三和 導代 です。
昨日に白老の記事の中でキタキツネの視点から見た人間とは異なった世界で見る体験をしたというのプログを書きました。私たちにいつも人間の眼でした捉えていないこの現実、これだけが真実を思い込んでいる人間。肉体の動物の体を借りることによって私たちは、自分が正しいと思っている世界がほんの僅かなものにしか過ぎないという体験ができました。カムイのオオワシとキタキツネの視点「カムイアイズ」からの世界です。
今日は予定通り、世界遺産となる予定の2カ所の縄文遺跡である大船遺跡と垣ノ島遺跡と函館市縄文交流センターに行ってきました。非常にアクセスの悪いとことで車で約1時間、公共のバスは直行、乗り継ぎ便を合わせて一日に4便というアクセスの悪さです。しかし途中の森林地帯のドライブはとても空気が澄んだ爽やかな道のりです。いよいよ海岸沿いにでますと、ずっと昆布の香りが充満しています。それだけ海藻が取れる豊な土地であったことが想像されます。
まず行きましたのが大船遺跡です。海岸から坂を上った場所にあります。既にとてもきれいに整備され、当時の住居等も再現されています。深さ3メートルの及ぶ深い住居跡もあります。神聖なる場所、火を起こしていた炉、子供の胎盤を埋めていた場所、大黒柱、玄関等も見ることができます。資料館を守ります女性ガイドの大宮さんはこの発掘の調査に実際に立ち会った方です。バスの時間の出発に合わせて、本来のガイド時間以外にも関わらず丁寧にご説明くださいました。やはり立ち会った方ですので説得力もあります。またずっと私が不思議に思っていた茅葺き屋根ですが、これは想像にしかすぎずに、何の物的証拠も残っていないそうです。だって茅は残らないですものね。どこの縄文遺跡でもこの茅葺きの屋根で再現されていますが。とても勉強になりました。
さて本題です。この大船遺跡での見学の後に次の見学地に行くバスの出発時間の前にこの遺跡公園の中で、一人木の株に腰かけて、昼食を食べる準備をしていました。すると森から1匹のキタキツネが私の目の前に走って来たのです。距離にして1m位の所です。私の前に横たわり私を見ています。私は野生のキタキツネをこんなに近くで遭遇するのは初めで、また私がお弁当を広げようとしていたことろでしたので、少し躊躇しました。食べ物を広げたらとられるのではと。
でもすぐに昨日の私がキタキツネになって視点でバーチャルな世界を体験したことを思いだし、キタキツネに話しかけました。そうお友達ですので仲良くしましょうねと。キタキツネは目を閉じて昼寝をしたり?また体制を変えて私の方をずっと見たり、私も同時にずっと話かけていました。全く襲うどころかとてもくつろいで私も見てくれました。私とキタキツネさんとは本当にお友達、「ごめんね。これは私おご飯で、あなたが食べるものには適さないので上げられないの。」と。およそ15分くらい対面でキタキツネさんとお話をしながらのランチでした。もちろん森の中ですので誰もいません。
まさか昨日の体験がそのまま今日起こるとは、そしてテレパシーでお話し合えるなんて何て素敵なことでしょうか。おそらく縄文時代の人々もまったく同じように動物と一体となって暮らしていたのだと思います。この地は山あり海あり川あり森ありと、こんな贅沢な場所はなかったことでしょう。
そして次の垣ノ島遺跡にバスで移動しました。ここは6月18日公開予定でしたが、まだ整備中でまだ公開されていない場所でした。ところが現地にいた施設の方に遺跡の質問をしたところ、どこから来られましたか?と聞かれました。正直に答えますと、そんな遠いところからよく来てくれました。まだ公開前ですが、ご案内しましょうか?と言ってくださったのです。こんなことってあります。やはり以心伝心、シンクロが働き特別に遺跡の中に入れてもらい、見学ができたのです。そしてお目当てお目当ての中空土偶の土偶ももちろん。
ミラクルな一日でした。そして函館にバスで戻ってきた後も、いろいろシンクロニックな旅が続きました。朝6時から夜の9時まで、フル回転余すことのない濃密は一日でした。旅になると俄然元気がでる私です。明日は小樽に向かいます。