「育児は全部請け負います」的なサービスは行き過ぎ? | 中学受験・高校受験 学力を伸ばす方法

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学習塾「テイクオフ」は2023年2月19日で閉塾しました。
18年間、誠にありがとうございました。

森下武三は、森下和装工業(横浜市)で
畳・襖・障子の仕事をしています。

家庭内で行われていた買い物や料理、洗濯、育児などが、
外注されるという動きは進みつつあります。
今後もますます進んでいくでしょう。
 
小中学生の育児については、
長時間、何種類もの習い事に行かせる、ということが常態化するでしょう。
その複数の習い事の日程調整をも引き受ける業者が出てくる、ということになるでしょう。
習い事の責任者は、その調整業者に報告を入れ、
親の方は、その業者から報告を受けるだけ、ということになるでしょう。
 
親の方は、その分、しっかり働く、ということになります。
子どもが何らかの習い事(あるいは学校で)でトラブルを抱えたすれば、
やはり調整業者が介入し、解決に動く。
 
子どもが朝起きる前に、親は仕事に出る。
子どもが夕食を取る時間には親は帰宅できない。
業者が、子どもを起こして朝食を用意し、ランドセルをセットして、送り出す。
業者が、夕食を作り、子どもに食べさせ、学校のトラブルについての話を聞く。
そのうち、面倒くさくなって、業者も親にはあまり報告しないようになる。
子どもの方も、「○○ちゃんが△△くんとふざけてて、、、、」と言っても
親はちんぷんかんぷんなので、子どもも親にはあまり話さないようになる。
親も別にそれでいいや、となる。
 
段々このような家庭が増えるだろうと思います。
極端な例ではありますが、こういう方向に向かって進みつつあります。
 
もちろん、子どもが可哀想なので、子どもが親の愛情を感じられるレベルで
止めなければなりません。行き過ぎないように調整が必要です(これを調整する業者が出てくるかもしれません)。
 
そして、個人的には、親にとっても行き過ぎは不幸なことになると思います。
子どもとの関わりを通して、貴重な親の側の喜びや学び、成長があるはずですが、
これを経ないことになるからです。
 
普段、あまり意識しない点ですが、
子どもから親は多くのことを与えられている、ということも考えながら、
関わっていきたいと思います。