三和 導代 です。
現在のイラクの首都バグダットは8世紀のアッバース朝の最盛期の時代には100万人が住み、3万のモスク、1万の公衆浴場があった大都市でした。三重の城壁に囲まれ、4つの門がありました。チグリス・ユーフラテス川に囲まれたバグダットは交易の中心地でもありました。
バグダッドでは、ギリシャ語文献をアラビア語に翻訳するための、「知恵の館」である図書館が作られ、本格的な研究が進み、哲学、、医学、数学、天文学が研究されました。当時、イスラームの医学は世界最先端を行くほどであり、世界初の総合病院ができたほどです。
旧市街のタナッビー通りの散策はとても楽しい場所です。ここでは、定期的に開かれている古本市があります。アッバース朝時代、この場所には100軒を越す書店あり、「知恵の館」で翻訳された本がこの場所で売られていたのです。今でも露天に古本、新本、文房具などの出店が立ち並んでいます。私もここで1冊、1990年代に出版された国立博物館の本を入手しました。それからマグネット、これは我が家の冷蔵庫に今は飾られていますが、ウルのジグラッド、バビロンの青のイシュタール門、ハムラビ法典です。とても安いお値段で購入しましたが、今ではとても思い出深いお土産となりました。
バグダッドはこのようにイスラム世界のトップどころか世界の学問のトップクラスの都市でありました。そしてこの円形状の都市形態なかつてのアトランティスの首都であったアトランと設計が非常に似ていると私は復元された地図を見て思いました。円形の都市の外は何重にもお堀で囲まれた都市アトランを彷彿させる構造です。アトランティスの叡智が古代エジプトだけではなく、このバグダッドにまで残されていたのです。