君が好き -14ページ目

君が好き

アイドルの話でもしようず。

ぼくの中では恒例行事になっているものの、先月は福岡に緊急事態宣言が出ていた都合で配信で見るしかなかった「今日くると?」。
今月は無事に九州地区の緊急事態宣言が明けたこともあり現場に行くことができました。
この日のゲストは佐賀より元LuCifeRのREN様。
いまはソロアイドルのRENさんなのかな。
オープニングはそのRENさんにクルトの二人を加えた三人でのアニソンのカバー曲からのスタート。
三人ともセーラー服でしたが、RENさんは大人っぽい茶色いセーラー、花畑りんねさんはトラディショナルな紺色のセーラー、宇城ありささんは白い夏服のオーソドックスなセーラーと、オールスターゲームのようにバラバラなユニフォームなところに特別感を演出されていて、その衣装だけで豪華さを感じさせていました。
クルトの二人にRENさんというのは実際すごくレアな組み合わせですし、選曲も曲調はRENさんにぴったりな感じでしたが、ジャンル的にはたぶん宇城さんの得意分野なんだろうという感じもして、楽しかったです。

続いて、LuCifeR時代の雰囲気をほうふつとさせる衣装に着替えてRENさんのソロステージ。
この日、ぼくは会場に着いた時から少し驚いていました。フロアのお客さんの半分ぐらいは、佐賀からやってきたRENさんのファンの方でした。まさかこんなに佐賀からRENさんがファンを連れてくるとは思っていませんでした。
二年前の宇城ありさ生誕祭にLuCifeRが出演したときにも、たしかに佐賀からもファンの方が見えていたけれど、一度解散してメンバーはひとりになっているのに、そのときと変わらず、というかそのときよりもファンの方の勢いを感じました。
その佐賀から連れてきたファンの前で踊るRENさん。LuCifeRの頃から変わらない、いかにもLuCifeRらしい下半身のぶれない力強いダンスは健在でした。
そして驚いたのが歌。
更にはMC。
ごめんなさい。本当に驚きました。
これはぼくに偏見があったのかもしれませんし、佐賀でのリラックスした空気と違い、熊本でのよそ行きという気持ちがあったのかもしれませんが、率直に言うと、こんなにうまかったっけ? と目を丸くしてしまいました。
ぼく自身、RENさんを最後に見たのは去年の夏頃に配信されたYoutubeのライブで、その前はとなるともうそれこそ宇城さんの生誕か、もしくはそのあとにもくむつライブでちらっと見たかなぐらいだったので、期間が開いているあいだにパフォーマンスに磨きをかけれられていたのかもしれません。しかし、以前とはずいぶんと違う印象でした。しかも後半の曲は全くの新曲のお披露目だったんです。それなのに、とても初披露とはを感じさせない完成度でした。
その実力に、そりゃこれだけファンを連れてくるわなと、佐賀から来られたファンの方で埋まったフロアを見渡してぼくは感じていました。

続いては最終形態クルトの登場。
この日はクルト結成二周年の記念すべきライブ。
二周年のお祝いのように新しい衣装に身を包んで、グミチョコパインからライブはスタートしました。
なお、この一曲目にりんねさんが、衣装の靴を間違えるというトラブルが、新衣装だから言わなきゃ誰もわからないのに言って笑いを誘うという、いつものハプニングのグダグダありでスタート。
しかし、この日のりんねさんはキレキレでした。
珍しくソロ曲を歌ったと思うと、踊ってみたのパートでは髪飾りを吹き飛ばすほどのハードなダンス、そのあとのカバーではりんねさんだけが歌うという珍しいこともありました。

ぼくはそれを、グループとしてのレベルを上げるために、りんねさんに重要な役を任せているのだと感じていました。
コロナ自粛期間中、ぼくは動画の配信で「Navi」を、1月に宇城さんのソロのステージで見て、先月は最終形態クルトの両方のステージで見ていました。
個人的な感想としては、全体のステージとしての完成度は1月の宇城さんのステージのほうが高かったけど、「Navi」に関しては最終形態クルトのふたりのほうが断然いいなと思っていました。
それは明らかに花畑りんねさんのタレントが宇城さんを活性化させて、最終形態クルトというグループを作り上げているからだと感じていました。
この二人のコンビは本当に見ているだけで楽しい。
このままりんねさんがレベルアップしてくれればもっとすごいことになる。

ぼくはそんなことを考えてワクワクしながら、躍動するりんねさんを見ていました。

しかしこの直後、大波乱がやってきます。
宇城さんが「クルトから重大なお知らせがあります」と切り出しました。
フロアから定番の冗談で「やめないで」という声も起こったような気がしました。
でも冗談じゃありませんでした。
りんねさんは静かに「今日を持って花畑りんねはクルトを卒業させていただきます」と言われました。
あまりにも重大な発言が唐突に行われたことで、ぼくはぽかーんとしていました。
横で見ていた方に「これ、本当なんですか?」と言われて、「本当にやめるんでしょうね」とぼくは自分に言い聞かせるように言いました。

