雨上がりの琵琶湖と楷書行書の世界 | 書道家 武田双鳳の「書で人生を豊かに」

書道家 武田双鳳の「書で人生を豊かに」

バランストレーニングや書法講座など「書かない書の稽古」を取り入れることで、本来の「書の稽古」を実現。経験を問わず、子供から大人まで、存分に『書のたのしさ』を味わる場所をつくっています。

空と水が溶けあいそうな雨上がりの琵琶湖湖岸。

 

今日はぽかぽか。半袖一枚でもいけそうな温かさ。

 

いろんな生き物が日向ぼっこしています🌞

 

息子に「メロンパンを買ってきてくれ」と頼まれたついでに、マザーレイクに癒された後は、楷書の世界に突入です。

 

まずは、「楷書の鼻祖」と称される三国時代の鐘繇(151~230)の「薦季直表」(221年・画像左側)。その書風は東晋の王羲之の楽毅論や蘭亭序などの表現の前提となり、唐代に入っても虞世南や褚遂良等に影響を与えています。

 

ぱっと見、ぽてぽてゆるキャラのようなフォルムですが、後世に与える影響の大きさからすれば、書道史の中ではフリーザ級の戦闘力(優れた書)なのでしょう。

 

次に、隷書から正書体の地位を奪わんとする「爨宝子碑」(405年・画像右側)の書きぶりを。

 

爨宝子碑は「隷書と楷書の間」とされたこともありますが、北魏楷書と同じ三角形の彫り方などから、現在は「石刻楷書」にジャンル分けされています。

 

ぱっと見、遊んで書いたようなユニークさですが、直・曲や向勢・背勢の変化など、書いてみれば、そのテクニシャンぶりにも楽しませてもらえます。

 

ついでに行書の世界へもレッツゴー。まずは、王羲之の行書の集字「興福寺断碑」(721年頃、写真左)を。

 

同じ羲之書の集字である「集王聖教序」と比べてみると、線の太い細いなどの繊細さには欠けますが、筆画が力強く、躍動的です。

 

さらに、唐太宗の「晋祠銘」(646年、写真右)や「温泉銘」、王献之の「鴨頭丸帖」と書きぶりを比べてみると、真跡が遺されていない王羲之の本当の書き方に、少しは近づけるかもしれません。

 

何時間も書とにらめっこしていたらお腹が空くもので、夜ご飯は、子供達と一緒にスシローへ。思った以上に美味しかった「キングボンビーすし」に、ほっこり笑顔にさせてもらいました(*^-^*)

 

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