A子ママ「ご相談なんですが、いいですか？」
塾教師「ええ、どうぞ。」
A子ママ「うちの子、イケイケに憧れています。」
塾教師「そんな、中学生のうちから、イケイケじゃ、困るでしょ。」
A子ママ「そのオヤジギャグ、以前も使ってますよ！」
塾教師「あっ、覚えていたんですか。すみません。」
A子ママ「池袋教育学園池袋、偏差値70です。あの子の偏差値が50程度ですから、到底届かないんです。あの子は、第一志望だと言うんですが、どうしたらいいでしょうか？」
塾教師「合格の可能性はすごく小さいですね。」
A子ママ「でも、第一志望は変えない方がいい、とか、絶対あきらめたらダメ、とかよく聞くんです。小4で初めて行った学校がイケイケで、それから憧れの学校です。可能性が小さくても受けさせた方がいいでしょうか？」
塾教師「。。。ちょっと横道にそれるようですけど、志望校選びって、恋愛に似ているところがあると思うんです。」
A子ママ「え～、恋愛？ちょっとドキドキしちゃう。」
塾教師「『どうしてもその学校に入りたい！他の学校ではダメ！何としても第一志望に！』という場合、、、恋しているな、って思うんです。」
A子ママ「ヒュ～、ロマンチック～！」
塾教師「別に、私が恋している訳じゃないですよ。」
A子ママ「え～、赤くなっている！誰か好きな人いるんですか？」
塾教師「ちょっと誤解されるじゃないですか、やめてください。」
A子ママ「ちょっと～、え～、私？私のこと好きなの？それはダメですよ、不倫じゃないですか。先生いい人だけど、恋愛対象じゃないし。」
塾教師「ちょっと本当に、やめてください！これ読んでいる人、誤解しますから！」
A子ママ「なんだ、面白くなってきたところだったのに。」
塾教師「あのね、あなたのお嬢さんの志望校の話をしていたんですよね！」
A子ママ「あ、そうだった！」
塾教師「恋って、成就する場合もあれば、しない場合もありますよね。」
A子ママ「それはそうですよ。私もたくさん経験してきましたから。」
塾教師「成就しなかったとしても、その後、運命の人が現れますよね。多くの人の憧れのその男性と結ばれなかったけど、確かにルックスは今ひとつかもしれないけど、自分のことを大切に思ってくれる人が現れますよね。」
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