最後の二曲は最終形態クルトの「Navi」と「Colorfull」。

りんねさんが涙ぐみながら、宇城さんも気持ちを必死にこらえて歌われています。

申し訳ないですが、最高でした。
気持ち的にヘビーな場面だったからこそ、二人の歌う、宇城さんの作詞した歌詞が際立っていたのです。

いつもは楽しげに聴いていた曲なのに、すごく泣ける、深い曲だと改めて感じてしまいました。

1ミリずれたら
出会えない日
悩んで歩いて
ここまで来たよ

(Navi)

去っていった心の態度
良いとこだけ思い出そう
本音? 演技?
迷子でいても
心地よいとこに居よう
自分色の今にしよう

(Colorfull)

この日のような場面を想定して宇城さんは書いたわけではないのでしょうが、あまりにもこの場面にマッチしすぎていていました。そして、つらい気持ちを元気づける歌だったんだなと、強く感じました。

しかし、ライブの雰囲気は途中のMCなどもあって、そこまでしんみりしたものではありませんでした。

MCの合間にPAからBGMが流れたりして笑いを誘う場面もありました。

最後の「Colorfull」のあと、りんねさんは笑顔を浮かべていました。

ぼくはりんねさんのその笑顔を見て、唐突だったけど、こういうメンバーの卒業の仕方もクルトらしいなとは思いました。
歌って踊って遊び倒している二人組。
そんな予測不可能な二人だからこそ、なにが起こるかわからいのはある意味彼女たちらしいのかなと。
できることなら事前に告知をしていただき、みんなで見送る卒業ライブを開催してほしかったというのも本音ですが、これはこれで、花畑りんねに最後の最後でしてやられたと、ぼくの中では強烈なインパクトとして残ることになりました。

なお、花畑りんねさんが卒業しても幸い、最終形態クルトの活動は、当面は宇城さんひとりだけでも続くみたいです。
これについては、ぼくとしても恒例行事になっているので定期ライブも続けてほしいのですが、この定期ライブにしても、宇城さんの中では迷いがあったみたいで、来月に関してはやらないことも視野にあったらしいです。
ただ、この日のりんねさんの卒業直後、今後のクルトはどうなるのかとハラハラしているファンの「来月はどうなるの?」の声を宇城さんが受け止める形で、来月は4月4日に定期ライブが開催されることが、このライブのステージ中に決まりました。
これについては、クルトの定期ライブが恒例行事になっているぼくも安心しました。
最弱リーダーと言いながらも、宇城さんのツッコミにも対等に渡り合い、ステージ上でも宇城さんと一緒に輝いていた花畑りんねさん。
宇城さんと二人で仲良く踊る姿はほっこりさせられ、すごくいいコンビでした。
だからこそ、花畑りんねさんを失うのは最終形態クルトにとっては大きな損失だと思います。
だけど、人が作ったテストでは100点は取れなくても、0から1を作り上げる能力を持ち合わせている宇城さんは、これまでも幾多の困難にも負けずに乗り越えてきたように、もっと素敵な最終形態クルトを作り上げてくれるとぼくは信じています。

新たな局面を迎えたからこそ、来月の定期ライブが楽しみです。

 

 

くまフェスx@JAM予選会、ぼくが応援していた宇城ありささんの結果は予選敗退だった。

もっともこういうコンペティションは、絶対的な評価から結果が出るのではなく、相手あっての相対的な評価で結果が決まるため、見事勝ち抜いた空想モーメントL+のパフォーマンスが素晴らしかったのだから、どうしようもなかった。

またイベント自体も、課金に対してアイドル側が特典を付けるようなことが禁止されていたようで、フェアだったと思う。結果発表も、審査員などいなくて、すべての票数が公表されたというのもフェアだなと感じた。

そのため、どんなにうまくやってもあの日の空想モーメントL+に勝つことはできなかったかもしれない。

だけど、やっぱりあの日の宇城ありさは最強だったともう一度ぼくは言いたい。まあ、ぼくの価値観ではと一応言っておきますが。

 

あの日のステージ、ぼくの中で唯一消化不良感があったとしたらセットリストに「カナタ」が入っていなかったことだ。もっといえば、お恥ずかしいことに内心では特別なステージだから、本当に特別な時にしか披露されないおとまむ系ロディの「Over the display」をやってくれないかなと思っていた。

もっとも上記の曲はやってくれなかった。

ただ、だからこそ終わってみれば最強だったとぼくは感じた。

宇城さんのソロのステージをここ二年ほど見ていなかったため、二年前の印象になるが、宇城さんのソロステージといえばおとまむ系ロディの「チャリできた」「カナタ」にアニソンカバーを織り交ぜている印象が強かった。今回はイベントの趣旨上、すべてオリジナル曲で臨むのは予想できたが、そこにはきっと「カナタ」も入っていると思っていた。

