幸い、もう一度解いたらできたという場合、恐らく理解はできているのだろうと判断できます。
としますと、次に考えなければならないのは、この次、同じような問題が出てきたときに、
正答できるようにしておくことです。
間違えたのは、熟達の度合いが低いために、間違えるという低い確率でしか起こらないことが
起きてしまった、と考えられます。
人間には、一度に処理できる情報処理能力に限度があります。
例えば、「 1.5キロメートルの1/3を歩きました、残り何キロメートルでしょうか。」という問題で、
“1.5キロメートルの1/3”という部分に処理能力の全てを振り向けなければならない場合、
他の部分には意識は向かいません。“残り”という部分は視覚情報として取り込まれていても、
実質的に意識されません。
ですから、“1.5キロメートルの1/3”という部分を少ない資源で処理できるように、
こうした問題に対して熟達しなければなりません。
熟達化、つまり、その問題を少ない資源で処理できるようにすること、
はどのようにすれば実現できるか。
まず、類題をある程度こなすことです。、“1.5キロメートルの1/3”の求め方が分かっているなら、
“1.2キログラムの1/4はいくつか“というような類題をこなすことです。
熟練労働者と呼ばれる人々に必須の要件は、一定以上の経験を積んでいることです。
単純作業に見える作業、例えば、パン職人さんが大きな生地から1人前分のアンパンの
生地を切り取る作業、を考えれば一定の経験によって早く正確に切り取ることができるようになる
ことが推測できると思います。理解していても、ある程度の経験がないと、話になりません。
こうやればいい、と説明されていても、自分で相当に経験していなければ、意味がありません。
具体的には、やや易し目の問題集(9割以上は自力で正答できるレベル)で、
スムーズに正答が出せるようになるまでトレーニングすることです。
次に、熟達を実現するためにするべきことは、“1.5キロメートルの1/3”の意味が深く理解できるような
勉強をすることです。いわゆる文章題、応用題を解くことです。1.5キロメートルの1/3というような
ものが、どういう場面で生活と関わってくるのか、自分の身に関係してくるのか、を理解できるような
勉強です。
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