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苑ぴょん つれづれなるままに

趣味や日々感じたことをつらつらと書き綴ります。

横浜能楽堂を後にして、紅葉坂をまっすぐ下り、紅葉坂の交差点を直進。根岸線の線路に沿って右折。

そう、狂言を観た後のお楽しみ。

当日は、飲みの後もうひとつ目的があったので、飲みはここ。

毎度の事ですが、キリンシティでビールを飲まないなんて!仕方がありません、ビール飲めないので。
で、いつもの白州の水割り。
おつまみは
玉ねぎのフリット ラムのソテー??
ムール貝。 

お酒が残るのもおつまみが残るのも嫌な私。
中途半端な終わり方をしてしまったので、この後、水割りとピザを注文。

気持ちもお腹も満たされました。

が、お会計で「ああ、そうだった!」
ま、今回は「次」があったので、仕方がありませんが、前々回(前回は誕生日だったので横浜。目的外のお店でしたが満足)、あ、次からはキリンシティ止めようと思ったのでした。

そして。。
その時、「次の能楽堂の後飲み、狸小路デビューしちゃおうかしら?」なんて、無謀なことを考えてしまいました……………。



8月13日(日)に観ました。

横浜能楽堂 普及公演

横浜狂言堂「雁大名」「八幡前」

今年三回目の野村万蔵家です。


《あらすじ(横浜能楽堂当日パンフレット転記)》
「雁大名」
京都で訴訟を終え、近々本国へ帰る大名が、
お世話になった方々を招いてご馳走をしようと、太郎冠者に肴を求めてくるように命じます。
太郎冠者はお店で大きな鳥を見つけ、買おうとします。
しかし、お店の店主は、大名や太郎冠者と知り合いでないため、
先に持っていくことを許しません。
太郎冠者にはお金がないため、お金を持ってくるまで取り置いてもらうよう、
お店の人に伝え、屋敷へ帰ります。
しかし、永く京都に滞在していた大名は一文なしとなっていました。
そこで、大名と太郎冠者は一計を案じ…。
 シテ (大名)   野村万之丞
 アド (太郎冠者) 小笠原弘晃
 小アド(雁屋)   石井康太

「八幡前」
八幡宮の下に住む有徳人(裕福な人)が、一芸に秀でた男を娘の聟にしたいと、
高札を打って、聟を募ります。
その高札を見た男が志願しようと思うものの、一芸がありません。
そこで知人のところに行き、相談をします。
知人は、弓の名手と名乗って、八幡宮の近くの放生川(ほうじょうがわ)で水鳥を射る、もし当たらない場合には、
「いかばかり神もうれしとおぼすらん 八幡の前に鳥居(射)たてたり」と歌を詠み、
歌の名手と認められるように、とアドバイスをします。
早速、男は喜んで有徳人の家へと出かけますが…。
舞台となる石清水八幡宮は、捕獲し魚や鳥を放ち、
殺生を戒める儀式である放生会(ほうじょうえ)有名な神社です。
知人の教えてくれた歌は、そこで鳥を射ないことを、
鳥居とかけている点でよくできた歌でした。
 シテ (聟志願の男) 野村拳之介
 アド (有徳人)   小笠原由祠
 小アド(太郎冠者)  河野 佑紀
 小アド(教え手)   野村万蔵



雁大名は、大名と太郎冠者がけんかをするどさくさに雁をだまし取るという一計       を講じ、うまく雁を手に入れるという結末。
八幡前は、水鳥を射れなかったら鳥居を歌に詠み込み、歌の名手と認められ…というお話。でも、オチがどうだったか忘れてしまいましたが。


もうしばらくは能狂言でリラクゼーションのひと時を、ではなく、狂言でゆったりとした笑いのひと時に触れていきたいと思います。


義庵 「こんにちは、母さん」

@調布たづくり くすのきホール

7月28日 観ました。

多分、伊原農さんのSNSで公演を知ったのだと思いますが、今の(これからも同様)私、いくらお知らせを見ても、観られないものは観られません。
今回観劇を決めたのは、姉が住んでいる市の公的な施設(チケット代高くないだろうと)だったから。

