三和 導代 です。
ニューメキシコ州のタオスの街は標高2130mの高地にあります。この街のはずれに1992年にUnescoの世界遺産に登録されたタオス・ブエブロは1000年の歴史を持つ日干し煉瓦でつくられたアドビ様式の集合住宅があります。
家族が増えるに従って部屋を増やしていった結果何階にも築き上げられた大きな集合住宅になったようです。ここに住むアメリカ・インディアンのタオス族は英語やスペイン語のほか、彼らの部族語であるティワ語を話します。
かつてはメキシコ人同様にスペインやアメリカ合衆国から大きな迫害を受けた時代がありますが、現在は彼らの聖地であるブルーレイクを初めとした土地をアメリカ合衆国から居留地区として与えられて生活をしています。
現在は独自の部族のひたすら守り続ける人々とカトリックの教えを受け入れる人々と両者の姿が見受けられます。カトリック教会がこのタオス・プエブロの重要な場所に建っているのが印象的でした。時代の波に飲まれていく歴史の一コマです。