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君が好き

アイドルの話でもしようず。

2010年代、各地でローカルアイドルが生まれた頃によく言われた「アイドル文化」という言葉。
それまでのアイドルファンのアイドルとの向き合い方は、よほど熱狂的ではない限り、年に数回、大きいホールでコンサートを見て、あとはCDを聴いたりテレビを見るというマスコミュニケーション的なものだった。

それが2010年代に「会いに行けるアイドル」のブームが発生したことで、毎週のように生のアイドルを見て、生活の中にアイドルが入り込むようなパーソナルコミュニケーション的なものを取り入れたアイドルとの向き合い方が生まれ、各地で試行錯誤されていたのだ。
年に数回だけ生でライブを見て、あとは動画を何度も繰り返し見るのではなく、年に何十本もライブを見て、その1回1回のライブでしか起こりえない聖なる一回性を楽しむ。
ヲタクは毎週ライブを見るために集まり、アイドルも毎週どこかでライブをやってくれている。そんな文化が生まれていた。
そのひとつの成功例として佐賀の656広場で行われる「もくむつライブ」というものがあった。
去年もたまに「もくむつライブ」の冠をつけられたライブが656広場で行われていたが、本来このライブは2019年ごろまでは毎週木曜日の18時半から行われていた。しかもその「もくむつライブ」は全盛期には400人近い観客を集めていたのだ。いまや佐賀のヲタクには伝説のライブである。

そんな佐賀のアイドルヲタクにとっての聖地656広場で、昨日はひぜんりささんの生誕祭が開催された。
5年前ぐらいにピンキースカイが生誕ライブをした以来のサガンプロ主催アイドルの656広場での生誕祭。
この日は二部制だったが、一部、二部共にトップバッターを務めたのは主役のひぜんりささんの事務所の先輩で、もともと佐賀にアイドル文化を生み出した張本人、元ピンキースカイの園田有由美さんだった。
一部のMCで「ここ656広場はわたしにとっても思い入れの深い場所です」と言われていた園田さんが「君に届け」を歌えば、古の佐賀のヲタクたちは懐かしさもあって興奮のるつぼと化し、初めて見る人もそのアイドル離れした歌唱力に圧倒される光景が広げられていた。
そして忘れていけない園田さんの魅力はその歌唱力だけではない。曲中のコールレスポンスやMC中のヲタクとの絡みなど、その日しか見られない聖なる一回性を感じられる抜群のステージングも大きな魅力だ。さすがこれまでもくむつライブを提供し続けた実力は伊達ではなく、この日も、この日この場でしか見ることのできない一回限りの楽しさを、持ち前の頭の回転の速さで場を作り提供してくれた。
更に二部でやっていた園田さんの作詞作曲曲「楽譜も読めん私が書いたラブソング」や「バイバイ、またね」などアイドル時代とは一味違う進化も見せてくれたのも特筆したい。

長崎で活動しているふりぃだむがーるずは全く予備知識もなく、もともとアニソンも詳しくなかったけれど、なにげに元アイドルさんもいて楽しくステージをやっていたのが印象的だった。
クオリティとかいろいろと評価したがるのがヲタクだけど、まずアイドル文化としてはステージは楽しませたもの勝ち。それが一番大事でその原点を思い起こさせるようなステージだった。

久々656登場の藤崎みくりさんは、実は主役のひぜんりささんとこの日のイベントを司会をしていた吉川りおさんと同い年で「りりりOSSA」というユニットをこの三人で組んだこともある仲。
こちらも相変わらずの楽しんだもん勝ちのステージを見せてくれたが、久々に「デジタルラブ」をやってくれたのがうれしかった。2012年に逝去された西森桃弥さんの楽曲で、大分のアイドルが元々は歌っていた東九州のアイドルヲタクには伝説の神曲。この曲を延岡市という東九州出身の藤崎みくりさんが歌い続けているのはすごく大事なことと感じている。

MONECCO5時代には、天草から遠いのに年初のイベントにもくむつライブを選んだこともあるファイブエンターテイメントのRe:fiveは、かつてMONECCO5が佐賀でもおなじみだったように、また先週の天草では園田有由美さんが天草の空気に合わせたセトリで天草のヲタクを沸かせたように、この日はフリーライブの佐賀の空気をよく読んでた。
前日のツイッターでひぜんりささんがRe:fiveの紹介に「朝からカツカレーを」とツイートしたため、一部の一曲目は「朝からカツカレー」。おー、しょっぱなからやるなあと思ってたら二曲目も「朝からカツカレー」。先週の卒業ライブの橘かえでさんの名言「二度あることは三度ある」を天草にいたヲタクが思い出すようにつぶやいていたら三曲目も「朝からカツカレー」だった。もうここまでくればお約束の空気ができていたが、柊わかばさんがしっとりともったいぶって「それでは最後の曲になります」と言ったあとにかかったイントロも「朝からカツカレー」だった。まさに「まさかのカツカレー」。最後には吉川りおさんと藤崎みくりさんもステージに上がってのRe:fiveも含めての6人で、ひぜんりささんの誕生日を祝うように盛大な「朝からカツカレー」だった。
二部は「君とRestart」「St…you」「なんてんまんてん」「ダンデライオン」と定番のセトリ。橘かえでさんが卒業された初のイベントだったが、一部でその空気を吹き飛ばすようにカツカレーを連発したことで新しい一歩が踏みだせて、これからも前に進めんでいけると感じた。

