ダヴィ・フォンセカ /

Piramba

 

Piramba

 

 

 

今日紹介するのはミナスジェライス州出身、ジャズも消化したブラジリアン男性SSW&ピアニスト、ダヴィ・フォンセカ。評判の大型新人です。

 

ミナスジェライス州では2010年代以降、ハファエル・マルチニ 、アントニオ・ロウレイロ  、アレシャンドリ・アンドレス 、ルイーザ・ブリーナ 、イレーニ・ベルタシーニ  など、続々と新しい才能が登場しました。

私の記事でもそれに呼応して、ミナス、ミナスとしつこかったと思います。(笑)

 

しかしそんなミナス熱もいずれ落ち着くだろうと思いきや、またもミナスから新しい才能が現れたと評判のダヴィ・フォンセカ。

今日はそんな彼の、昨年(2019年)発表されたデヴューアルバムを紹介します。

 

タイトルは "Piramba" で、ダヴィは91年 or 92年に生まれた新世代。

アルバムを聴くと複雑な変拍子を消化する高度な演奏力。難解ながら魅力的な楽曲を書き、個性あるボーカルもこなせます。ビリンバウのような民族楽器を効果的に生かしながら、ブラジルの伝統音楽もうまく取り込んだアレンジも素晴らしい、とても豊かな才能を感じさせる人物ですね。

 

アルバムにはハファエル・マルティニ、モニカ・サルマーソなど大物ミュージシャンがゲスト参加。加えてアレシャンドリ・アンドレスがレギュラー・メンバーとして参加しているという豪華さも、新人のデヴュー盤にしては異例のこと。

いかに実力が買われているかということですね。

 

 

 

ダヴィ・フォンセカ (Davi Fonseca)  

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ピアニスト/作曲家/アレンジャー

1991 or 92年 ブラジル ミナスジェライス州 に生まれる。

2019年 デヴューアルバム "Piramba" を発表。

 

 

 

 

 

João No Pati

複雑な変拍子ですねえ。ともあれ気持ちいい。

冒頭、若い女性が演奏しているのはビリンバウ  という民族楽器。

ちなみに4分を過ぎた辺りからギター・ソロに入るまでの間奏が、

映像と相俟ってクラクラッときます。(笑)

ギターソロもいいですねえ。

 

 

Três Barras

ビリンバウ、アコーディオン、ピアノが重なり合うイントロ。

ボーカルはモニカ・サルマーゾ   アコーディオンに

ハファエル・マルチニ  が客演しています。

 

 

Varal

複雑なリズムながらドリーミーで、次々と変化に富んだ

表情を見せてくれる演奏です。

ブラジルの伝統を感じさせるメロディも流れています。

ダヴィのピアノとシロートっぽい歌声もいいですねえ。

 

 

 

 

♪ 1. 2. 4. 6. はダヴィ・フォンセカの作詞作曲。

 

 1. João No Pati  7:40    

 2. Saci  6:01    

 3. Cantiga Hermética  6:31  

     (Davi Fonseca, Lucas Filipe Oliveira)      

 4. Lia  7:58  

 5. Três Barras  6:46    

     (Davi Fonseca, Lucas Filipe Oliveira) 

 6. Vento  5:36  

 7. Ponteio No. 16  (Camargo Guarnieri)  5:50  

 8. Varal  6:39   

     (Davi Fonseca, Dé de Freitas, Délcio Fonseca) 

 

 

 

Davi Fonseca – piano, vocal

Alexandre Andrés – flute

Alexandre Silva – clarinet

Camila Rocha – bass

Natália Mitre – vibraphone, berimbau   

Yuri Vellasco – drums, percussion

 

Guests :

Felipe Vilas Boas – guitar (1)

Irene Bertachini – vocal (1)

Mônica Salmaso – vocal (5)

Rafael Martini – accordion (5)

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