そこでの一曲目が「コンテニュー」。

新曲である。直前まで歌詞を練られていたとか。

衣装もそれまでのピンクを基調としたものではなく、白いだぼだぼのパーカーをラフに着こなしたスタイル。

ピンクの衣装にツインテールという宇城ありささんの代名詞ともいえるビジュアルではなかったことに大きくぼくは驚いた。

だけど、そこにショックはなかった。

むしろ前回のブログでも書いたように、知り合いのヲタクもそのビジュアルを「かわいい」と絶賛していたが、新たな魅力であふれていた。

狩猟、管理栄養士など宇城ありささんはもともと情報量の多いアイドルである。毎日動画配信、毎月東京と熊本でイベント主催を行い、熊本でのユニット・最終形態クルト、東京ではsecret accountのメンバーでもある。つまりそれだけ引き出しの多いアイドルで、ここでも新しい引き出しを開けてくれたのだ。それはいままで宇城ありささんを見てきた人でも改めて「かわいい」と再確認するほどのものだった。新しい魅力をここで出してこれたのは本当にすごいと感じた。

新曲も、これまでのアニメっぽさやアイドルっぽさを演じているのとは全く違うストレートな歌唱。ストレートに歌ったからこそ、本来は演じることで影を潜めていた歌唱力が表面に出ていたと思う。ここでも再確認で、「宇城ちゃん、歌は普通にうまかったんだ」といまさらLINEを送ってきた知り合いもいたが、まさに脱帽の歌唱力だった。

アイドルの殻を被ることで中々目立つことのなかった実力が、新しい曲で、普段は表に出てこなかったところが姿を現し、ぼくらを驚かせてくれたのだ。

アーモンドチョコレートが好きだけど、たまにアーモンドをナッツだけで食べたら、そのアーモンドのおいしさにめちゃくちゃ驚いたという感じだろうか。わかりにくいたとえだったらごめんなさい。

二曲目は最終形態クルトの「グミチョコパイン」、三曲目はおとまむ系ロディの「チャリできた」、四曲目は最終形態クルトの「navi」。三曲とも1月頭に開催された熊本での最終形態クルトの定期ライブでもやっていた、おなじみの曲。さすがの安定感だった。

この日の宇城ありささんのステージのテーマに、いま応援してくれている人だけではなく、こういうイベントだからこそ見に来てくれている以前に応援してくれた人、ステージを見てくれた人、つまり宇城さんの言葉を借りれば「力を貸してくれた人」に感謝を伝えるということがあったらしく、ところどころそんなメッセージがちりばめられていたのが素敵だった。

ツイッターで宇城さんのステージの感想で「いい人そう」と書いている人がいたけれど、そんな彼女の人となりが見える一幕だった。ダンスを見るのでも、歌を聴くのでもなく、宇城ありさを見る。その価値がかなり伝わったと思う。

ラストはソロ曲の「ハチドリ」。

ラストに持ってきただけあって、この曲はそんな引き出しの多い宇城ありささんの一面を感じられた曲だったと思う。ご存知のようにハチドリとは世界最小の鳥ではあるが、142cmの小さなアイドルが鳥のように高いところを目指す姿を、しっかりしたもともとの実力であるアーモンドを甘いチョコでくるんだアイドルらしい歌い方で歌いあげていた。

このラストまでしつこくもなんとなく最後に「カナタ」をやらないかなと思っていたぼくは、でも「ハチドリ」でよかったんだと思った。

「チャリできた」で盛り上がった、この日宇城ありささんが感謝を伝えたいと思っていた、かつてのおとまむ系ロディを知っている人にすれば「カナタ」のほうが受けただろうと思う。もっと言えば「Over the display」が飛び出せば更なるインパクトがあったかもしれない。

だけど、ピンクの衣装にツインテールではない宇城ありささんは「ハチドリ」を選んだ。

だからこそ、ここに宇城ありささんが最強だったという感想にぼくは落ち着いた。

 

なぜか。

これはぼくの価値観なのだが、アイドルは新しいことに挑戦し続けてほしいと思っている。

評価というと上から目線でえらそうでもうしわけないが、まあ、大学の優良可の成績にたとえると、

 

優 新しいやり方に挑戦して成功した

良 新しいやり方に挑戦して失敗した

可 いままでのやり方で成功した

不可 今までのやり方で失敗した

 

ということだ。

それで普通の生活では、どうしてもこの「良」と「可」の基準が逆になるが、ぼくはクリエイティブな仕事は絶対に失敗しても新しいやり方にチャレンジすることが大事だと思う。

そしてこの日の宇城ありささんは、これまでの集大成が求められるコンペティションで新しいチャレンジをした。実際、いままで宇城ありささんを見てきた誰もが目新しさを感じたほど新しかった。

