『親に気持ちよく遺言書を準備してもらう本』で書けなかったここだけの話(1) | 実務直結!行政書士 開業準備 実践講座

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『そうだったのか!行政書士』『行政書士合格者のための開業準備実践講座』『行政書士のための遺言・相続実務家養成講座』他の著者・竹内豊が、失敗しないための開業準備について語ります。

『親に気持ちよく遺言書を準備してもらう本』で書けなかったここだけの話

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「公証役場での立ち話(1)」

 『親に気持ちよく遺言書を準備してもらう本』で書けなかったことを、しばらくの間ご紹介していきます。本で書きにくかったことにも触れていきます。ご期待ください。

 さて、先月中旬頃に都内某公証役場に、公正証書遺言の作成の打合せに行きました。公証人の先生がいらっしゃるまで5分ほど間があったので、顔なじみの秘書(事務員)の方とお話をする機会がありました。

以下、秘書の方との会話です。


私「最近、遺言書のご相談でお忙しいですか?」

秘書「ええ、4月頃から急にご相談が増えてきました。最近はお子さんが親に代わって遺言の相談に来られることが多いんですよ」


 なんと、子どもが親の遺言の相談に来るケースが増えているというのです。
この頃はまだ『親に気持ちよく遺言書を準備してもらう本』の発売前ですし、秘書の方は私が本を出すことも当然知りませんでした。
私が「へぇ~」っと驚いた顔をしていると、秘書の方は続けてこう言いました。


秘書「でも、お子さんが親の遺言の打合せにいらっしゃるケースでは、(親が遺言書を作るまでに)通常よりもだいぶ日数がかかってしまったり、(公証役場で親が遺言書を)作成する当日に親が遺言書の原稿を見て、『私の考えとは違う』とおっしゃってドタキャンしてしまうこともあるんですよ」

 どうやら子どもが親に代わって遺言書の作成を主導するとうまくいかないことがあるようです。では、なぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか。

次回は原因を探ってみることにしましょう。