夏季アイヌ文化セミナーが始まりました。 | 竹内文書の世界を旅する三和導代のブログ

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三和 導代 です。

 

8月6日は広島の原爆記念日でした。この日は私の妹の誕生日で、妹も複雑な気持ちでいつも誕生日を迎えてきたことでしょう。私と妹は6才違いで、夏休みのラジオ体操から戻りますと、妹が誕生したことをおばあちゃんから聞かされたことをよく覚えています。

 

今日から東京八重洲口にありますアイヌ民族文化財団主催によるアイヌ文化普及啓蒙セミナーが始まりました。毎年この時期に開催されるセミナーで、私は今年で3回目となりました。全て無料でアイヌ民族の歴史から文化、伝統まで深く広く勉強ができます。全て無料で行われています。ここで2年間、アイヌ語のクラスに受講していましたので、いつもご案内をいただいていました。

 

2年間語学を学んだにしては全くアイヌ語ができない劣等生の私ですが、さまざまなアイヌの方々を通してアイヌ民族がこれまで辿って生きた厳しい道のりを知ることになります。

 

今日は①出土漆器からみるアイヌ文化の交流史②アイヌ文化の継承の二本立の講義でした。漆器から見るアイヌ文化の交流史はアカデミックな調査結果をまとめたどちらかと言えば専門家向けの講座、アイヌ文化の継承の方は実際にアイヌとして生きてきた3代の家族のアイヌ音楽の紹介や、アイヌご本人の実際の体験や母から受け継いでこられた体験談と違った断面からアイヌ文化を学ぶという一日でした。

 

親子3代によるアイヌ音楽の演奏と歌はとても心惹かれるものがありました。五弦楽器のトンコリ、そして口琴ムックリの演奏は、どこから聞いたことがあるな?と直ぐに思うほど、中央アジアのチュルク系の人々の音楽演奏の音色にそっくりです。また楽器自体も非常に似ています。キルギスの博物館で観た楽器、そして音楽グループの演奏を聴いた時の思い出を辿りますと、本当に文化圏が近いこと、そしてお顔をそっくりであること、とても懐かしく思い出されました。

 

アイヌのトンコリは普通は三弦や六弦もありますが、普通は五弦のようです。キルギスのコムズは三弦ですが、本来はシャーマンが使っていた楽器だそうです。アイヌ民族はアニミズムですが、もありますが、キルギスの人々も現在はイスラム教徒ですが、元来は自然崇拝のアニミズムで、実は現在でも山岳地帯ではアニミズムの世界がまだ残っているのです。

 

明治時代からのアイヌ同化政策により、アイヌ語やアイヌ文化を失いかけてきたアイヌの人々が現在、自らの伝統文化を掘り下げて守っていこうという動きがとても盛んになってきました。今日の二人目のスピーカーである弓野惠子さんもそのお一人です。アイヌの母であった遠山サキさんの姿と言葉をたどり、他の2人の姉妹と子供孫など3代の人々の演奏することにより一人でも多くの人々にアイヌ文化を知ってもらおうという姿にエールを送りたいと思います。

 

世界各国には先住民である少数民族の問題がまだまだ山済みとなっています。同化させることなく民族独自の文化を守っていく必要性があります。それには相手の文化を勉強して理解することが大切であります。お金をかけずに無償で学習すすべは沢山あります。アイヌ語学習のラジオ放送も週に一度聞くことができます。そしてこのような講座もです。

 

もしご興味がございましたら、公益財団法人アイヌ民族文化財団のページを調べてみてください。いろいろな情報を得ることができるかと思います。

 

明日2日目の講座も楽しみです。