このスタイルが最強なのである。

ぼくとしては、結果は相対的なものなのでステージが素晴らしかったので十分に「成功」と思う。つまり通知表を上から目線で偉そうにつけるならば「優」である。だから最強なのだ。

もっとも、残念ながら目標だったくまフェスx@JAMの出場権は得られなかったから「失敗」という人もいるかもしれない。でも、それでも「良」なのである。

しかも挑戦はこれで終わりじゃないだろう。むしろは、今後もステージや彼女自身の売りでもある企画力も併せて、たくさんのチャレンジをしてくれることと思う。そのたびにぼくはやっぱり宇城ありさ最強と言ってしまいそうで、それが楽しみだ。

 

1月17日に行われた、くまフェス x @JAMの出場権を賭けた予選会。

出演者の名前に「宇城ありさ」を見つけたとき、ぼくの素人の浅はかな考えでは「なんでソロなんだろう」と疑問があった。

このイベントは出場権を賭けたコンペティションではあったが、その順位を決定する要素に審査員の存在はなく、会場や配信のファンによる投票で決まるものだった。

投票となれば、撃てる弾はあればあるだけいいというのが普通の考え方だ。最終形態クルトで出れば、宇城さんだけでなく花畑りんねさんのファンの人の投票も期待できる。いやむしろ闇鍋で出ればIaraさんのファンの方も動くし、ローズTOのわたくしたきびも重い腰を上げるだろう。

ぼくはそう考えたが、それは本当に投票だけを考えた浅はかな考えだった。

 

ライブ配信開始直後、今月も一緒にクルトのライブを見に行った知り合いのヲタクからLINEが届いた。

 

「え、宇城ちゃんめっちゃかわいい」

 

彼のこのLINEの「え、」という戸惑いこそが、この日ソロで出演することを選んだ、演者・宇城ありさの本気が伝わった結果だと思う。

思い起こせば、ぼくも宇城ありささんの存在感が「楽しいアイドル」から「すごいアイドル」に変わった瞬間は、ソロで宇城ありささんが出演していたイベントだった。

ぼくの場合は二年前の小倉での大長光舞音生誕祭。この日は舞音さんの人脈から十人近いソロアイドルの集まったイベントだった。そのたくさんいたソロアイドルの中で、一番クオリティの高いステージをやったのが宇城ありささんだった。このときは彼の「え、」と同じように、楽しいアイドルのイメージしか宇城さんに抱いていなかった当時のぼくも、その宇城さんのパフォーマンス力の高さに驚いた。

こんなに歌うまかったっけ?

こんなに踊れる人だったっけ?

たとえて言うならば、お笑いタレントとして認識していたそのまんま東が、宮崎県知事になったとたんに優秀な政治家だったことに気づいたような驚きだった。

わかりづらいかな。

もっとわかりづらいたとえかもしれないけど、ぼくは秘かに、星乃ちろるがアイドル界の松岡修造ならば、宇城ありさはアイドル界の柳家喬太郎だと思っている。十年ほど前、いまの笑点の司会をしている春風亭昇太らと話芸集団「SWA」を結成し、古い落語の殻を破ろうとした柳家喬太郎。その結果、十年ぐらい前は新作落語や、古典落語でも枕と呼ばれるフリートークの長さなどのオリジナリティで人気を博していた。しかし、元々は柳家小さん一門でさん喬の一番弟子、喬太郎はSWAの中でも抜群に古典落語もうまかった。いまやその落語は令和の名人となり、全国でもトップクラスにチケットの取りづらい落語家である。

同じように宇城さんもその抜群の企画力とサービス精神で、楽しいことならなんでもやる楽しいアイドルとして認識している人が多いと思う。でも本気で、演者としてステージに立ってしまえば歌もダンスも抜群にうまいのである。

だからこそ、ソロの宇城ありささんはぼくらに「え、」という戸惑いを与えてくれる。この驚きを、クルトに通うような宇城さんをよく知っているヲタクが感じただけでも、この日はソロで出演してよかったなとぼくは思った。

また、これは宇城さんの人望だろうが、いわゆるクルトや闇鍋のメンバーも宇城さんを応援していて、ファンに向かって宇城さんへの応援を呼び掛けていた。ローズTOのわたくしめも宇城さんを応援していました。投票という点で考えれば、これはグループで出てもソロで出ても同じだった気がする。

 

そしてステージが進むにつれて、なぜ宇城さんがソロにこだわったのかの理由が伝わってきた。

一曲目はソロ曲の「コンテニュー」。いつものルーズソックスではなく、派手なピンク色の衣装でもなく、白いパーカーに底の厚いスニーカーのいで立ち。髪もお馴染みのツインテールではなくて、シンプルな髪型で洗練された印象だった。歌声もアニメボイスのようなかわいい感じではなく、透き通ったピッチに要所でファルセットを絡ませる技巧的な歌い方。こりゃ、知り合いも「めっちゃかわいい」というはずだし、そのあとに「普通に歌うまかったんやん」と当たり前のことを再確認するほどの出来だった。

