”知るだけで書き方は美しくなる ~隷書編” その2 | 書法家 武田双鳳の「そうほう録」

書法家 武田双鳳の「そうほう録」

「書で人生を豊かにする」をテーマに、日々のオモシロさを探求する書法家・武田双鳳の日記

今月初めにやった
隷書体の講座が好評のようで、

隷書に興味をもって
チャレンジしてくれる生徒さんも
随分と増えてくれました。

☆以前の記事で、
隷書体について少し書きました。
隷書体のポイントは
「圧縮と伸張による生命感」でしょう。

字形を上下に収縮させ(扁平)、
筆先を力を線の内に込め(中鋒)、

字の中、線の中に
ためこんだエネルギーを、

伸びやかに
放っていく(波たく)。

まるで心臓のような
躍動感、生命感が
隷書体には宿っています。

☆曹全碑の「光」。
字の中心にギュッと
圧縮されたエネルギーが、

最終画によって
放たれているような。