「公証役場での立ち話②」
公証人の秘書の方の話によると、
子どもが親に代わって遺言書の作成を公証人と進めると、通常より日数がかかったり親が遺言書を作成するのをドタキャンしてしまうことがあるとのことでした。
では、なぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか。
私はもう少し突っ込んで公証役場の秘書の方に聞いてみることにしました。
私「なぜ日数が(通常よりも)かかってしまったり、(親が遺言書を作成するのを)作成当日にドタキャンしてしまうようなことが起きてしまうのでしょうか?」
秘書「子どもが親の意思をきちんと把握できていないのに見切り発車をして遺言書の作成を進めてしまうなど、子どもと親の間でうまくコミュニケーションがとれていないケースがあります。
また、親に代わって公証人と打合せをしている子どもが、親に(親が作成する)遺言書の内容の説明がきちんとできていないこともあります。」
秘書の方の分析では、親子間のコミュニケーション不足と子どもの遺言・相続に関する理解不足がおもな原因のようです。
では、どうしたらこのような事態を回避して親が遺言書を残してくれて、親子双方が満足できる相続を迎えることができるのでしょうか。次回は、その点を突っ込んでお話しすることにしましょう。