ぼくはそれらの宇城さんのパフォーマンスの良さに感動しつつも、この一曲目のとある歌詞が耳に残って、すげえと震えていた。

宇城ありささんは、この予選会の一曲目でこんな歌詞を唄っていた。

 

多数決採られてもぼくの正解じゃないし

ぼくはぼくらしくしなくちゃ君に会えないし

 

作詞家宇城ありさの才能がこの曲を一曲目に持ってきたことで際立っているとぼくは感じた。

投票で勝つことだけが目的ではなく、つまり4月3日のためだけにこのステージに立ったのではなく、持ち前のサービス精神で、この1月17日の予選会の会場に集まってくれた人、配信を見ている人を楽しませることが大事なんだと宇城さんはわかってる。さすが宇城ありさであるとぼくは感じた。

自己紹介を挟んでの二曲目が最終形態クルトの「グミチョコパイン」、三曲目がおとまむ系ロディの「チャリで来た」だった。

グループの曲だけど、それを宇城さんがソロで歌うというのもなかなか良かった。アレンジもグループの時そのままで、グループで勢いで押していたところもステージをひとりで走り回ってすごかった。

圧巻だったのは、「チャリで来た」が終わった後のMC。

実際、ライブ後のショールーム配信では「ソロ曲だけでセトリを組むのもできたので迷った」と宇城さんは言われていたが、あえてここでグループ曲を持ってきた理由が素晴らしかった。

 

いままでたくさんの人に力を貸してもらいました。

以前に力を貸してくれて、いまは普段は会えない人でも今日は見てくれる。

だからこのステージで、これまで力を貸してくれた人に五年間の感謝を伝えたい。

そこでグループの曲をやりました。

 

この気持ちがあったからこそ、この日はソロだったんだなとぼくは感じた。

そしてこの気持ちを抱いてステージに立っていたから、今日のステージは、いま見ているファンを驚かせるほど素晴らしいんだと思った。

やっぱり宇城ありさ、すげえ。

本気の宇城ありさは半端ない。

ぼくはそのMCを配信で見ながら、大きくうなずき、さすがだ、すごいと何度も感じていた。

言いたいことを言ってすっきりしたのか、このあとのクルトでもおなじみの「navi」とソロ曲の「ハチドリ」は生き生きとステージをしていた。

「navi」では歌っている最中に「楽しいね」とフロアに語り掛け、最後は「みんなの毎日が少しでも明るくなりますように」と、見てくれるファンへ気持ちを伝えてくれた。

もう、さすがとしか言いようがなかった。

最後の曲の「ハチドリ」では、しっかりと歌を聴かせる技巧派宇城ありさを堪能させてくれた。

 

ぼくはアイドルはその人のパーソナリティーが一番重要だと考えている。

結局ヲタクは、歌を聴きに行くのでも、踊りを見に行くのでもなく、アイドルに会いに行っているのだ。

だから、会えてよかったと思わせることがアイドルにとって一番大事なことだとぼくは思うのだ。

そして、普通のアイドルはそれを物販などの接触で具現化する。

もちろんそれもファン思いの素敵なことだと思うけど、ステージ上でも「出会えてよかった」と、しかも配信で見ていても感じさせてくれる宇城ありささんは、本当にすごいアイドルだと改めて思った。やはり宇城ありさは最強なのだ。

ぜひとも@JAMのステージで、この宇城ありさのすごさを発揮してほしい。新しい風を吹かせてほしい!

 

今年は宇城ありさの最終形態クルトからヲタ活をスタートさせました。

オープニングはそのクルトのふたりにIaraさんとローズさんを加えたバンド闇鍋でした。

大袈裟な言い方をすると、東京ではsecret accountでレスポールを持ってバンド活動をしてる宇城さんですが、その宇城さんが掛け持ちで熊本で活動しているバンドが闇鍋です。ただ、これは本当に大げさな言い方です。

この日の闇鍋での宇城さんはアコーディオンを持たれてました。はい、おそろしくへたくそでした。なんでも本番直前に手にしたばかりとか。

闇鍋、カオスです。

いい意味でお遊戯会。いや、お遊戯会のほうがもうちょっと練習してるだろうと思うほどのクオリティ。

ただ、そこまで演奏がひどくても、ステージが楽しいのが闇鍋の、そしてアイドル力のカリスマ宇城ありさのおそろしいところ。

結局、アイドル力ってのは、ダンスや歌唱力などの技術的なクオリティではなく、そのメンバーの人間力というのがぼくの持論です。そしてそのそれぞれの人間力を闇鍋はうまくステージで見せてくれます。だから楽しいです。

ライブアイドルはライブを見に行くものではなく、アイドルに会いに行くのがヲタクのニーズです。ヲタクは歌やダンスにお金を払っているわけではなく、そのアイドルの人間力にお金を払っているものです。そこをうまくキャッチしてるから、ひどい演奏でもステージを見てたら楽しめてしまう。そのゆるさが癖になりそうな感じでした。