そして主役のひぜんりささん。
園田さんのステージを見て、そのあいだにいろんなアイドルを楽しんで、最後にひぜんさんを見ると、やはり彼女はサガンプロだなと感じられる安心感がある。
サガンプロの特徴、というとそれはそのまま園田さんの特徴になるのかもしれないけど、特に656広場ということもあるのかもしれないけど、この日この場所でしか感じられない聖なる一回性を生み出すことと思う。
フロアとのコールレスポンス、ステージの端から端まで走ってその場にいるひとりひとりに同じ場所にいまいる奇跡を感じさえるステージングは、園田さんも見事だがひぜんさんもうまい。
更に「いま世界で一番幸せ」と何度も口にし、この日を盛り上げるためにステージの飾りつけをはじめ様々な準備をした生誕委員をねぎらい、会場にいるすべての人に最上級の言葉で生誕祭への感謝と、この生誕祭に来たことの楽しさを伝えている姿は流石だった。
また、ひぜんさんのステージングは園田さんより一層ポライトに感じる。
それはピンキースカイが最初の頃、「歌のお姉さんみたい」と言われていた頃の雰囲気を継承しているのかもしれないが、初見の人も一緒に楽しめるようにすごくポライトなのだ。その細心の配慮のされたステージはやはりうまいなあと舌を巻いた。
そして楽曲は「ひぜんりさワールド」とも言える個性的な世界を作り上げている。
一部での「ももものがたり」のイントロが流れた瞬間の盛り上がりはすごかったし、「かぐや」「とらららら」と、これはいまやひぜんりささん以外に歌いこなせない、むしろひぜんりささん以外がカバーしてもひぜんりささんになってしまうような強烈なオリジナリティはさすがの一言だった。
そしてラストの「はっぴーはっぴーはっぴー」。
生誕委員さんの準備されていたサイリウムを全員が振っての本日の主役、ひぜんりささんをお祝いする最後の曲。
そこでコロナ禍も落ち着いたこともあったのだろう。久しぶりにひぜんさんはステージから降りてファンの間を歩きながら歌ってくれたのだ。
もちろん近くにひぜんさんがやってきたファンは大盛り上がり。
これこそが真の聖なる一回性。

まさにこの場でしか味わえないパーソナルコミュニケーション。
素晴らしかった。
そして、久しぶりに656広場でこんなライブが開催されたこともよかったと感じた。
4月22日は今度は園田有由美さんの生誕祭もここ656広場であるらしい。
この日を見た感じ、22日も盛り上がりそうである。
そして昨日の生誕祭は、まさに、ひぜんりさが佐賀のアイドル文化を復活させた日になったと感じた。

 


 

十年はひと昔、とはよく言いますが、橘かえでさん、アイドルキャリア9年です。
MONECCO5解散の時に「わたしは最初から最後まで6年半ずっといて、それが自慢できることなんです」と言われてましたが、それから二年余り。
昨日はそんな橘かえでさん、アイドル生活ラストの卒業式、タチバナアイドルフェスタに行ってきました。
会場は天草で、MONECCO5の初代リーダーの卒業ライブでも使われたポルトホール。ゲストも、そのMONECCO5の初代リーダーの卒業ライブにも出演していた園田有由美さんにひぜんりささん、秘密のJOKERに、Re:fiveから共演が増えた熊本のアイドル、Junior flover kumamotoと炭坑ガールズ、NYDS、そして橘かえでさんと親密で西小倉の生誕祭にはRe:fiveも出演した玉森叶夢さんのいらっしゃるえくれあエクレットと豪華でした。
コロナ禍以前のMONECCO5は夏の天草アイドルフェスタをはじめ、定期的にこうやってゲストを集めてのホールライブをやっていました。
その当時の熱気を思い出す熱いオーディエンスも顔をそろえ、この日はどのグループも2ステージあったのですが、1ステージからこれまでのコロナ禍でできなかった懐かしくも強烈な熱気に包まれていました。

