三和 導代 です。
今日で春のお彼岸が終わりました。私はお墓参りには行きませんでした。そう、私はお墓には眠りたくありませんし、また高坂和導もお墓の中では眠っていないと思いますので。
さて今年の春分の日から3日間家族旅行に伊東へ行ってきました。コロナウイルスの問題で世界中が騒いでしますが、このマイナス思考は策略者の思うツボですので、いつもと変りなく旅に出ました。3連休でしたので、久しぶりの家族旅行です。近場を選び、伊東へ。いつもはペーパードライバーの私ですので、公共機関の交通手段を選びますが、今回は車という文明の力がありましたので、久々に熱海にある風雲文庫に行ってきました。通算、今回で3回目、最初に訪れたのは16年前だったかと思います。
この風雲文庫は私設博物館、営利目的とは全く考えにくい、しかし陳列品は一般人が見れば、偽物そして変人が経営する博物館かもしれません。しかし真実はこんなところに隠されているのです。全く宣伝をしていませんので、開設50年となりますが、地元の人々にもほとんど知られていない場所です。一日で全く訪れる人もいない日があってもひたすら50年守られてきた場所です。ご縁のある方のみが行く場所かもしれません。
そしてここからの熱海の景色はおそらく熱海一番の景勝地でありましょう。無料にて望遠鏡で景観を楽しめます。真下には崇教真光教団の元宮がよーく見えます。ここに高坂和導は若き時代に初代岡田光玉氏が他界する直前に光玉氏、そして恵珠女氏と共に1週間過ごしました。
ここ風雲文庫ではまずは戦争時代の遺品が遺す塔に案内されます。そこで今回目を引いたのが三島由紀夫の写真と彼の遺書とも思われる達筆な彼の思いを綴ったものでした。これまで2回の訪問時には全く気が付きませんでした。そして本館では何とヒットラーの数多くの写真や遺品、そしてビスマルク、ナポレオン、ニーチェ、マルクス、レーニン、スターリンなど誰もが知っている人々の遺品、そして何と1991年にフランス軍によって射止められたイラクのサダムフレインが大統領の肩章までが展示されているのです。何度見ても驚嘆すべき遺品であります。これらは全てオーナー(現在でもお元気とのことですが、全く身元は明かされていません。)が収集したものだそうです。
ここをずっと管理している女性は本当にこのオーナーに忠実で、そして秘密を一切公言されない白い割烹着をお召しになったお方です。3回行っても、お電話をしてもこのお方がお出になりますので、本当に忠実なお方だと思います。コーヒーを入れていただき、今年4月8日で開館50周年となること、そして私がこの日、気になった三島由紀夫氏は今年没後50年、そして本日(3月20日)より三島由紀夫氏の映画が公開されたことなどを聞き、驚きを隠せませんでした。
私の高校時代の愛読書は三島由紀夫氏の小説でした。そして高坂和導は生前、三島由紀夫氏の奥様平岡瑤子さん、三輪明宏さんと面識がありましたので尚更のことでありました。今週には上映が始まりました三島由紀夫氏の映画を見に行く予定です。三島由紀夫氏の想いがまだまだです生き続けているようです。