『HAL』(Hybrid Assistive Limb®)
6月に仙台で開催された、日本作業療法士協会の企業ブースでデモンストレーションをしていたロボットスーツHALの装着イメージです。HALのホームページでは、『HAL』(Hybrid Assistive Limb®)とは、体に装着することによって、身体機能を拡張したり、増幅したりすることができる世界初のサイボーグ型ロボットです。 人が筋肉を動かそうとしたとき、脳から運動ニューロンを介して筋肉に神経信号が伝わり、筋骨格系が動作しますが、その際に、微弱な生体電位信号が皮膚表面に漏れ出してきます。HALは、装着者の皮膚表面に貼り付けられたセンサでこの信号を読み取り、その信号を基にパワーユニットを制御して、装着者の筋肉の動きと一体的に関節を動かすのです。これによって動作支援が可能になります。 生体電位信号を検出し、人間の思い通りに動作する「サイバニック随意制御システム」だけではなく、人間のような動作を実現することができる「サイバニック自律制御システム」の二つの制御系が混在したサイボーグ型ロボットです。 生体電位センサの他にも、関節角度を測定する角度センサ、重心の位置を検出する床反力センサ等が取り付けられています。 『HAL』の応用分野は幅広く、福祉・介護分野における身体機能に障害がある方への自立動作支援、介護支援をはじめ、工場などでの重作業支援、災害現場でのレスキュー活動支援、エンタテイメントなど、幅広い分野での適用が期待されています。 と紹介されています。・・・この生体電位信号って、筋電位ですよね。<スペック>サイズ人体装着型 高さ1,600mm重量全身一体型約23kg、下半身型約15kg動力(電気)充電用100V バッテリー駆動稼働可能時間約2時間40分(バッテリー交換で連続使用可)動作立ち上がり・座り、歩行、階段昇降、パワースクワット、重量物保持・運搬など。操作装着者が操作、オペレーターが操作。使用環境屋内外日常生活環境ブースでは、介護用としてではなく、片麻痺や脊損患者の歩行訓練用として紹介されていました。完全な脊損や、屈曲優位の片麻痺患者等に対して、思うように機能するかはやや疑問ですが、すごいものが出てきたなぁと思います。レンタルもできるようでかなりすすめられましたが、値段が大変なことになっていたのでお断りしました。値段は・・・あれ?忘れてしまいました。なんかすごかったことだけは覚えていますが・・・(-。-;)