8月10日は久しぶりに木むつに顔を出しました。
最近は撮影可能な現場ではカメラを持った方を見ることが増えました。知り合いのヲタさんも結構な金額の張るカメラを買う人もいて、本当に流行ってるなあと思います。
そんななか、竹内優衣さんの出番前に司会の方がアナウンスされたのは、
「今日は竹内さんはお肌の調子が悪いので撮影はNGでお願いします」
ということでした。
そのアナウンスがされた時、会場は笑いが広がりました。
もちろん、肌の調子が悪かったのはご本人にとって事故だったのかもしれません。
しかし、その事故が結果的に出演する前にヲタクとの距離をぐっと縮めたことは事実で、ぼくはさすがだなあと感心しました。
去年の7月にGABAIに登場してから一年以上、最近では毎月佐賀でステージをこなしている竹内さんは、毎月やっているからこそうまくファンをつかんでいる感じがします。
そのいちばん大きい要因としては、この日の「肌荒れ」のように竹内さんが自らの事情を包み隠さず話すことではないかと感じました。
彼女が周りで起こってること、体験していること、それがそのまま「竹内優衣ワールド」とも言える個性であり、世界であり、それをそのままステージで提供してくれることによって、ヲタクは個性的なアイドルであると受け止めその個性に魅せられる。
包み隠さないから強く個性が感じられ、もっと竹内さんのことを知りたいと思ってしまうようになってしまうのです。
そしてそのヲタクの感情を盛り上げてるものに、やはり彼女の卓越した歌唱力があるなと感じました。
この日のセットリストは3曲で、「初恋サイダー」「甲賀忍法帖」それからオリジナルの「夏恋ビーチボール」でした。
定番の沸き曲とオリジナルもよかったのですが、この日ぼくが初見だった竹内さんの「甲賀忍法帖」を聴いた時、ぼくはこの方はやはりカバー曲を自分のものにするのはうまいなと感じました。
最初の撮影NGの話にしても、またソロということもあってフロアを巻き込みながらのMCにしても、竹内さんのステージには独特の空気があります。
その空気を歌のときにも持ってきて、彼女らしい歌にしてしまってるのがやはりうまいなと思うし見応えを感じるのです。
カバー曲をうまく歌うのではなく、自分らしく歌いあげている。
そこは本当にお見事と思いました。
そしてそこからのラストに、竹内さん自身のオリジナル曲「夏恋ビーチボール」。
竹内優衣さんのために書かれた曲を竹内さんが歌う、まさに120%竹内優衣さんと言わんばかりのその空気は、彼女の空気が大好きなヲタクの心を存分に楽しませてくれました。
間奏でどこからともなく飛んできたビーチボールをフロアに向かってバレーボールのスパイクの要領で打ち返すなどの自由なステージングも、オリジナルの楽曲だから彼女がいいと思えばなんでもあり。
その個性溢れるステージには、やはり竹内優衣さんしか出せない空気を感じました。