すべてのグループが1ステージを終え、天草アイドルフェスタでは恒例のじゃんけん女王決定戦の企画が終わり、いよいよ2ステージ目が始まった頃、バカ騒ぎしていたオーディエンスも、いよいよ最後の瞬間がこの日にやってくるのだという現実の足音を感じるようになります。
口火を切ったのはJunior flover kumamotoが、客席で見ていた橘かえでさんに「共演して、かえでフレーバーの企画もありがとうございました」とメッセージを伝えた時でした。ステージ上で話すミサキさんもアヤカさんも目には涙が光っているように見えました。そして、それを見ているかえでさんはすでに涙を拭かれていました。
そしてぼくのまわりにいる汚いヲタクたちの目にも涙が。

それからはみんな自然に涙を流していました。
秘密のJOKERのステージでは、かえでさんもステージに立ってパフォーマンスをしていました。
園田有由美さんは、かえでさんへのメッセージを歌に込めていました。
アンコールで緑色の大きなスカートが印象的なドレスで登場したかえでさん。ソロ曲を歌おうとしますが、音響トラブルでなかなかソロ曲が歌えません。
三回目のチャレンジでも音響がうまくいかなかったときに、ヲタクと一緒に「二度あることは三度ある」と笑ってました。でも、笑ってるヲタクの顔には涙が光ってました。
7時間にも及ぶ長丁場のライブだったので、そのくらいいろいろなことがありました。
ただそのいろいろなことひとつひとつがかえでさんらしいなと感じさせる時間でした。
それは、ぼくらヲタクも、かえでさんと過ごした時間が、他のアイドルと過ごした時間より圧倒的に長かったからだと思いました。
それに、他のアイドルさんよりも圧倒的に個性的だったかえでさんのキャラクターは、実際ライブやイベントでいろんなことを起こしてくれました。
そのいろいろなことを思い出す瞬間がたびたび起こるライブでした。
吉川りおさんの代読で、かえでさんのお母さんの手紙が読まれました。
MONECCO5の初期メンバーなのに、研究生からなかなか昇格できず、あとから入ってきた子が正規メンバーになって苦しんだこと、ラクガキアクセルで歌割りがなくて悔しい思いをしたこと、MONECCO5のメンバーやRe:fiveになってからも吉川りおさんや柊わかばさん、研究生に支えられたこと、高校のクラブ活動はアイドル活動を優先するためにマネージャーをしていたがクラブの大会とアイドルイベントが重なってしまい、顧問教師からアイドルを取るか部活を取るか迫られて部活を断念したこと、ヲタクには知る由もないことをぼくらにも教えてくれる素晴らしいお手紙で、いつも天真爛漫に笑ってくれたかえでさんの笑顔の裏にはたくさんの涙があったことを伝えてくれました。
10歳でMONECCO5に入って、少女の大事な9年間をアイドルに捧げてくれた橘かえでさん。
会場後方には有志の準備したかえでさんののぼりが年代ごとに10本並べられていましたが、そののぼりでもわかるように、そしてステージでドレスを着ているかえでさんが証明しているように、少女は大人になって涙を光らせていました。
Re:fiveのメンバーも涙を浮かべながら、かえでさんに気持ちを伝えます。その気持ちを受け止めて、またかえでさんが涙を流す。
そんな美しい涙を見ながら、汚いヲタクも涙を流す。
あまりにも9年という時間が長すぎて、また9年まるまるかえでさんを見ることはできなかった人でも、橘かえで、そして赤城雅というアイドルのキャラの濃さから、過ごした時間が濃厚すぎて、どのヲタクもそれぞれに思いをはせて涙を浮かべていました。

MONECCOのときにはほとんどのイベントに出演していた赤城雅さん。
Re:fiveになってからも、昨年の四月に就職されるまでは常にいるのが当たり前でした。
それが去年の夏あたりからお仕事が忙しくなり、休演することも増えていましたが、そのときはRe:fiveのほとんどのメンバーに慕われるリーダーになられていたので、たとえその場にいなくても橘かえでさんがグループを支えているんだと感じる時間がありました。
そのかえでさんがグループからいなくなる。
正直、一日たってもまだぼくは実感が持てません。
今週末にRe:fiveを見に行ってかえでさんがいなくても、来週には戻ってくるかなという気分になりそうなのです。
でも、かえでさんの人生のためには、アイドルを卒業せざるを得ない事情があるし、それはそれで正しいと思います。
9年間、ぼくらに夢を与え続けたかえでさんは、これからは自分の夢のために時間を使ってほしいと思います。
でも、この寂しさが落ち着くにはぼくにはもう少し時間が必要なようです。
ぼくにもかえでさんとの濃い時間の思い出がたくさんありすぎました。

そして昨日は改めてそれを感じさせてくれました。

 



 

