三和 導代 です。
久々のパプアニューギニアです。
コロナ禍以降、観光客の訪問者が増えず、静かな村々の滞在です。
以前は日本から慰霊団の家族が多くラバウル島などを訪問するグループ、日本からのチャーター便でお祭りを見に行くグループ、日本から直行便が就航し毎週多くの観光客が訪れた時代がありました。
今はニューギニア航空の直行便の日本乗り入れも再開せず、また現地の観光による滞在費の高騰により日本人客をまったく見かけません。
この国は民族は約850、言語も同数が存在するという多種多様な文化が入り混じる国です。1年1回開催されるマウントハーゲンやゴロカの祭典には一堂に会し、壮大なカラフルな伝統的なお化粧や衣装をまとった人々がシンシン(踊り)を披露されます。この時は今でも海外からは沢山の観光客が押し寄せる艘です。私も過去に2回観覧した経験があります。
一度にわっとよし寄せますので、ホテルの部屋の確保が大変難しく、大変苦労した経験があります。しかし民族の壮大なる伝統文化の集合ですので、見ごたえはあります。
国鳥は極楽鳥。国旗にも描かれていますが、大変に美しい鳥です。主にハイランド地方に多く生息します。が首都のポートモレスビー郊外のバリラタ国立公園やアドベンチャーパークでも確実に観ることができます。オスが長いシッポを振りながら求愛ダンスをします。そこにメスがやってくるを早朝に観察するのです。
このような観光地、また沢山の民族が住んでいる村訪問で全く観光客に出会うことはありませんでした。静かで良いのかもしれませんが。ポートモレスビーで在40年の日本人が経営する日本食レストランに行ってきました。日本人観光客が引けたポートモレスビーで唯一頑張っているレストランです。地元民にも人気のあるメニュー、テイクアウトもできる大黒という親しみのある名前のお店です。
訪れたのは日曜日の夜でしたが、パプアニューギニアの観光大使がプライベートでお食事、ご紹介をいただきました。また多くの観光客が戻ることを願っています。
日本からの直行便はなくなり、マニラ経由、香港経由、ブリスベーン経由などがありますが、はやりニューギニア航空の直行便の時代を知っている私としては復活を願わざる得ません。そして30年前の民族の祭典の感動をもう一度体験したいものです。地方の村ではユニークなロッジ経営、村人総動員の民族の伝統衣装と化粧をした人々の伝統を守り続ける姿には見習うものがあります。
部族間同志では決して血を混ぜない結婚システム、つまり女性は同じ村からは選ばないシステムは血統の上でも、また部族間の平和を保つためにも必要な考え方です。この点は徹底しています。結婚時には男性の家族が女性の家族に豚やお金などを支払い、嫁として迎えます。豚は最大の財産、そして儀式には欠かせない一番の家族です。