統一ライオンズの本拠地から、歴史ある台南孔子廟を歩く☆嘉義/台南旅行記⑦【2018.12.9】
※【嘉義/台南旅行記⑥】の続きになります。
安平地区での散策を終え、タクシーで再び台南の街中へと戻ります。このあとの最初の目的地である「台南忠烈祠」と書いたメモを運転手さんに見せたのですが、どうやらわからない様子。とりあえずiPhoneのMapアプリで場所を表示して理解してもらいましたが、有名な観光地のはずなのにおかしいなと思いながらも走ること約20分程で到着。
通りからみえる立派な牌楼に文字が見えますが、こちらが 台南市忠烈祠 です。
信号を渡ります。青空と南国らしいパームツリーが綺麗で、素敵な風景ですね~
ここは日本統治時代には台南神社が祀られていた場所。終戦後に神社は壊されて、台湾の兵士の霊を祀る忠烈祠が建てられたそうです。しかし何故か人の気配がありません。
敷地内に入ってみましたが、人の気配も何も無し。一体どうしたのでしょうか!?
かなり立派な建築ですが、正面の扉は閉じられたまま。街中とは言っても外れの方になるというのはありますが、何故誰もいなかったのかは不明です。帰国して検索してみましたが、それらしい情報を得ることはできませんでした。
…タクシーの運転手さんがわからなかったくらいなので、わざわざここへ来るような人はいないということなのだと思いますが、それにしても不思議すぎていまだに気になります(苦笑)
そして忠烈祠から通りに沿って数分歩くと、CPBL(台湾プロ野球)の統一セブンイレブンライオンズ(統一ライオンズ)の本拠地・台南市立棒球場 が見えてきました!もちろんオフシーズンですのでひっそりとしてましたが、初めての球場は外から見るだけでもテンションが上がるものです♪
こちらは3塁側のスタンド。日本の球場と同じように、たくさんの選手のパネルが貼られています。ちなみに統一ライオンズの試合は新荘(レポ)と高雄(レポ)でこれまでに2度観戦したことがありましたが、本拠地に来たのはこれが初めて。
背番号24番は台湾代表にも選出された陳傑憲(チェン・ジェシェン)選手。マリーンズの李杜軒選手と同じく岡山共生高校に野球留学していた経験があり、日本語も堪能だとか。統一ライオンズを代表する主力選手なんですよね☆
…余談ですが、マリーンズの昨年の台湾遠征(レポ)や東京ドームでのアジアチャンピオンシップ(レポ)にも台湾代表として出場してました。(マリーンズ戦では佐々木千隼投手からタイムリーを打ったんですよね)
こちらはチケット売り場。ここで球場の中からグラブでキャッチする音が聞こえたのですが、もしかしたら統一ライオンズの選手が自主トレを行っていたのかもしれません。
日本の球場にもあるイベント用のステージもありました。
ライオンのロボット!?
1塁側のスタンド。とりあえずぐるりと1周してみました。
…ということで、試合を観戦したわけではありませんが、気が付けばこれでCPBL4球団(ラミゴ・富邦・中信兄弟・統一)の本拠地には全て足を運んだことになりました!いつか機会があればここ台南でもプロ野球を観戦したいと思ってます。
そしてこの台南市立棒球場から大通りを渡るとすぐのところに、こちらの 五妃廟 がありました。チケットは必要ないのでそのまま入ってみます。
こちらの五妃廟は明朝末期の王に殉死した5人の妃が合葬されている場所で、300年の歴史があるそうです。
こちらがこじんまりとした造りの正殿。この建物の後ろに墓があり、そちらへは入れないようでした。
このあとも史跡を見学しながら、徐々に台南駅のほうへ近づいていくというルートで散策を続けます。こちらには街が城壁で囲まれていた時代の台南の様子が描かれてますが…
こちらがその城壁の名残り。結構大きなものになるようですね~
そしてその城壁の様子を、こちらの「府城南門公園」でも見ることができます。
まず見えてくるこの洋館は、日本統治時代に建てられた台南のラジオ放送局。説明によると、当時のラジオはリスナーが受信料を払う有料のシステムだったとか。現在は「南門映画書院」として使用されているそうです。
そして立派な塀に囲まれた、台湾府城大南門 が姿を現します!