福岡でローカルアイドルが産声を上げた十年ほど前、その先駆けとなったHRの劇場は、AKB48劇場を模した作りになっていた。つまり、前方に椅子席がたしか八人掛けの長椅子が五列ぐらいあって、その後ろが立見席になっていたのだ。
当時HRの社長は「立見席を埋めたい」とよく言われていた。全国的にアイドルブーム華やかしき頃で、Jリーグブームの頃に叫ばれた「スポーツ文化」を模して「アイドル文化」なる言葉が跋扈していた時代だ。
「立見席で汗をかいて騒いでくれるお客さんが場の雰囲気を作ってくれる。そういうお客さんがアイドル文化を作る」と当時社長はよく言われていた。
他方、Jリーグの話をするけど、昨年J1昇格まであと一歩のところまで上り詰めたロアッソ熊本。去年、ロアッソのホームゲームを見に行った時、ぼくはある意味、ここまでするのかと驚いたことがあった。
Jリーグではどこの会場でも試合前にまずゴールキーパーが最初に練習に登場する。それからフィールドプレイヤーが練習するために登場するのがどこでも見られる一連の流れなのだが、フィールドプレイヤーが自陣ピッチ中央に整列して一度あいさつすると、ゴールキーパーも練習をやめて、熱狂的なサポーターの集まるゴール裏席の前に一列に並ぶのだ。そしてサポーターが「HIKARI」という曲を歌うのだが、それを並んだまま、ずっと聞いている。相手チームは試合前の練習をしているのに聞いている。これは他のクラブでは見られない光景である。他の高いチケットを買ったファンよりも、ゴール裏で声を出すサポーターをえこひいきするような光景だが、それを是とする雰囲気がロアッソ熊本のホームゲームにはある。それは、HRの社長が立見席のお客さんを求めるのと同じようなものだろう。ゴール裏のサポーターはホームのスタジアムの雰囲気を作る。場の雰囲気を作るお客さんを大事にしたいということだ。


てなわけで、昨日は熊本の定期的に開催されているアイドルイベント・ネバスト。に行ってきた。
HRの社長は社長の言葉として立見席のファンを、ロアッソ熊本は選手の行動でゴール裏のサポーターをえこひいきするが、このネバストはコロナ禍が落ち着き声出しが可能になった今年から、露骨にそんな熱狂的なファンをえこひいきする「応援チケット」が発売された。発売当日に売り切れる五席限定のプラチナチケット。たまたま今回ぼくはゲットできた。

その応援チケットでライブに行くと、いきなりえこひいきがある。受付で目当てグループ、ぼくの場合はRe:fiveにしたが、そのグループのメンバー全員のサイン入りのVIPパスを渡されるのだ。そのえこひいきぶりはうれしかった。


他にも2部だけで使える3000円分の物販チケットももらえ、ぼくには関係ないけどその日一番応援していたとアイドルの投票で選ばれたTOには更に2000円分の物販チケットがもらえるというえこひいきぶりだ。
もちろん、そこまでえこひいきするから「場の雰囲気を作ってくれ」という強いメッセージがイベント運営から感じられる。

そんな応援チケットの発売までされたネバスト。
土曜日ということもあり、客入りはそこまでぎゅうぎゅう詰めではなかったが、その応援チケットの効果もあって、異様な熱気に包まれていた。
うっかり応援チケットを買ってしまった不肖たきびもその熱気に巻き込まれながら汗だくになりました。

福岡など他県のアイドルが集まるイメージの強いネバストだが、この日は他県は長崎のスマートオブジェクトだけで、あとはCoverXclimbers、NYDS、Re:five、秘密のJOKERと熊本のグループだった。
まずはCoverXclimbers。
シンガーを目指す女の子たちがアイドルヲタクを目の当たりにして戸惑いながらステージをしてたのが微笑ましかった。一部と二部で出演メンバーが違い、一部は熊本のコアなドルヲタにはおなじみの高嶺さんことSakiちゃんとHarukaちゃんが出演。

配信でも流れている二部では、おそらくこの日初ステージで、名前もまだないような女の子たちが一曲ずつ代わる代わる登場してくれ、フロアを暖めてくれた。それぞれ、シンガーを目指しているだけあって、初ステージでも歌唱力の完成度は高く、ヲタクに合わせたカバー曲をやってくれたので楽しかった。


