毒親の発言は論理的ではなく根拠がないことが多いです。
「こうなったらこう」というパターンで話すことが多いです。
多いというだけで全てではございませんよ。
「私の親は毒親ではないか」
とおっしゃる方の発言をまとめていると、
「過去は変えられないし仕方ないのかもしれない」
「自分が親になってみて親の大変さもわかったし」
と始まります。
そして
「けどね…」
と続きます。
「理不尽な発言や行動をしたことを忘れているのが許せない」
「自分のしたことがわかっていないことが許せない」
と続きます。
いじめと同じようにいじめた側は忘れて、いじめられた側はよく覚えていることと一緒です。
私のところにご相談に来る方は優しい方が多いので、親以外の人とケンカになることはあまりありません。
親とだけケンカになります。
(本当は親以外の人とも小さなケンカはして欲しいのですが…。ここで言う「して欲しいケンカ」というのは、自分の気持ちを抑えて起こるケンカではなく、必要な主張をした上で起こるケンカのことです。)
親とケンカになる時は本当にささいなことです。
例えば、
親「○○は健康に良いのよ」
子「○○はどういう風に健康に作用するの?」
親「あぁどうだったかな…わからない…」
理由を説明できないということは、何も考えずにそのまま情報を受け入れているのです。
こわいですよね。
結果だけ取り込んでプロセスを見ない。
そして自分で考え直す習慣がない。
もし権威ある人の発言なら(毒親は権威に弱いので)どんな悪いことでもそのまま受け入れそうです。
同じような会話でも、親以外の人とこんな話をする時に「○○はどのようにどこの臓器に働きかけて健康に影響するの?」なんていちいち聞かないと思います。
いちいち突っかからないと思います。
聞いたとしてもシリアスな感じにはならないと思います。
「ああそうなんだじゃあ自分も試してみようかな」
「へー、○○の何が健康に良いのー?」
とフランクになるかと思います。
なぜ親とこんなささいな会話でイラッとするのかというと、
自分が小さい時に言われた理不尽な発言もこんなにも何も考えずに出てきた言葉なのか、
と結びつけてしまうからです。
発言の出所の浅さが垣間見れるからです。
だからイラッとするのです。
出所が浅いことに気がついてもいないことに落胆し、「あぁやっぱりダメか」となってしまいます。
そして「もう親には期待していない」と言いつつも期待していた自分に気がついて落ち込みます。
親が口を開くときは「どうせどこからか見聞きしたものをそのまま言っているだけだろう。浅い発言だろう」というフィルターを通して見聞きするので突っかかりたくなるのでしょうが、ツッコミはなしにしておきましょう。
ちゃんと考え直した上での発言かもしれないものまで「浅い発言だ」としてしまうのはよろしくありませんし。
もしかしたらもう毒親ではないかもしれませんし。
親以外の人にならそれほどツッコまないはずです。
それほど反応しないはずです。
寝る前に「今度こう言われたらこんな風に返してやろう」と考えて眠れなくなる方がいらっしゃいますが本当に無駄です。
エネルギーの無駄な消耗です。
他のことにエネルギーを使いましょう。
親以外の人にはそんなに突っかからないでしょう、と申し上げましたが、もちろん突っかかる人もいます。
親以外の人にも突っかかってしまう時、おそらくそれはその相手に親への不信感を投影している時だと思います。
これについてはまた次回。
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