ケアレスミスの減らし方 7 | 中学受験・高校受験 学力を伸ばす方法

中学受験・高校受験 学力を伸ばす方法

学習塾「テイクオフ」は2023年2月19日で閉塾しました。
18年間、誠にありがとうございました。

森下武三は、森下和装工業(横浜市)で
畳・襖・障子の仕事をしています。

6.対応策の四つ目 小5以前の場合

対応策の三つ目で熟達化の方策を申し上げましたが、

それというのも、そもそも、熟達しようという意思が本人にないと、どうにもなりません。

本人に、間違えを減らそうという気持ちがなければどうにもならない、ということです。

この点は、小6の受験期ころになるとあまり個人差はありませんが、

5や小4の段階では、ある程度個人差があり、

つまり、別に計算間違いしても仕方ないとか、面倒くさいから仕方ない、と考えて、

計算間違いを減らそうと積極的に取り組まない子どももいます。

5以前の段階では、この点についても配慮する必要があります。

(ここまで来ますと、ケアレスミスうんぬんの問題ではなく、動機づけを高めるという別の問題になります。

勉強の意味付けや自信の付与、外的動機づけ(ほめるなど)の付与、家庭文化の形成、

ということに粘り強く取り組むほかありません。)


また、小5以前の段階では、「こうするように」と説明されても、その通り作業できない、

という場合もあります(手元に資料ないのですが、そのような調査結果もあります)。

そこに原因があると思われる場合は、「ここに注意するように」という説明だけでなく、

一緒に作業をする、という必要も出てきます。



7.対応策の五つ目 若干の注意事項

対応策の三つ目で熟達化の方策を申し上げましたが、それを実行する際の注意点です。

計算間違いは、どれほど熟達しても、一定の割合で発生するものです。

熟達すれば、確率は相当に減らしていくことができますが、ゼロにはできません。

ゼロに近づけるために、膨大な計算練習をしても、間違えるときは間違えます。

ですから、計算間違いが減らないからといって、懲罰的に計算問題を課したり、

きつく叱ったりしても、間違いを減らそうというモチベーションを弱め、逆効果になる可能性もあります。



8.対応策の六つ目 

あとは、テクニカルな計算間違いの減らし方、いわゆる受験テクニックです。

一つ目は、検算をすること。その値を代入して矛盾しないかを確認する作業を行うことです。

二つ目は、後から見直しをしやすいように、解いていくことです。特に入試やテストの場合は、

必ずしも十分な計算スペースが用意されている訳ではありませんので、ある程度整理して

式を書いていくことが必要です。

三つ目は、一つ目の見直しのより具体的な方法ですが、見直しは、入試やテストでは、

問題を解いた直後に行うのではなく、一定の時間を空けて行うということです。

例えば、50分のテストの場合、3035分で解けるだけ解く、510分で見直しをする、

残りの10分程度で解き残しにもう一回チャレンジする、というものです。

問題を解いた直後は、長い問題文の一行目を読み落としていた、というような間違いには気付きません。

見直しは、少し時間をおいて行う必要があります。時間配分を工夫してください。




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