神戸の県庁。会派控室。本会議質問の最終準備をしていると、ひょうご農林機構(旧兵庫みどり公社)のT理事長が私のところに。驚く。


T理事長は県職員の若手時代、議会事務局で政務調査員を務めた経験があり、そのことが後々にも有益だったと兵庫ジャーナル紙の農林水産部長就任インタビューで語っておられた方。私にお手柔らかになどと挨拶にこられたわけではなく、別の議員への用事で来られていたただけ(笑)。先日ある政治家から少し話を聞いたことを思い出す。


以前、2021年冒頭の政務調査会で私が声を荒げたことがある。ど真ん中におられたのが当時、農林水産部長だったTさん。当時の私は416億円の国債・貸付金の『二重計上』契約こそ知らなかったが、金融機関へ払う利子をなんとかしないと公社の財務諸表と現実が乖離し続け、いずれくる県民負担が大きくなることだけはわかっていた。


兵庫みどり公社の支払利息の問題が神戸新聞一面に!!!(2021年1月6日)


兵庫みどり公社の取材対応を含めて怒り心頭!!!
(2021年1月7日)

経営が悪いことを隠して先送りして何の意味があるのか。関西でも滋賀県造林公社が特定調停を申し立てた2007年頃から現在まで将来この事業で軌道に乗るとか黒字になるとか誰も思っていない(現在も現知事をはじめ2014年当時と同じ答弁をしているのが極めて腹立たしい)。

当時の資料をみても貸付によって資金収支がとんとんになるという話こそあれ、貸付が黒字なんて簿記を無視した話でしかなく、経営が健全なんて一言も書いてない。聞いているが、記者を騙すのもいい加減にしたほうがいい。

当時から先送りしてきた理由はこの事業の債務整理にお金を使うより他の事業をしたいがため。一番の目的はそれだ。

最終補正提案!兵庫みどり公社への利子補給、今年度からスタート!!!(2021年2月22日)
宝くじの利益を別の予算に使うより最低限の止血のための利子補給に回すことになったことは数センチかもしれないが将来負担を減らすことになったと思ったことを覚えている。

質問や答弁などは別頁の通り。

本会議終了後、多くの連絡などがある。多くは県庁舎を建替えせず4割出勤とする知事の考えに対するもの。議員や職員の皆さんの反響だ。多いのですぐには記せないが、まずは、

『私としては、まずこの道を行くしかない』

この知事の言葉が強烈なインパクトを与えた。職員アンケートなどの結果がどうあれ、もう決めているという結論。

国内外の政治家が使う言葉なのか。



なぜ県庁舎を潰し、職員の多くが望まない4割出勤に知事がそこまでこだわるのかわからないというものが最も多かった。

また、知事の旧みどり公社問題に対する答弁が前知事時代の話なのに歯切れが悪いことについての意見も多い。当時の担当者が書いた答弁案に赤を入れなかったという話が寄せられていたがまさにそうだった。刷新なのか継続なのか…。

ともかく、もう少し様々な意見を聞いていきたい。

その後、姫路へ。疲れた…。

昼食はワンミンの出前弁当。