久しぶりに見たら、アイデアが増えていて驚かせてくれたのがNYDSだった。
相変わらずダンスは圧巻だが、そのダンスをする楽曲を、アイドルイベントなのでアニメソングをチョイスされてて、ヲタク心にも響いてた。ぼくはまったくダンスに造詣がないのであれなのだが、おそらくダンスに詳しい人が、たとえばフィギュアスケートの解説の人の「トリプルアクセル、ダブルルッツ」みたいに、「ボックス、クロスターン」と解説しながら見ても見ごたえのあるダンスだったと思う。
そして最初に言ったアイデアだけど、その卓越したダンスに裏付けされたオリジナル曲「タテヨコミギナナメ」が素晴らしかった。
竹中夏海は「アイドルダンスは普段ダンスをしていない人に見せるダンスなのが面白い。ピンクレディーは真似ができたからスーパーアイドルになった」と言ってたけど、一見簡単な振りだけど真似すると凝っていて意外とむつかしい。だけど笑顔で歌っているYUKIさんをはじめ、ステージのメンバーは余裕で踊っているってのがフロアで見てると楽しかった。
また、アイデアとしてはパンダの被り物をしたツヤンツヤンさんがラップをする時間もつくられていた。パンダの口にマイクを向けてのラップ。それだけでも面白いのに、ライムに合わせてヲタクがYO!と手を上げる不思議な光景。そこにストリートダンスの要素を取り込んでルービックキューブをしているダンサーもいるというカオスさ。作り込んでる。ここでしか見られないというレアさに、これまでニューヨークで蓄積されたストリートダンスの歴史も感じらて、凝ってるのにダンスを知らなくても楽しめるエンターテイメント。NYDSでしか、ここでしか、見られない独自性もお得な気分で素晴らしかった。


ネバストでは安定の秘密のJOKERは、一部はAIMIさんが休演ということでアンダーにCoverXclimbersのSakiさんが入ってのステージ。
秘密のJOKERでのSakiさんは初めて見たけど、しっかりと代役をこなしてて、CoverXclimbersのときよりも、そのがんばってる姿に感動してしまった。
二部ではそのAIMIさんも戻ってきてのステージ。一部に出てないこともあってかフロアはAIMIさんを待ちに待ってたという感じで、まずはじめにオープニングでAIMIさんが出てきただけでフロアのテンションは爆上がり。
大津ひよりさん、大長光舞音さんと個性の強いメンバーをAIMIさんがまとめあげ、そこに別路線でHirokeyさんが楽曲を支える秘密のJOKERの完成度の高さを惜しみなく発揮していた。


初見だったスマートオブジェクト.。久々の長崎の新しいアイドルということで、二年ぐらい前からYouTubeでそのプロモーションビデオが話題になっていたグループ。デビュー時期がコロナ禍と重なってなかなか見ることができなかったけど、やっと見ることができた。会場には長崎から見えられたのか、スマートオブジェクト.のTシャツを着てる方も結構いらして、その人気の高さをうかがわせてた。
ヘッドセットマイクのヴィジュアルでもわかるようにヒップポップをベースにしたスタイル。そのダンスはプロモーションビデオと遜色なく仕上がっていて、それでいて真似がしやすくフロアの盛り上がりもすごかった。
この日は唯一の他県からの出演とアウエーのはずで、しかもロックと歌謡曲で育ったヲタク世代には新鮮なヒップポップ、なのにフロアを熱くする実力はすごいの一言だった。

朱羽あおいさん、夢歌りあるさん、門間るのあさん、自己紹介でリーダー、センター、ダンスマシーンときっちりキャラ付けをおこなってることも、どうしてもダンスに特化したグループは、グループ全体の完成度の高さの印象が強くてメンバーのひとりひとり個性が消えかけてしまうのを補っていて、好感がもてた。それでもやっぱりダンスはアイドル離れしてて、えぐかった。


橘かえでラストのネバストになったRe:fiveは、明日リリースを控えた「君とRestart」「ダンデライオン」のCD収録曲を中心としたセットリスト。

Re:fiveにとって準ホームともいえるネバストで「ここで歌うことも当たり前だと思ってた♪」と最後のネバストで歌う橘かえでさんにちょっとジンとした。
この日は柊わかばさんが休演で、研究生のかれんさんが入ってたが、このかれんさんが初めて見られる人にもかなり好印象を与えるほど良くて、潜在能力の高さを感じた。
「クラップ」や「タオルいくよ」と甘い声で煽る東雲ういさんの自由さと、実質グループの入口としてAメロ導入しているグループの大黒柱に成長した西園寺つきさん。橘かえでさんは卒業して、先日生誕祭で柊わかばさんも「4月以降が不安だ」と言われていたが、4月2日の橘かえでチームRe:fiveの完成と、その後の前に進むRe:fiveを見届けたいと、複雑な思いを抱きながらも、期待も感じられたステージだった。

と長々と書いたけど、どのグループも楽しかった。
応援チケットに関してはぼく自身がそもそもそんなに強いヲタクではないので、えこひいきされたわりには、結局はいつも通りライブを楽しんだが、それなりにぼくなりには沸いたつもりで、逆に「沸かなきゃ」と考えることが遠征に行った時のような気分も味わえて楽しかった。
次回は五月だそうだが、今回のスマートオブジェクトのように新しいアイドルとの出会いもあるだろうし、できれば懲りずに応援チケットで参加したいと思った。

 


 

 

