神戸の県庁。政務調査会2日目。

県土整備部からスタート。服部県土整備部長の挨拶

農政環境部では特に私から発言させてもらう。昨日報道された兵庫みどり公社が金融機関に支払っている利子が直近で年5億、10年で60億円にもなっている件について。抜本的に改めるため、農政当局として2021年度の予算要求を財政当局に行っているのかということだ。

低金利時代になって負担が減って年5億円に下がっているのが実情。借入は約670億円。県の抜本的な財政支援がなければ、金利動静にもよるが今後も多額の利息を払い続けることは明らか。もう国が進めた分収造林ビジネスモデルが失敗したことは全国共通の認識。あとは手仕舞いの話だ。

兵庫県の場合、借入を前提とした利子補給金という県の一般財源、つまり税金による支援も焼け石に水で、貸借対照表が毎年実態とかけ離れていく状況が続いている。これは本会議で明らかにした(これに適正意見をつける監査そのものを問う問題はまだ指摘していない。ここは肝の一つ)。

今回の新聞の取材対応に「60年後には黒字になる」とか他人事のようなコメントをした関係者が本当にいるのか。これまでに300億円。これからもずっと多額の無駄な利息を金融機関に払い続けるつもりだと考えているならぞっとする。結局は県民負担だ。

今回は記事の対応、詳しくない相手だと適当なことを言う姿勢、私の政務調査員を通した調査依頼に対しても素人扱いをしてくれて対応(後に事実を説明)されたことを改めて思い出して怒り心頭。

兵庫みどり公社を「単コロ」、それが危ないと思ったら「オーバーナイト」、こうした民間なら粉飾決算、現在では総務省にも否定されている手法が使われてきた公社の財務の歴史。こうしたことを知らないと思われたのか素人扱いされたのも結構ショックだった…。

それは公社というより県財政の窮状、財源不足の帳尻をあわせられてきたということで公社特有の責任ではなく県の責任だ。公社に責任を問う姿勢でないのに勘違いしているのか。

公社の財務を裏で調整しながら、財務を健全にすることをなおざりにして、他の不急の投資にお金を使おうとしていることに私は腹が立っている。質問はそうした趣旨。ある意味ではみどり公社の味方だ。政務調査会では久々に感情が出た。私が間違っているなら指摘してほしい。

終了後、県の最高重要課題について国会議員を含む関係者と意見交換。

今日のコロナ陽性者数。「県内で284名(神戸市80、姫路市24、尼崎市36、西宮市42、明石市16、県86(芦屋管内3、宝塚管内13、伊丹管内13、加古川管内29、加東管内9、中播磨管内1、龍野管内5、豊岡管内5、朝来管内1、丹波管内1、神戸市居住1、県内居住1、横浜市居住1、県外居住3)」との連絡。驚きの数。