ご訪問ありがとうございます飛び出すハート



まずは自己紹介↓




息子を出産してから心筋梗塞を起こしICUに入院するところまでを書いています。



息子を出産した時のことはこちら↓





心筋梗塞を起こしたときのことはこちら↓







午前3:00頃

わたしはストレッチャーに乗せられて

病院の廊下を移動していました。


横になっているし、動けないのでほぼ天井しか見えないのですが、


深夜だからなのか、

普段からあまり人が通らない廊下だからなのか、

それともわたしの気持ちからそう見えていたのか

わからないですが





やたらと暗く

やたらと長く感じました。






ICUに着きましたが、

こちらも深夜帯なので

薄暗くなっていました。


わたしは分厚い酸素マスクをつけられて

酸素がものすごい勢いでシューシュー出ているので

うまく息が吸えず、

苦しくて

看護師さんに

「苦...しく....て息が......でき.....ない」

と途絶え途絶え伝えたのですが

看護師さんは

「もう少し弱く酸素が出るのもあるんだけど、今すごく酸素濃度が低くて、コレじゃないとだめなのよ」

と言われ、しばらく頑張っていたのですが

やっぱり息が吸えなくて

「く、苦しい.....」

と言って、

「そっか、わかったちょっと弱いのに変えるね」

と言ってもらい

口に当てるマスクの部分が薄いタイプの方に変えてもらいました。


「髪の毛もまとめちゃうね」

と看護師さんに言われ、

頭のてっぺんで白いゴムでお団子くくりをされました。








右の首部分と左腕に点滴

足の付け根にはバルーンの管

尿道カテーテル

右腕には定期的に自動で血圧を測る血圧計

右足先には酸素濃度計

胸には心電図



全身が色々な管に繋がれていました。

少しでも異常があると

ピロンピロン

と音が鳴ります

心電図は常に

ピッピッピッとわたしの心拍を刻みます。




しばらくすると

「なぎささん、ご家族来たよ」

と看護師さんが

夫と両親を連れてきてくれました。


3人とも

やっとわたしの顔が見れて

少しホッとしたようでした。

両親は私の手を握って、

涙を浮かべながら

「よかった」

「頑張ったね」

と言っていました。


わたしは

うんうん、

と涙をこぼしながらうなずきました。



夫は今までに見たことないような

怒ってるような

不安そうな

疲れ果てた顔をしていました。


わたしは

死ぬかもしれない、

と処置室で感じていたので、

後悔したくないと思い


夫に手を伸ばしました。

夫はわたしの手を握り

わたしは

酸素マスク越しに一生懸命

「愛してるよ」

と伝えました。


一度では聞き取ってもらえず

「え?」と言われ、

もう一度「愛してるよ」

と言うと

「俺も」

と言ってくれました。

夫の目は涙ぐんでいて顔がくしゃくしゃになっていました。



もうその頃には空は少し明るくなりはじめていたそうです。





ICUの面会は

13:00〜13:30

15:00〜15:30

18:30〜19:00

の1日3回だったので

夫は車で仮眠して

また13:00に会いに来ると言いました。

両親は一度家に帰ってからまた来るね、と言っていました。





そこからは



長い長い

入院生活のはじまりです。



〉〉〉〉〉つづく



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