三和 導代 です。

 

インドネシアにはどれだけの島があるのでしょうか。日本人に知られているのはバリ島だけかもしれませんが、ここだけがインドネシアと思ったら大きな間違いです。ジャワ島、ボルネオ島などなんと1万8000以上の大小の島があり、民族も300部族以上の人々が生活をしています。ニューギニア島の西半分もインドネシア領でイリアンジャヤと呼ばれています。第2次世大戦中にはたくさんの日本人兵士が森の中でマラリアの病気により命を落とした地です。

 

私にとりましてはアジアの中で最も興味深い国であります。国全体は現在はイスラム教徒が多くなっていますが、アジアのイスラム教徒は信条も緩やかで穏やかな人々が多く過激派はほんの一部ではないでしょうか。という言いますのも、たくさんの島々の奥地ではまだまだ昔ながらのアニミズムの世界、映画で見るような世界が沢山残っているのです。私はずっとこの地帯を調べ、これまでどれだけの島を訪問したかわかりません。ニューギニア島だけでも5回、その他の島々にも多種多様な文化を持った人々が生活をしていますので、その中には今でもシャーマンがその島の英雄なのです。

 

沢山のシャーマンの中で私の中で最も印象に残っているのがムンタワイ島のイケメンさんのシャーマンです。特別なルートからこのシャーマンの家に5日間お世話になった経験があります。大きな木造のリビング??にテントをもらいました。私だけでしたらテントは不要ですが、他の人々と合わせなくてはいけませんから。一緒に森の中で生活をさせていただきました。このイケメンのシャーマンは奥さんとおそらく低学年くらいの男の子と3人で生活をしています。もちろん学校は行ってません。息子さん二人は西洋人の宣教師団の学校に通い、優秀であったために大学まで進学し、現在ではこの森奥まったこのジャングルを離れ、都会で働いているようです。そんな中で娘さんの孫一人だけがこのジャングルでシャーマン夫婦と一緒に生活をしています。次期の跡継ぎということでしょう。

 

シャーマンになるにはやはりジャングルの中で大自然の中で動植物と共に生活をする必要があるのです。とても頭の良い子で学校には通っていない野生児ですが、おじいさんのシャーマンと一緒に毎日、ジャングルに出かけ、狩猟や樹木の葉などを採取しています。高床式の床板には豚と犬と鶏が共存しています。一軒家ですが、数キロ離れた場所にはまた一軒家といった具合に、狩猟地域には縄張りがあります。生き伸びるための、また平和を維持するためには狩猟生活においてルールがあるようです。

 

シャーマンはジャングルに生れた時から生活をしていますので、鳥たちとも会話ができます。そしてそれぞれの病気の治療薬である樹木の知識も大変豊であります。依頼に応じて、本職のシャーマンとしても仕事もします。その前にカラフルな前掛けのような衣装、腕輪、そして鳥の見事な羽根を頭にかぶります。一人より数人のシャーマンが集まりますとより力が発揮されますので、他から2人のシャーマンが合流し、シャーマンとしての仕事を見せてくれました。アマゾンのヤノマミ族のシャーマンと同様に強ーいタバコを吸い続けトランス状態となり、動物や鳥の霊に乗り移り変身して踊りを始めます。つまり、生き物の体に入り込み、魂も動物や鳥と変化し、人間ではわからない意識体となり特別な能力が発揮されるようです。

 

普段のシャーマンの姿とは全く異なった存在になったかのように踊り続けます。そして沢山の叡智とパワーを得るのだと思います。その仕事が終わりますと、またイケメンの優しいシャーマンに戻るのです。この摩訶不思議は世界はまだまだ世界中に残っています。皆トランス状態の時には全く別人格となります。イリアンジャヤの奥深くの木の上に住む人々の間でのシャーマンもそうです。普段はとても優しく紳士であるのが特徴です。紳士と言っても洋服を着た紳士ではありませんが。そして人格者でもありますので、村人からもとても尊敬を浴びている存在なのです。

 

こんなシャーマンの元で両親から引き離されて英才教育を受けていた男の子もさぞ大きくなったことでしょう。本当に愛嬌のあるかわいい子でした。人間は本来持ち合わせた感覚も使用することなく都会生活を強いている人々とは全く別の世界で育った子は間違いなくシャーマンとしても道を歩んでいるに違いありません。大の好物は木に生息する芋虫で貴重な蛋白源です。茹でたり焼いたり、いつも狩猟が可能とは限りません。豚は家族同様にとても可愛がられています。

 

お風呂はもちろんりませんので、川で水浴びです。この川は洗濯場でもあり、貴重は水源でもありますので、場所はしっかり区分されて大切にお水は使われています。

 

こんなシャーマンと出会う旅が私の人生の中では続いています。今は小休止ですが、また再開できることを願っています。