2月15日水曜日、藤崎みくりさんが出演するZASSHO JAMに行ってきた。
かつては国鉄雑餉隈(ざっしょのくま)駅という日本有数の難読駅だった現・JR南福岡駅前で腹ごしらえをして、歩いて五分ほどで会場のZASSHO JAMへ。
このあたりはぼくが二十代の頃は、雑餉隈を略してざっしょと呼んでそれなりの歓楽街だった。その空気はいまも健在で、楽しげなネオンが街に浮かんでいる。
告知では開場が20時になっていて、ぼくが到着したのは20時10分ぐらいだったと思う。
初めて入るZASSHO JAM。どんなところだろうと、ライブハウスらしい重い扉を開くと、長めのカウンターとテーブル席のある広めのバーという感じだった。カウンターでは常連客らしき方がすでに楽し気にもりあがっていて、一瞬違う店に入ったのかと戸惑ってしまった。
店員さんに「藤崎みくりライブのお客様ですか?」と聞かれ、「そうです」と答えて入場料を払う。
どうもシステム的に普通にバーを楽しんでいるお客さんもいらっしゃるようだった。
ただ、結論から言うとそれがこの日はすごくよかった。

バーの常連さんや店員さんから「ファンの方は前で見られてください」とステージ前の最前席を勧められ、勧められるままに着座すると、藤崎みくりさんが出てきた。ステージではなく、フロアにである。
白のステージ衣装の上にパーカーを羽織ったみくりさんは「ようこそ」と笑いながら、ぼくらがタバコをふかしているテーブルに座り、「はじめて雑餉に来たから迷った」などと話し出す。
当たり前なのだが、普段ステージや物販など多少の距離がある場所で見ているアイドルさんが横に座るとそれは抜群にきれいで、ぼくらはヲタクらしく「みくり、きれいになったね」などと謎の上から目線で話してしまうが、どうやらこれはあとでツイートで知ったのだが前物販というものだったらしい。



20時25分頃にその前物販が終わり、ステージにみくりさんが向かおうとすると、カウンターで飲んでいるお客さんから「がんばってね!」と声が飛ぶ。奥のテーブル席には家族連れもいらっしゃって、その家族連れの小学生の女の子がやっとみくりさんの存在に気付いたのか、「かわいい」と声をあげたのが聞こえた。
ライブ前になり、戦闘モードに入るためにぼくは「みくりマスク」を被った。カウンターに座っている常連さんから「あのファンの人、熱狂的だ。マスクをかぶった」と言われた。



ただ、このライブ開始直前から会場の雰囲気はぼくらヲタクにも好意的で、おそらく常連客の方々はアイドルライブをどこまで楽しみにされていたかはわからないが、「前物販」で会場に姿を現したみくりさんのかわいさに好意的になり、これから登場するみくりさんのライブを楽しみにされている空気があふれ、最前に陣取ったヲタクのぼくらもその空気は心地よかった。

フロアの客電が落ち、プロレスの入場曲のようなSEが流れ、いつものように名前の書かれた書道紙を持って「オイ! オイ!」とあおりながらのみくりさんの登場。そのまま一曲目を唄う。
バーだったので、後ろに普通のお客さんもいらっしゃったので座って見ていたが、いつものように楽しい、声出しも自由にできた藤崎みくりさんのライブだった。

ぼくがこの日一番うれしかったのは、カウンターで飲んでいるお客さんから「口パクじゃなくてちゃんと歌ってるよね」「歌うまいよね」という声が聞こえたことだ。
実はこの日、アイドルを迎えるということでZASSHO JAMはBGMにおニャン子クラブが流れていた。約40年前のアイドルである。
その頃から比べるとアイドルというのは進化している。それにテレビで見るアイドルとは違う、みくりさんのようなライブアイドルにはライブアイドルなりの、ファンとコミュニケーションを取りながらライブを進めるノウハウもある。
それらがカウンターでお酒を嗜まれているアイドルを見に来たわけではない方々にかなり好意的に受け入れられているのが、ぼくはうれしかった。
前物販で「ステージの時間は30分ぐらい」と言われていたが、いつものみくりさんのライブを楽しむぼくらと、ライブアイドルの魅力を新鮮に感じているバーのお客さんを前に、ライブはきっかり30分で終了した。

