大英博物館からやって来た6体のミイラと対面 | 竹内文書の世界を旅する三和導代のブログ

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三和 導代 です。

 

今日は昨日から公開されている東京・上野の科学博物館の大英博物館ミイラ展に行ってきました。今日は秋晴れで上野の森の紅葉前の樹々はまだ緑ではありましたが、パラパラと落ちる葉を掃除する人々の姿もありました。緊急事態宣言も解除され、以前よりずっと人が多く出ていていました。

 

今年の4月にはエジプトにてカイロよりギザへ22体のファラオのミイラの移転セレモニーが盛大に行われました。この模様を私はYou tubeで何度見たことでしょうか。2時間以上のセレモニーでしたが、ダイジェスト版もかなり出ています。カイロとギザとルクソールで同時にセレモニーが繰り広げられました。ミイラと言えば、やはりエジプトです。今回は大英博物館からの6体の中にはもちろんファラオはいません。昨年開催されたオランダのライデン国立博物館所蔵の古代エジプト展が開催された際にも何体かのミイラが展示されていましたが、ファラオはいません。ファラオに会うには、やはりエジプトに行かなければならないのです。

 

私はこれまでもエジプト、大英博物館、ルーブル美術館等でも何体ものミイラを見学していますそれなのにわざわざ日本で、それもファラオ級ではない一般の人々のミイラを見にいったのでしょうか。別にミイラに固執しているのではありまん。それは最先端のCTスキャンを使ってのミイラの詳細がどの程度解明されるかがとても興味があったからです。

 

6体のミイラは、テーベ(現在のルクソール)の役人、テーベの神官、下エジプトの神官、テーベの既女性、ハワラの子供、グレコロマン時代の若い男性です。それぞれのミイラをCTスキャンすることにより、ミイラの状態、副葬品はもちろんのころ、持病、ヘアースタイルまでわかるのです。この映像を細かに見せながらのミイラの解説というのは、これまでの展覧会ではなかったことです。誠に時代は変わったものです。専門家だけでなく私たち一般の人々にも公開したという点では画期的かもしれません。全く有名でないミイラばかりですが、私のように2,100円を払って見に行く人が殺到するのです。思いがけなく、見物客が若年層が多く見られたことは、とてもうれしく思いました。

 

古代エジプト人はなぜミイラにしたか。遺体を適切に処理し保存すれば来世も確実に行き続けることができると信じていたからです。遺体さえ消失しなければ、肉体と魂を結ぶ絆は再生できると信じられていたのです。どのミイラにも共通することは内臓は全て取り出し別保管となりますが、必ず心臓だけは残しておきました。死者がオシリス神の裁判を受ける際、心臓は「真実の羽根」マアトによって天秤の載せられて計量されて、死者の現世の行いが判定される重要な役割があったのです。もし天秤が釣り合わなかった場合には、海獣によって食べられてしまい、死者は復活することはできません。そのために心臓が不利な証言をしないように、死者の書を彫りこんだ心臓スカラベは中王国以降、重要な副葬品となっていました。

 

今回、印象に残った展示品の中に口開けの儀式に使用される木製の大きな道具があります。ミイラ作りが終わりますと、独特の儀式がありました。口開けの儀式は葬儀の最後に行われるもので、遺体を安置する中の中庭で行われました。この儀式により、聞いたり、息をしたり、食事をしたりすることが可能になるというものです。これはもちろん死後の来世の為の儀式です。

 

エジプトの話をし始めたらいくら時間があっても足りません。百聞は一見にしかずです。本物を見に行きましょう。