そして、伊原さんはもちろんですが、道学先生で観たことのあるかんのひとみさん、どこでか忘れたけど観たことのある一柳みるさんと見覚えのある役者さんが出ているから。
そして、もちろん主宰の加藤義宗さんは加藤健一事務所の舞台で観たことがありますが、何の舞台かとか印象とかは記憶にありません。



仕事帰りで直接調布に行ったので、ランチ前に仕事荷物はロッカーに入れて、サブバッグを斜めがけにして身軽に動きました。

が。
それがあんなことになろうとは。

7:30にコンタクトレンズを装用し。

眼鏡とコンタクトケースは仕事荷物認定としてロッカーへ。

最近のコンタクトレンズ装用時間、最長6時間。

13時開演の舞台観劇で……………。

一部の途中から目がごろごろし始め、
目を開けていられなくなり目を閉じていたら、
仕事明け故当然の傾眠。

2部になって少し状態がよくなり、観劇に集中できるようになりました。

そして、昭夫と福江の芝居は「すごいな~」と見入ってしまい、ウルッと来たりもして。
舞台上二人の芝居、時間にしたら何分くらいでしょう?台詞の沈黙の時間も少なく、台詞量も相当な多さだと思います。

そして、伊原農さん。
ハイリンドの現主宰。
はざまみゆきさん・枝元萌さんもかつての加藤健一俳優養成所にいらしたそうです。
伊原さん、もう、出てくるだけで客席から笑いが起きる、「なんだ、あいつ」と言った役。儲け役かな?と思ったりして。

加藤義宗さん、多分1~2回は舞台観たことあります。
声は加藤健一さんに似てます。
が、カトケンよりもいいかも。
姉が幕間にトイレに行ったら、ファンとおぼしき二人組が「お父さんよりいい男」と言っていたそうです。それを聞いてうんうんとうなずいていました。


9月、同名の映画が封切られます。
同じ作品?それともただの同名作品?と思っていたら、永井愛さん作の同じ作品です。
こちらは山田洋次作品。

萌さんが出るし、観たいと思います。
全く違う世界になると思いますが、
こんな機会、滅多に……あ、原作本探してみようかしら。
そうしたら、トリプルで楽しめますね✨



6月11日。

2ヶ月連続で横浜能楽堂に行きました。


横浜能楽堂普及公演

横浜狂言堂

「延命袋」「狐塚-小唄入」

茂山千五郎家の狂言。2回目です。

チケット予約の際、スタートが遅かったのか、初の10列。遠さは感じませんでしたが、ほぼフラットな能楽堂の見所、前に背の高い方が座られると、背の低い私にはなす術もなく、でした。


《あらすじ(横浜能楽堂当日パンフレットより転記)》
「延命袋」
口うるさい女房が里に帰ったので、日頃から別れたいと思っていた夫は、
太郎冠者に命じ離縁状を女房に届けさせます。
太郎冠者は女房が恐ろしいので、離縁状を渡してすぐに帰ろうとするものの、引き留められてしまいます。そして女房は離縁状を読むと腹を立て、
夫に会って返事をすると太郎冠者に伝えます。
そして女房が戻ると、夫と言い争いになります。
出ていけと言う夫に、女房は暇のしるしが欲しいと要求します。
夫がなんでも欲しいものを持っていけと答えると…。
茂山千五郎家では「延命袋」という曲名ですが、
他の家では「引括(ひっくくり)」という曲名で演じられており、
和泉流では登場人物と展開も異なってきます。
シテ(夫)    茂山千五郎
アド(太郎冠者) 井口竜也
アド(女房)   茂山宗彦


「狐塚-小唄入」
豊作を喜ぶ主人は、群鳥が狐塚の田を荒らしているというので、
太郎冠者と次郎冠者に鳥追いを命じます。
二人は、主人から狐塚の田には悪い狐が出ると聞かされ、
気味が悪いと話しながら田へ向かいます。
田に着くと、二人は懸命に鳴子を引いて鳥を追います。
日も暮れ、二人が庵(小屋)に入って休んでいると、
主人がねぎらいの酒を持ってやって来ました。
ところが「狐が出る」と聞いていた二人は、
主人を狐が化けたものと勘違いしてしまい…。
「小唄入」の小書が付くと、「鳴子を引く」にかけて、群鳥を追う場面で〈引き物尽くし〉の小唄が入ります。
大蔵流にだけある小書で、見どころ、聞きどころの一つです。
シテ(太郎冠者)茂山茂
シテ(次郎冠者)茂山千之丞
アド(主人)  井口竜也



