イギリス人の後は、日本人向けの書道を | 書法家 武田双鳳の「そうほう録」

書法家 武田双鳳の「そうほう録」

「書で人生を豊かにする」をテーマに、日々のオモシロさを探求する書法家・武田双鳳の日記

イギリス人の方々に書道の稽古をした後は、


日本人の皆さんと書の稽古。もちろん、やり方は違いますが、稽古のしどころ―いかに自己表現を高めるか―は共通しています。

 

4月は毎年恒例の「永字八法」-永の字に含まれる八つの書法をマスターすれば、何万もの漢字を美しく書けるようになるとの考え方。

 

 

小学校低学年のうちから、側(そく)・勒(ろく)・弩(ど)・趯(てき)・策(さく)・掠(りゃく)・啄(たく)・磔(たく)の筆使いを修得する機会を設けます。

 

 

永字八法の稽古を通じて、筆を圧し付けるような書き方から、筆毫の開閉や抑揚などが内包された本来の書き方に誘います。

 

ただ、現代令和の日本人には、書くための前提(身体性)が欠けがちなため、永字八法と合わせて、立ち方や座り方、息の仕方などをヒモトレとバランスボードを使って磨いていく機会も設けます。

 

 

入会したばかりの大人の生徒さん。横画の収筆部で不自然なコブができていましたが、椅子の下に置いたバランスボードの上に足を乗せながら書いていると、次第に、不自然さが解消されていきました。

 

 

4月・新年度ということで、大人の生徒さんは基本書法に加えて、「超基本的な古典」(王羲之・欧陽詢・顔真卿・鄭道昭)をじっくりと。

 

 

明日の4月2週目からは条幅課題「至誠」を半切2分の1サイズで制作しますが、初心者のうちから、ぜひ、古典に基づいた課題制作(随意部)にチャレンジしてみましょう。

 

おススメの古典は、今月の基礎書法講座で取り上げた、王羲之や龍門造像記、鄭道昭、欧陽詢、チョ遂良、顔真卿のいずれかです(´▽`)

 

 

≪武田双鳳の書法道場≫
http://www.souhou.biz/profile1.html

●通学体験
http://www.souhou.biz/profile1037032.html

●オンライン体験
http://www.souhou.biz/profile1037035.html