ライブ終了後、フロアの照明が戻り、普通のアイドルイベントならば「このあと物販を開始します」とアナウンスが流れるタイミングで、「このあと藤崎みくりさんがみなさまのもとにご挨拶に参られます」と放送された。
ここでぼくはきっと延岡時代にお祭りで揉まれていたみくりさんが生きるんだろうなと感じていた。
延岡時代、お祭りのイベントに呼ばれた藤崎みくりさんはあえて物販をしていなかった。かといって、ライブが終わったらさっと帰っていたわけでもなく、ずっと会場にいた。ステージ衣装のまま、会場をまさにゆるキャラのようにブリーフィングしていた。なんなら残っているぼくらヲタクも巻き込んで、実行委員の人と祭り会場の片づけの手伝いまでやっていたこともある。
「みくりさんご登場です」とアナウンスが流れ、ライブ直後とあり、フロアは拍手に包まれる。
「ありがとうございました」とひとりひとりのお客さんに声をかけるみくりさん。カウンターで飲んでいるお客さんから「また来てくださいよ」と言われたら、マスターに「また呼んでくださいよ」と返して笑いに包まれていた。
また細かいことだけど、チェキが一枚500円とリーズナブルなのもぼくらのようにヲタクではない人間には受け入れてもらいやすいなと感じた。
なお、このままずっといたいほど幸せな空気だったが、平日だったので、ぼくは21時半ぐらいで切り上げた。
「帰ります」とマスターに言うと、マスターは「みくりさん、ファンの方がお帰りです」とみくりさんに声をかけたが、そのときみくりさんは家族連れで来ていた小学生の女の子と「あっちむいてほい」に夢中だった。
その「あっちむいてほい」の手を止めて、「ありがとう、じゃあね」とみくりさんに見送られてZASSHO JAMを出たが、こういうスタイルって本当にいいなと思った。

コロナ禍が落ち着き、お祭りなども復活の兆しを見せては来るだろうが、現在、特にライブアイドルはアイドルヲタクをどれだけ取り込むかにかかっているように感じる。
それは経済的にみると、アイドルヲタクがアイドルにお金を使う一番の上客であるから当然のことなのかもしれない。
ただ、アイドルの存在意義はアイドルヲタクを楽しませるだけのものかと言えば、そうではないだろう。
小さい女の子のあこがれであったり、あまりアイドルを見ない人に「かわいい子がいるな」と思わせることも大事だと思う。テレビ局が容姿端麗な女性アナウンサーを重要視しているように、「かわいい子」というのは人の心を癒す需要が確実にあるのだ。
しかし、悲しいかな、ここ数年、たくさんの人を集めることが犯罪的に言われていたこともあったコロナ禍では、アイドルは熱狂的なアイドルヲタクの前でしか姿を見せることができなかった。
だからぼくらもそれを当たり前のように感じ、ライブアイドルは年々減少しているアイドルヲタクのパイを取り合っているなどと分析していたが、実際にはアイドルヲタク以外にも好意的に受け入れられる潜在的魅力をかなり抱えているものなのである。
それを証拠に、藤崎みくりさんはこの日、カウンターでお酒を飲んでいる人たちをたくさん楽しませていた。家族連れの女の子を夢中にさせていた。
もちろんそこには、中学生の頃からの長いキャリアで培われた藤崎みくりさんの完成されたアイドル力があるからなのは間違いないが、その藤崎みくりさんの魅力をここまで好意的に受け入れてくださったZASSHO JAMは、ここ数年狭い世界しか見てなかったアイドルヲタクのぼくから見たら新鮮で素晴らしい空間だった。
ぜひ次回も行きたいです。
 

昨日は1か月ぶりの天草studio5でのRe:fiveワンマン公演に行ってきました。

1月24日のRe:five公式ツイートで橘かえでさんの卒業公演までのスケジュールが発表されました。

勘のいいヲタさんならお気づきでしょうが、来月の天草は「椿まつり」と「キビルフェス」のお祭りイベントのゲストになり、4月の天草は橘さんの卒業ウィークになるため、実は橘かえでさんのstudio5での通常公演は昨日で最後でした。

地元の暖かいファンと、天草にまで遠征するほどの熱狂的に愛するヲタクが集まり、その味方しかいないフロアに向かって、リラックスしたステージを見せてくれていたstudio5での通常公演での橘かえでさんの見納め。

ぼくは、それが楽しみでもあり、寂しくもありました。

開場前に入口で集まっていると、プロデューサーのしこくさんがいつものように顔を出されました。

味方しかいない客席にリラックスした演者。

橘さんの最後の通常公演studio5ですから、そこを強く見せようという意図があったのでしょう。

しこくさんは開場を待っているファンに向かって「昨日熊本からメンバーが天草に入るのが深夜になりまして、メンバーの疲労が結構見えますので、今日はゲームをやりながらのゆるいステージになると思います」と伏線を張ってきました。

 

14時30分、客電が落ち、Overtureが流れます。

1曲目はこれもある意味伏線回収につながるのですが、Re:five自身が最近「わたしたちのデビュー曲」と紹介している「君とRestart」からでした。

おなじみのイントロから激しく踊るメンバーに、プロデューサーの言っていた疲労など見えません。

全開のRe:fiveがそこにいました。

2曲目は「St…you」。

二曲ともかれんさんもフル参加とあって、いまリアルタイムで見られる最高のRe:fiveを感じられました。

そして二曲終わったところで、早速企画が始まります。

この日はイベントタイトルが「HAPPY VALENTINE’SDAY LIVE in Amakusa 」でサブタイトルが「ねだるな、勝ち取れ」となっていました。

すでに入場時にドリンクと一緒に、袋詰めにされたメンバーが選んだチョコレートをもらっていたのですが、それプラスアルファでファンがクイズに正解するとチョコレートをメンバーから手渡しでもらえるクイズ大会が始まりました。