どちらも、とてもわかりやすかったです。
と言うより、始まる前のお話(茂山茂さん)で笑わせていただきながらのあらすじ解説があるからこそかもしれませんが。
延命袋の袋はハッピーエンド(アンハッピーエンド?)の為の小道具だったんだ、とか、命じられた仕事を無事終え、出された酒は実は狐の…が定番でしょうが、太郎冠者次郎冠者が気を回しすぎたが故に……で大笑いしました。


「横浜狂言堂」
何となくですが、観るものが、和泉流は野村万蔵家、大蔵流は茂山千五郎家と決まってしまいつつあるような気もします。
でも、毎月観られるわけでもないので、それでもまあいいかな、とも思っています。




5月14日(日) 横浜能楽堂


横浜能楽堂普及公演ー横浜狂言堂ー

新年以来の横浜能楽堂です。

そして、今回も、野村万蔵家。



《あらすじ(横浜能楽堂当日パンフレットより転記)》

「二人大名」

ある大名がもう一人の大名を誘い、外出をします。

しかし、今日は太刀を持たせるお供がいないため、通りかかった男に太刀を持たせます。

威張る大名に腹を立てた男は太刀を振り上げ、大名たちを脅します。

大名たちは、小刀、小袖、裃と身ぐるみ取り上げられたあげく、

闘犬、闘鶏、さらには起き上がり小法師の真似をさせられます。

始めは言いなりになっていた大名もいつしか浮かれ出すと、

男は太刀、小刀、装束を持って逃げ去ってしまいました。

大名たちのこっけいな物真似と小歌にのせたリズミカルな動きをお楽しみください。

 シテ (大名)  野村拳之介

 アド (大名)  野村眞之介

 小アド(通りの者)野村万之丞

 

「鈍太郎 萬乃古式」

三年ぶりに西国から都へ戻った鈍太郎は、まず下京の本妻のいる自宅に行きます。じんを

しかし久しく留守にしていたために、夫と思われず、戸も開けてもらえません。

仕方なく上京の愛人を訪れますが、ここでも鈍太郎と思われず、追い返されてしまいます。

二人とも近所の若い衆のいたずらだと思い、

他の男と結婚してしまったと嘘をついてしまいます。

落胆した鈍太郎は出家を決心します。

後から本人だと気づいた本妻と愛人は二人で、鈍太郎が通りかかるのを待ち、

出家を思いとどまらせようと必死に頼みますが…。

今回は、令和四年に野村万蔵が古い台本からヒントを得て考案・初演した

「萬乃古式」の新演出でお楽しみください。

 シテ(鈍太郎)     野村万蔵

 アド(下京の女・女房) 石井康太

 小アド(上京の女・心良しの女)河野佑紀



「二人大名」

万之丞さん・拳之介さん・眞之介さん三兄弟の共演。

今回の演目は、私のような理解力が乏しい人間でもよくわかったし、理屈抜きに笑えました。

そして、万之丞さんの目の演技が!

その昔、良介さん(現万蔵さん)の目の演技と女役の色っぽさで好きになったのですが、何年経っても見る点は変わらないのかもしれません。

「鈍太郎」

今回の演目、共にその昔観ていた時代に題名を聞いていて観たいなと思っていた番組。そしてもちろん初見です。

そして、今回の新演出。令和のこの時代ならではの世情?その昔(戦後?)○と靴下が強くなったと言われた…、歴史は75年サイクルで繰り返されるのでしょうか??


おまけの画像。

例により終演後のお楽しみ、桜木町駅ガード下のキリンシティで一杯。今回は久しぶりに山手工場(北方小学校隣の麒麟公園)の画像も。あ、母校ではありませんが、中学時代の同級生の多くが卒業した小学校。私たちは、ここからバス停5~6個目の小学校卒業です。