そしていよいよ最終形態クルト。
最初にぼくはわざと宇城ありさの最初形態クルトと書きました。
実際、クルトを知ってる人たちにとって、クルト=宇城ありさというイメージは強いと思いますし、ステージを見るとダンスにしろ歌唱力にしろ、宇城ありさすごいよなあと目が行ってしまうのも事実でしょう。
でも、最弱リーダーと自嘲し、二人組のクルトで、宇城ちゃんじゃないほうの芸人的ポジションになってるような花畑りんねさんが、ものすごく素晴らしくなってます。そりゃ、三年ぐらい宇城さんの相棒をやっているんだからアイドル力が上がらないはずはありません。

キャラクターとしてはフワフワしているアイドルの宇城さんとは逆の、今風の女の子なのですが、そのキャラが宇城さんと並んだ時でも、宇城さんに負けないほどになっていました。だからふたりでステージをやっているときのバランスがすごくよかったです。

完成度も歌もダンスもしっかりやっていたし、それとともに持ち前の明るさで親しみやすいパーソナリティーも強くステージからでも感じられました。

この花畑さんの完成度が高くなることで、クルトはパフォーマンスもいいグループになったなと感じました。

 

そうやってライブは大満足で終わりましたが、ライブ後、アイドルに会いに行くのがヲタクのニーズをきっちりキャッチしているこのクルト+闇鍋は思わぬサプライズを用意してくれました。

1月3日、コロナ禍とはいえ松の内で、街にはおとそ気分が漂っています。

この日は出演メンバーはみな振袖でした。

「物販のあとはお時間の許される方は一緒に初詣に行きましょう」

宇城さんが言われました。

しかも、無銭です。

アイドルに会いに来ているヲタクにとってこれほどのサービスがあるでしょうか。

ぼくはうきうきしながら、初詣に向かっていました。

しかし、ここで更に感心することが。

市街地のBarGringoから歩いて熊本城の下にある稲荷神社に向かいました。先頭を花畑さんとIaraさんが歩いて案内してくれて、他のヲタさんと一緒にぼくはそれについていっていました。

ふと、ひとりのヲタクがそのアイドルとヲタクの初詣への向かう列に宇城さんがいないことに気づきました。

「あれ、宇城ちゃんは?」

とそのヲタさんが言うと、ローズさんが「宇城ちゃんは初詣に行けずに帰る○○さんをお見送りされてます」と。

ひゃーである。

ひとりひとりのファンを大切にする。

その宇城さんの気持ちがあまりにもまっすぐ見えて感心してしまいました。

この気配りこそが人間力、宇城ありさだと。

 

さて、その宇城さんは1月17日にソロで「くまフェスX@JAM」の出演権を賭けた戦いに挑戦されています。

いつもヲタクの夢を叶えてくれている宇城ありささん。

彼女の夢が叶ったらいいなとちょっぴり思ってしまいました。まったく買う気はなかったのですが、オンラインチケット買っちゃおうかな。

 

素晴らしい人間力をファンに与えてくれる宇城さんと、その宇城さんの良さをきちんと学んでいるりんねさん。

この二人の最終形態クルト。

本当にいい現場だなと思いました。

 