門をくぐるとまた門。こちらは290年の歴史があり、台南市内に残る城門のうち保存状態がよいものらしいです。
階段を昇ってきました。当時はこの2階部分から城内外が見張られていたそうです。
楼閣側の門は入れないようになってました。当時台南に住む人々はここから出たり入ったりしていたかと思うと、その様子を想像して感慨深くなります。
趣のある建築の手前に、なぜか「六本木」の文字(笑)
こちらは 旧台南愛国婦人館 という日本統治時代の建物で、社会的に大きな貢献をした、地位と教養を兼ね備えた婦女たちの団体があったそうです。
こちらは明の軍人で政治家である 鄭成功 (チェン・チェンコン)が馬に乗った石像。台湾では孫文・蒋介石と並んで「三人の国神」と呼ばれているそうです。
その鄭成功を祀る祠が、こちらの 延平郡王祠 。「開山王廟」と呼ばれることもあるようです。
鄭成功は実は母親が日本人。長崎・平戸で生まれて明の時代の中国で軍人として活動した後に台湾に渡り、オランダ軍を追放して台南に政権を樹立することになります。
鄭成功は1662年に38歳で死去。この正殿に祀られているそうです。
柱に飾れてましたが、阿修羅みたいな感じでしょうかね?
こちらは延平郡王祠の敷地内にある庭園ですが、龍の口からの放水で玉とその後ろの石の色が変わっているのが印象的でした。
それにしても台南にはこういう寺院のような建築が多く、適当に歩いていても何度も見かけます。台北や高雄でも街歩きを楽しみましたが、こんなに多くはなかったような…
…どうしたんでしょう(笑)
そしてこちらの 台南孔子廟 の前までやって来ました!色んな街にある孔子を祀る廟の1つですね。
入口の門は工事中でした。このシートの奥にこんな感じの門があると思うしかないです(苦笑)
まずはこちらの「禮門」から孔子廟の見学をスタートさせますが…
この奥にある「文廟」も工事中。やはり2016年2月に起こった台湾南部地震の影響が色んなところにあるようでした。
それでも中へ入ることはできましたので、25元(約100円)を払ってチケットと日本語のパンフレットを受け取ります。
門を抜けるとすぐに「大成殿」が見えました!曲線的な屋根と装飾が特徴的ですね☆
こちらにも龍の顔が描かれてますが、この日の朝に見た赤崁楼(チィカンロウ)のものと比較すると、ややコミカルな感じにも見えたりします。
こちらに孔子の位牌が祀られているそうです。
大成殿の後ろには「崇聖祠」と呼ばれる祠が続いています。こちらには孔子の先祖や儒者が祀られているとか。
元々は龍だったのでしょうか。だいぶ崩れてはいますが、何となく龍に見えますね。
こちらは350年以上前の遺構らしいです。
敷地の正面には池がありました。煉瓦の塀も歴史があるものに見えます。
そしてこの孔子廟の入口から何やら門が見えますが、こちらは「府中街」と呼ばれるグルメストリート。少しだけ歩いてみようと思います。
歩行者専用でなかなか雰囲気のいい通り。両側には飲食店や雑貨屋さんが並んでました。
おしゃれな建物が並んでいい雰囲気。わずか200m程の短い通りでしたが、なかなか面白かったです。
この時点でもうすぐ16時になろうかという時間。夜には250km離れた桃園国際空港へ移動しなければならないため、台南での滞在時間もあと2時間ほどになってきました。
このあとは日本統治時代の建築をリノベーションした人気の林百貨に立ち寄り、大人気の老舗で夕食をいただいてから空港へと向かいましたが、その模様は次回更新予定の【嘉義/台南旅行記⑧】にて書かせていただきたいと思います。
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