しかもクイズに正解した特典はそれだけではありません。

なんとクイズの正解者が次の曲をリクエストできるというのです。

これは張り切るしかないじゃありませんか。

不肖・たきび、正解したら「魔法使いサリー」や「Avalon」をやってもらいたいなと張り切りました。

そして周りの人の声が聞こえて気づいたのですが、やっぱりこういうリクエスト型のイベントでは、最近なかなか聴けない曲をやって欲しいと思うのがヲタクの常らしく、それぞれの人から口に出る曲は、ぼくと同じようにMONECCO5時代の曲ばかりでした。

さて、残念ながら「魔法使いサリー」や「Avalon」をやってほしいとたくらむ不届きなヲタクであるぼくはリクエスト権を得ることはできませんでしたが、それでもこの仕組みのおかげでこの日はかなりレアなライブになりました。

まず、一問目の「ダンテライオン」のMVのロケ地は? という問題に正解したヲタさんがリクエストした曲がMONECCO5のデビュー曲の「恋~気まぐれな夏~」でした。

先ほども話しましたが、最近、Re:fiveのステージでは曲振りありで「君とRestart」をやる場合、橘かえでさんが「次はわたしたちのデビュー曲です」と紹介してからやることが増えています。

もちろんそれは嘘でもなんでもなく間違っていないことなのですが、橘かえでさんをMONECCO5の頃から見ているヲタクたちにとっては、ちょっぴり違和感がありました。あなたがアイドルとしてデビューした曲は「恋~気まぐれな夏~」だろよと。

だからこそ、正真正銘の橘かえでさんのデビュー曲を、元MONECCO5メンバーの柊わかばさんとふたりでやってくれたのは、なかなか聴けないレアな曲という意味以上に、心に伝わる価値が大きかったです。

ただ間違いなく幸せな時間でしたが、見ていると、ふと寂しさもよぎりました。

もともとMONECCO5の発展形として生まれたRe:fiveでしたが、すでにMONECCO5時代から在籍しているメンバーは、橘かえでさんと柊わかばさんのふたりだけになっています。そして、橘さんが4月に卒業されると、残るのは柊わかばさんだけになってしまいます。

もちろん「なんてんまんてん」や「朝からカツカレー」などMONECCO5からRe:fiveへ歌い継がれている定番曲もありますが、こういうレアな曲をステージで経験しているメンバーが柊さんだけになる数か月後には、まず見ることができなくなるだろうなと感じました。

だからこそ橘かえでさんの最後のstudio5通常公演にこの曲が演じられたことの価値を感じたのですが。

そしてそれをやるために開場前から伏線を張っていたプロデューサーもさすがでした。

実際には橘さんと柊さんのふたりだけで演じられたのはこの「恋~気まぐれな夏~」と「オトナと僕の。」だけでしたが、終始セトリはMONECCO5曲ばかりで、中には最近のRe:fiveライブで聴かれる定番曲もあったり、空気を読んだヲタさんがメンバー全員が登場する「St…you」をもう一回リクエストしたりとあったのですが、「ラクガキアクセル」があり「なんてんまんてん」があり、そして名曲「キセキノサキヘ」で興奮は最骨頂でした。

残念ながらぼくはリクエストの権利が得られなかったので「魔法使いサリー」は聴けませんでしたが、それでも改めて感じたのはMONECCO5曲のストックの多さと質の高さでした。

そしてそれはそのまま、こられの曲をオリジナル曲として演じることのできるRe:fiveの可能性にもつながるのではないかと。

MONECCO5当時と同じように「オトナと僕の。」を踊る橘かえでさんや柊わかばさんを見ていたら、MONECCO5ってのはすごいグループだったんだなと改めて感じました。そして、そのすごさは、いま「キセキノサキヘ」で西園寺つきさんが表現しているように、Re:fiveがまたぼくらに見せてくれる可能性はあるのです。

 

これまでの何十回とstudio5のステージに立ってきた橘かえでさん。

その橘さんのstudio5最後の通常公演はそんなまさに、これまでのMONECCO5の軌跡を懐かしみ、これからのRe:fiveへの期待に思いを馳せることのできる、よく仕組まれたステージでした。

まさに橘かえでさん、最後のstudio5にふさわしいステージでした。それを仕組んだプロデューサーへの心憎さもありますが、加えてそれだけの歴史を橘かえでさんが刻んできた証が素晴らしいものであることを見せつけてくれて、橘かえでさんからの最後で最高のヴァレンタインプレゼントでした。