12月11日、ちょうどMONECCO5の解散ライブの10日前に公式のYoutubeで始まった解散カウントダウン。その企画の一発目の動画でぼくは度肝を抜かれた。
「キセキノサキヘ」のライブ動画だったのだが、曲が終わったあとに「誰かコーラを持ってきて」という岡崎伶奈さんの声が入っていたのだ。
12月20日のMONECCO5解散ライブ。
出演者は「江上真帆、赤城雅 and more」となっていた。
この二人よりも多いということだが、さすがに活動休止中の山下かおりさんだけではないだろう。ヲタさんたちの予想としては、卒業したばかりの中西里緒さんと今福千香子さん、長野小乃果さんと、その三人の卒業ライブにゲスト出演した今福夏美さん、岡田七美さんは出演だろうという下馬評だった。
それがのっけから岡崎伶奈さんの出演を確定させる動画だったのだから、ぼくは驚いた。
動画発表の二日後は氷川町でMONECCO5最後のリリースイベントが行われたが、そこでの話題もそれだった。
「伶奈を見たら間違いなく泣く」とうれしそうに、自分が泣くことを予測をするヲタさんもいた。
Youtubeのカウントダウンで、「行けなくてごめんね」とコメントした田中ちづるさん以外の正規メンバー9名が揃うことが、当日までにはわかっていた。
最近のMONECCO5は多くても6人、少ないときは2人なんてこともあり、ぼく自身思い返すと8人のMONECCO5でも2017年の天草アイドルフェスタ以来だった。9人という人数が揃うだけでワクワクした。
会場は天草市のサンタカミングホテル。卒業式ということで結婚披露宴が行われるような華やかな会場だった。
客電が消え、スピーカーから円陣の声が聞こえる。Overtureが流れ、いよいよ9人のMONECCO5が見られる! と気持ちが昂ったところで一度PAが止まる。
仕切り直しのように円陣の声が流れ、Overtureが再度かかる。9人のMONECCO5が歩きながらステージに登場した。
赤城雅さん、江上真帆さん、山下かおりさんの現役メンバーはアリス衣装。OGはそれぞれが違う私服を着ていたが、全体的に色彩はモノトーンに統一され、黒を基調にしているようだった。その中でひときわ目立つ白っぽいチェスターコートを躍らせながら、岡崎伶奈さんが立っていた。ぼくが岡崎さんを見るのは2018年10月7日以来。
「うわっ、オカザキレイナだ」とぼくが考えてるのもつかの間、Overtureに更に驚きの仕掛けが。
Overtureが、天草のお祭りで数えるほどしか披露されたことのない、ほぼ幻になっているロングverだったのだ。
ロングverには振付が入っている。そこで早くも前列後列が入れ替わる、大人数ならではのMONECCO5のフォーメーションが始まっていた。
そこからの「君を待ってる」「恋~気まぐれな夏~」「Firstlove@being」。
奇しくもぼくがMONECCO5にはまりだした頃の曲の三連発。しかもメンバーはスマイルパークで見ていた頃のような大人数。
ああ、これがMONECCO5だったんだと強く感じた。
解散ライブなのに、振りだしに戻った気分だった。
振りだしに戻ったからこそ、ステージで目が行くのは、元リーダーの岡崎伶奈さんだった。
とても二年のブランクがあったとは思えないパフォーマンス。
そしてバラバラな個性のMONECCO5だからこそ、岡崎さんにしかない個性が、二年の時を経てついにMONECCO5によみがえっていた。輝いていた。
輝いているだけでなく、相変わらずダンス中でもオンとオフの切り替えがうまい。これは岡崎さん以外にはMONECCO5ではできなかった芸当だ。久しぶりでちょっとしたミスがあっても笑顔を見せて一瞬だけふざける。メンバーに抱き着いてみたり、肩を触ってコミュニケーションをおちゃらけて取る。でもその次の場面ではかっこよくダンスをこなす。そのオンオフの切り替えが懐かしかった。

もともと大人数アイドルのフォーメーションに凝っていたのがMONECCO5。久しぶりの大人数、せっかくなのだからかつての懐かしさがそのままではなく、凝った工夫もされていた。
たとえばメンバーのポジションも「恋~気まぐれな夏~」では最近のMONECCO5を象徴するように1番の真ん中には中西里緒さんを置いてみたり、「Firstlove@being」では踊っているメンバー全員にコールがいきわたるように出演メンバーを七人に絞ったりの工夫がされていた。
もっともぼくがいちばん「おーっ」と思ったのは、「Avalon」の小乃果さんのアンダーに、岡崎さんが入った場面だった。
ぼくはたまにいかにも俯瞰して見てますみたいな勘違い面をしてブログを書いているけど、実際はMONECCO5のライブの六割以上は小乃果さんを見ていることが多い。推しメンだもの、しようがないじゃないか。それで「Avalon」でも小乃果さんをいつも見ていたのだが、そこに岡崎さんが入ると、二人の持ち味の違いから印象がガラッと変わっていた。かっこよかった。激しい前後の動き、疾走と言いたくなるスピード感、預言者のような歌声、曲調にもばっちりマッチしていて、これが今日しか見られないと考えるともったいなかった(DVDとして発売される予定はあるらしいから、もし発売されたら必見ですぞ)。
本編の最後は「キセキノサキヘ」だった。
岡崎さんが歌っている姿を見ると、この曲は岡崎さんと江上真帆さん、中西里緒さんのVoが揃っての曲だなと感じた。
10月のライブでは江上真帆さんがほとんどひとりで歌うというシーンもあったが、おそらく回数だけで言うとステージで演じられたのは中西さんと江上さんのふたりで歌われるバージョンのほうが多かったと思う。でも、楽曲が作られた時に構想されていた三人のVoがあってこそ、完成する曲だと改めて感じさせられた。

とにかく本編は最初から最後まで、岡崎さんの偉大さを感じるステージだった。
もちろん二年の時間が空いて、改めて見る新鮮さが衝撃となったため、強いインパクトとして残っていることもあるだろう。
しかし、岡崎さんがいて、しかも9人もの大人数グループであるMONECCO5は、間違いなくここ一、二年では感じることができなかった楽しさを思い出させてくれた。
こんなものが毎週見られてたあの頃はすごかったんだなあと、スマイルパーク時代のチャリティーライブのことなどを思い出していた。

