アントニオ・ロウレイロ /
Só
2ndアルバム "Só" から3曲紹介します。
ミナス(ミナスジェライス州)出身のミュージシャンといえばミルトン・ナシメント ★ やトニーニョ・オルタ ★ が有名ですが、近年はミナス新世代 ★ といって、この土地から多くの若いミュージシャンが現れ、新しい潮流となっているようです。この潮流にいるミュージシャンの音楽から感じることは、クラシックっぽい、プログレを思わせる、透明感がある、ジャズっぽい、アルゼンチンの音楽とも繋がりがありそう、現代音楽を思わせるところもある、ジャンルの垣根を感じないみたいなところでしょうか。
今日紹介するアントニオ・ロウレイロもそんなミナスから現れた、ミナス新世代の特徴をもつ音楽家ですが、ともあれ今回のアルバムで聴ける演奏の美しさには惚れ惚れしました。これらの楽曲の多くのパートをロウレイロひとりで演奏している事実にも驚きます。まさに大器。
なお、このアルバムではタチアナ・パーハやチアゴ・フランサといったサン・パウロのミュージシャンもいれば、アンドレス・ベエウサエルトのようなアルゼンチンのミュージシャンも活躍しています。彼らの持ち味も加味された、心地よい演奏です。
2012年のリリース。
アントニオ・ロウレイロ (Antonio Loureiro)
生年月日: 1986年4月5日
イエスやジェネシスなど、イギリスの
プログレッシヴロックをよく聴いた。(本人談)
ミナス・ジェライス連邦大学にて作曲と鍵盤打楽器を学ぶ。
この頃ミナスの音楽に興味を持つ。
2000年よりプロとしてのキャリアを開始
Só ソー (Antonio Loureiro)
ベースとアコーディオン以外はロウレイロの演奏です。
全体に心地のよい清涼感のある演奏ですが、とくにロウレイロの
ヴィヴラフォンが気持ちいいです。
なにかと楽しめるところの多い、聴き応えのある演奏。
Cabe na minha Ciranda 私のシランダ (Antonio Loureiro, Siba)
ヴォーカルはブラジル北東部で活躍するシバ ★ 、
それ以外の演奏はロウレイロです。
Luz da Terra 地上の光 (Antonio Loureiro)
アントニオ・ロウレイロ piano, vocal, vibrafon, rhodes, keyboards, drums, atabaques,
electric bass, viola brasileira, efectors and samplers
タチアナ・パーハ ★ (Tatiana Parra) vocal on 10
Pedro Durães programming on 7
フレデリコ・エリオドロ ★ electric bass on 4
ハファエル・マルチニ ★ (Rafael Martini) accordion on 5 & vocal on 2, chorus on 10
Trigo Santana contrabass on 5
アレシャンドリ・アンドレス ★ (Alexandre Andrés) flutes on 2
チアゴ・フランサ ★ (Thiago França) saxophone on 3
Daniel Santiago acoustic guitar on 2
Sérgio Krakowski pandeiro e dos argentinos on 2
Santiago Segret bandoneon on 4
アンドレス・ベエウサエルト ★ (Andrés Beeuwsaert) piano on 10
♪ 3, 6, 9以外はアントニオ・ロウレイロの作曲。
1. Pelas águas 水を想う
2. Reza 祈り
3. Cabe na minha Ciranda (Antonio Loureiro, Siba) 私のシランダ ★
6. Parto (Antonio Loureiro/Thiago Amud) 出産
7. Passagem 通路
8. Antídotodesejo 欲望解毒剤
10. Luz da Terra 地上の光 ★
YouTube (全曲) ★