北イラクのマイノリティを訪ねて | 竹内文書の世界を旅する三和導代のブログ

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三和 導代 です。

 

今日はクリスマスですね。私は今日は以前から気になっていました東京・池袋のサンシャイン文化会館の古代オリエント博物館で開催されています「北イラクのマイノリティを訪ねて」と題する写真展に行ってきました。

 

北イラクは今はもう一般の私たちが訪問することはできませんが、2016年から2019年にかけて田村公祐氏が激しい戦場となった北イラクの地を訪れ、イスラム教徒以外のキリスト教を信仰するアッシリア人、クルド人やヤズィーディー教徒など、独自の文化や信仰を守り続けているマイノリティ(小集団)の生活ぶりを紹介しています。田村氏の写真や民族衣装の展示などを見学することができます。

 

私はイラクを訪れましたのはもう25年以上前のことで、当時はまだフセイン大統領の時代で、アメリカのブッシュ大統領と葛藤の時代でした。その後の度重なる戦禍にてイラクに住む人々の生活は想像を絶するものであったかと思います。大多数はイスラム教徒、その中でもスンニー派とシーア派に分かれますが、その他のキリスト教徒や独自の文化や信仰を守って来た人々がイラク北部に住んでいます。トルコ領に近いティグリス川の町です。

 

クルド人はイスラム教徒でありますが、独自の言語であるクルド語を話す民族集団です。独自の文字がないためにクルド人同志であっても相互理解の妨げになることもあるそうです。クルド人が住む地域をクルディスタンと呼ばれていますが、自らの国家を持つことはできません。イラク、トルコ、シリア、イランの国教をまたがるようにして生活をしています。

 

ヤズィ―ディ―はクルド人の中にいる民族でイスラム教徒ではありますが、ゾロアスター教やキリスト教的な教義が混ざる異端とされるイスラム教徒です。またヤズィ―ディ―の人々は輪廻転生を信じ太陽を崇拝しています。12世紀に成立した宗教です。年に一度巡礼祭が開催されます。

 

アッシリア人はキリスト教でも北イラクを中心に居住している人々でキリスト教でも複数の宗派に属していますが、アラム語の一方言であるシリア語を典礼で使用し、日常会話は現代アラム語を話しています。かつてのイエス・キリストの話していた言葉もアラム語でした。

 

私は中東に限らず、世界中の少数民族に以前より大変興味があり、アフリカにいた時にも多種多様な民族や部族の文化を探し学んできました。今でもそうですが、多種多様性の文化に対して尊厳をもって接することは非常に重要なことであると考えています。大きな力が小さな力の存在をの飲み込むという行為は、地球人類の存続を危うくする行為ではないでしょうか。自分の常識は他人の常識ではありません。

 

今回の写真展、そして4分の映像はとても興味深い企画展かと思います。中東の人々の彫の深いお顔とカラフルな衣装が印象的でした。何とか何とか生き延びて、後世まで文化を引きついてほしいものです。