鉱物宝庫の悲劇コンゴ | 竹内文書の世界を旅する三和導代のブログ

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三和 導代 です。

 

昨日の晩にコンゴ共和国から戻りました。ただコンゴと書きますと現在はコンゴ共和国とコンゴ民主共和国(旧ザイール)と混合される方も多いかと思います。この二つは元々は同じ王国、コンゴ王国でありました。

 

コンゴ王国は現在の上記2カ国とガボン、北部アンゴラに間にまたがる王国として14世紀末から20世紀初頭まで続いた王国です。1885年のベルリン会議にてベルギー、ポルトガル、フランスの植民地として4つの国に分割、そして王国も消滅しました。

 

この地帯は鉱物資源が非常に豊かな国々ですので、それぞれのヨーロッパの国々にとっては魅力ある地域でした。アンゴラの内戦も長く続きましたが、未だにコンゴ民主共和国の東部では武装勢力が力を振るい争いが絶えない場所です。

 

昨年ノーベル平和賞を受賞しましたデニ・ムクウエゲ氏はコンゴ民主共和国中部の病院に勤務する産婦人科医です。国内東部で20年以上続く内戦では600万人の人々が命を落としています。そして女性にとって世界最悪の場所と言われている中で、デニ・ムクウエゲ氏はレイプにあった女性をこれまでの3,000人もを手術して助けてきた医師です。

 

この地帯にはスマホやPCの部品に使用されているレアメタルの世界最大の埋蔵地であります。この鉱物を狙って武装勢力が武器等の資金源としての目的で、この地に住む人々を暴力にて殺害、そして女性へのレイプが続いています。

 

このレアメタルの埋蔵地でなければこのような悲劇はこの地では行われることがなかったと言えるでしょう。現代人が皆使用しているスマホの裏にはこのような悲劇が隠されているのです。他人事ではない現実です。

 

以下はデニ・ムクウエゲ氏のインタビューです。是非ご覧ください。