マラブとは | 竹内文書の世界を旅する三和導代のブログ

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竹内文書の研究家・高坂和導の遺志を継ぎ、三和導代が古代スメラミコトの足跡をたどり、世界を旅するブログ

三和 導代 です。

 

スンバ島古来の宗教はマラブ、つまり伝統宗教でアニミズムです。

 

マラブは第3段階に分けられています。一番上のマラブーは唯一神、しかし名前もない、大きな目、そして大きな耳をもつ偉大なる神で、だれも目にしたことはありません。

 

第2番目のマラブはご先祖様です。そして第三番目は精霊、つまりありとあらゆるところに存在する自然神であります。いわゆるアニミズムの世界です。

 

彼らの住むうちは床下は動物、一階は人間、2階は倉庫、そしてとんがり屋根の一番上に一番くらいの高いマラブが住んでいるとされています。

 

敷地内にはご先祖様を祀った石のお墓が並んでいます。一つのお墓に夫婦の遺骨が納められています。

 

人生で葬式は2回行われます。1回目は亡くなった直後に体を綿で巻き付けその上に何重にも葉っぱで作ったブランケットを巻き付けます。ぐるぐる状態、でぶっちょ状態で家の地下や村の敷地内に埋葬します。

 

その後数年後にお墓が出来上がり、儀式を行えるだけの水牛や豚の用意が出来た時に第2の葬式が執り行われます。水牛は1頭日本円にして60万円相当です。1度に1500頭も一斉に殺され、マラブに捧げられます。何頭も殺すのですからそれはそれはお金がかかるというものです。その際に一度埋葬された遺体から骨を取りだし、石造のお墓に埋葬されるのです。

 

一族が一丸となってこの葬式のためにお墓を用意し、そして儀式の費用をかき集めて第2の盛大な葬式となるのです。インドネシアのタナトラジャでもかなりの葬式文化ですが、このスンバ島も盛大なる葬式です。