地団駄・桐の実・鳳凰さん | 書法家 武田双鳳の「そうほう録」

書法家 武田双鳳の「そうほう録」

「書で人生を豊かにする」をテーマに、日々のオモシロさを探求する書法家・武田双鳳の日記

 

昨日の夏空とはうって変わって、どんよりどよどよ京都の空。

 

湿気の重さか、錯覚か。普段よりシダれて見える鴨川の柳。

 

 

可憐なお花が雨粒で落ちてしまわないか、ちょっぴり気になります。

 

 

鴨川を渡り、サンドイッチが美味しいカフェで、初めて、「タコライス」を注文。マスターが「タコは入っていませんよ」と出してくれます。ちょっぴり癖のある味だからこそ、やみつきになりそう。

 

 

 
 

 

 

しめは、やさしい味のパンケーキ。アイスコーヒーと相性抜群です。

 

 

今日の稽古は、「基礎書法力確認テスト」から。筆記と実技がございます。

 

20年ほど他の書道会に所属していましたーという本日入会の生徒さんは。書道の稽古でテストをするのは初めてだそうです。

 

 

「センスは知識から」で「美文字も知識から」です。「美」は何をもって「美」なのかを知っているからこそ、「美」を再現できるのです。

 

今回の筆記テストの内容は、①基本筆法の種類を正確に記憶しているか、②書道史の基本的流れを把握しているか、③褚遂良と顔真卿の楷書の特徴の違いを説明できるかーなどを問うものです。

 

書は「文字を書く」ものではなく、「言葉を書く」ものですので、言葉に関する一般教養的なクイズも掲載しています。

 

 

実技のお題は、「雁塔聖教序」と「顔勤礼碑」。お手本を観なくても、書風を再現できるか。その生徒さんの実力に応じて、一人ひとりの書きぶりを観察していきます。

 

そういえば、最後の清書前に、バランスボードを使った剣玉遊びをしていたら、「一発でとめけんできた!」と、ぴょんぴょん飛び跳ねながらし喜ぶ生徒さんも。テストの時とはあまりの表情の違いに、カメラにおさめておけばーと、ちょっぴり後悔。

 

※「ヨロコビのあまり地団駄を踏んでいる大人を見るのは久しぶりです~」と言ってしまいましたが、「地団駄を踏む」は悔しいといったネガディブな場合にのみ使う慣用句のよう・・・(「地団駄を踏む」のポジディブ変換した慣用句をご存じの方がいらっしゃれば、ぜひ、教えていただきたいものです・・・)。

 

 

おっと、高瀬川に桐の実が、まぁ、たわわ。これが桐の実と知ったのは今日で、「キリ」と標識を立ててくれた方に感謝をしたい。

 

食べれるのかなぁ~と眺めていたら、隣の枇杷の実には鳥たちが群がるも、桐の実には見向きもしません。

 

食べられないとしても、桐の実は高級花材になるとか、女の子が生まれたら桐を植えて、お嫁に行くときに嫁入り道具の材料にしたとか、どうやら、実用性の高い木のよう(そういえば、書道用紙は桐箱に保存したりします)。

 

 

桐について、さらに調べてみると、なんと、僕の雅号「双鳳」と関わりがあるようです。まさか、鳳凰が桐好きだったとはー。

 

中国神話の伝説の霊鳥である鳳凰(ほうおう)はキリの木にだけ止まるとされ、日本でもキリは伝統的に神聖な木とみなされてきました。花言葉の「高尚」もこれにちなむといわれます。」と。

 

 

道場の近くに桐が植えられているなんて、ご縁を感じるじゃありませんか。双鳳さん高尚ですよねーと言われるよう、「キリ」ッと背筋を伸ばしていきたいと思います(^-^)

 

 

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