もちろん岡崎さんが卒業してからもMONECCO5は成長しているから、そこでも感じる良さも当然ある。
もっとも感じたのは歌唱力の差だ。不安定なマイクも混ざっていたようで時折メンバーが首をひねる場面もあったが、現役メンバーと今年卒業したメンバーと、それ以前に卒業したメンバーでは、声量やそれを伝えるマイクを持つ安定感は明らかに違った。これは岡崎さんが卒業した後でもMONECCO5が着実にスキルを伸ばした証だと感じた。

アンコールはメンバーもOGもお揃いの解散記念Tシャツで登場。
MONECCO5は周年イベントなどでオフィシャルが発売するTシャツは黒が多いが、解散記念Tシャツも黒だった。
そして黒は岡崎さんのメンバーカラー。
どこまで意識されているのかはわからないが、やっぱりMONECCO5は岡崎伶奈さんなんだなと感じる。
「君を待ってる」のサビを江上真帆さんが独唱するメドレー曲でアンコールはスタート。
ダンスを踊るのではなく、ステージに一列に並んでそれぞれのメンバーが懐かしみながらMONECCO5の曲を歌うメドレースタイル。
岡崎伶奈さんは、この日は違っていたけれど、もともとの自己紹介位置である上手の先端に立っていた。
「みなさんも歌っていきましょう」と手を上げ、フロアに声をリーダーらしく投げかけた。
ライブ本編はMCマスターは赤城雅さんに任されていたようだが、このアンコールはかつてのように岡崎さんがステージを引っ張っていた。
このメドレー、ぼくの個人的にラッキーだったのは小乃果さんが岡崎さんの隣だったことだ。
最初のほうに話した、岡崎さんのオンとオフの切り替え。これは岡崎さんにしかできない芸当ではあるが、このアンコールのメドレーはダンスがなく、もちろん素晴らしい歌声は聴かせてもらったが、雰囲気的にも何となくオフの雰囲気があった。
対称的に小乃果さんのステージングはまじめさである。だから本来はこういうステージはあまり得意じゃないタイプのアイドルだと思う。
それが岡崎さんが隣りだったことで、岡崎さんのおかげでうまく輝いていた。
歌割も大まかにしか決まっていないようで、小乃果さんは「君を待ってる」をワンフレーズ歌ったら、あとはマイクを向けられてもカラオケをいやがるOLさんのように遠慮していたが、その間、岡崎さんが小乃果さんを使って遊んでいるのがほほえましかった。
カメラを見つければ一緒に目線を送り、ファンに向けても手を振る。
小乃果さんも途中からはかなり楽しそうに手をたたいていた。
岡崎さん本人も「なんてんまんてん」のAメロを聴かせてくれたりと輝く場面も何度もあったが、自分が輝くだけでなく、小乃果さんも一緒に輝かせるところがさすがだなと感じた。
おそらくそうやって、リーダーとしてずっと他のメンバーを輝かせていたのが岡崎さんなのだろうなと感じた。

ラストの曲は「なんてんまんてん」だった。
アンコールのメドレーで盛り上がり、フロアの空気はイケイケだ。
もちろん最初に歌うのは岡崎伶奈。小乃果さんもその後ろで踊っている姿を見るのも幸せだった。
そのまま曲は進んだが、仕掛けは落ちサビで待っていた。
MONECCO5にはいくつか歌割の聖域がある。聖域のないパートは担当しているメンバーが休んだり、また卒業した時は別のメンバーが歌うのだが、指定のメンバー以外は絶対歌えない聖域があるのだ。
一番有名なのは「キセキノサキヘ」で、この曲は岡崎さんと中西里緒さん、江上真帆さんしか歌割部分は歌わないことになっていた。そのため岡崎さんが卒業した後は、残ったパートは中西さんと江上さんで歌っていたが、中西さん卒業以降は江上さん一人が歌うという状態になってしまったこともあった。
「なんてんまんてん」の落ちサビも聖域で、ここは江上さんと今福夏美さん以外のメンバーが歌うことはなかった。そして夏美さんが卒業した後は、江上さんがひとりで歌うパートになっていた。
9人の大人数で、まるで振りだしに戻ったように懐かしさのあふれるステージをやっていたMONECCO5。
ぼくはここで当然のように江上さんと夏美さんの落ちサビが見られることを期待していた。
しかし、ここに立ったのは江上さんと赤城雅さんだった。
そして歌詞も「まんてんXまんてん」に変わっていた。
まさに振りだしは新たなスタート。
現在進行形の天草のアイドルとして活動している二人。
この二人が決意を新たにするように、MONECCO5の代表曲の落ちサビをMONECCO5の最新曲の歌詞で歌う。
それまで懐かしさであふれていたぼくの心は、一転、新たなスタートを感じさせられた。
他のメンバーも、ずっと二人を応援するように手をたたく。
それぞれ違った道を歩かれても、この絆は大事にしてほしいと思った。

2020年12月20日。MONECCO5最後のライブはそうやって終わった。
最後の最後にこの懐かしい大人数のMONECCO5、リーダーのいるMONECCO5を見られたことが本当にうれしかった。