどるし。考えただけでも腹立つ。でも、何が問題かって、日本人が(私も含め)あまりにも本当の歴史を知らなさすぎるのが問題なんちゃうんかな?天草、島原の乱も、史実と一般的に思われている印象は、大きく違う様やけど今度の花組公演もきっと、一般的な印象に沿った作品なんやろけどそれはそれで受け入れて、一作品として楽しむつもりやけどどちらが正義でどちらが悪か、などと言う物語では無い、本当の歴史を今の日本人こそ、知る必要が有ると思う。勉強します。