電動車いすの導入について
歩くことに障害がある方の移動手段として、電動車いすがあります。一般的には、「歩けなくなった方が使う」というイメージがありますが、実はそれだけではありません。たとえば、脳卒中で体に麻痺が残り、屋内なら歩けるけど、屋外を歩くのはは難しい方や、長距離は歩けない方、自宅付近の坂がバリアーで出かけられない方などいろいろなケースで活躍できる移動手段です。 電動車いすの導入を進める際に、多くの方が「電動車いすに乗ると歩けなくなってしまうのではないか」という心配を話されます。その可能性もゼロではありませんが、上記の例を考えても、電動車いすを使わずに家の中だけで過ごすより、電動車いすを使って自力で出かけられるようになる方が活動量が増えると思いませんか?お出かけ先への移動手段として電動車いすを使い、お出かけ先では歩けば歩行機会も減りません。最近は、一般の車いすを電動化するユニットもあり、軽量化も進んでいます。 YAMAHA が出した電動車いすユニットは、操作感の調整もできるようになり、失調のある方にも対応できる設定が可能となっています。自力で外出できると、世界が一気に広がります。電動車いすは、出かけたい気持ちを後押しするツールだと、私は思います。