三和 導代 です。
コンゴの森の朝です。目の前の川の音、鳥のさえずり、そして森林地帯。生き物にとっての宝庫。そして人間にとっても活力がチャージできる場所。それはこの溢れるばかりの緑の森林地帯からの木々からのエネルギーかもしれません。
この森に生息する森林バッファローやマルミミゾウは森林地帯に生息する小型動物。とても平和に自然の中で生活を営んでします。ここは国立公園内ですので、もちろん人間による森林伐採や動物や魚の捕獲は禁止されています。
この広大なオザラの国立公園に2軒のみ建設されているロッジ。この国立公園内の整備は南アフリカのNGOに委託されていますが、その財源はドイツ人の富豪の男性だと言われています。そして今回宿泊しているロッジのオーナーは全く別のドイツ人女性だそうです。
2人ともに共通することは地球上の自然をすべて守っていくこと。オザラの3カ所のロッジの経営者である女性は今70歳で健全、絶滅の危機に瀕する西ローランドゴリアと大自然保護もさることながら、周辺の村に住む人々の現金収入をも望んで、ロッジを建設したそうです。 沢山の現地の人々が下働きとして働いています。教育の大切さを唱えて、この村には幼稚園も建設されました。
ヨーロッパでの寄付(ドネーション)という意識、感覚はキリスト教精神から来ているのだと思います。私財を投げ捨てて社会に貢献するという姿勢。日本にもこのような考えの方がもちろんいらっしゃいます。つまり地球人として共に大自然を生きるという。お金がなくとも、地球を愛し守る姿勢はいつまでも大切にしていきたいと思います。
国立公園内には村は今は存在しません。1935年にフランスがこの地を国立公園に指定して以来、人々は周辺の地に居住地を移したからです。以前人々が住んでいたバイ(サバンナの湿地帯)の中州には何と今でも土器の破片が沢山残っています。それは何と素焼きの縄目模様の入った縄文式土器とそっくりのものなのです。
この地は全くの手つかずの場所ですが、発掘すれば何層にも重なるかつて人々が生活をしていたことが証明されるコンゴの森深くの場所だそうです。無数の土器の破片が無造作に落ちているのです。