書法家 武田双鳳の「そうほう録」

書法家 武田双鳳の「そうほう録」

「書で人生を豊かにする」をテーマに、日々のオモシロさを探求する書法家・武田双鳳の日記

コメチキ大好き中二の三男坊。

 

「小腹が空いた」と言われ、おやつ時にちょっと足を運んだコメダ珈琲。シロノワールも、ペロリと平らげます。


 

ぐんぐんと背も伸びて、そろそろ身長183㎝の父を追い抜かしそうです。

 

 

背の高い「書」と言われたら、やはり、初唐代・欧陽詢(557~641)の楷書。


欧陽詢は身長は高くなかったらしいですが、そびえ立つような凛々しい楷書は「楷書の極則」と評され、書体の歴史を終わらせたとまで言われます。

欧陽詢の楷書としては、上記の四碑が有名で、どれも晩年(75才~81才頃)に書かれたもの。



 

七十代の化度寺碑(75才、631年)と九成宮醴泉銘(76才、632年)、八十代の温彦博碑(81才、637年)の皇甫誕碑(81才頃、637年頃)では、若干、書風が異なります。

 

年を重ねてまるくなるーと思いきや、欧陽詢の場合は80代の書きぶりの方が、より、シャープさ増しているような・・・。 


年をとればとるほど、線に粘り強さが出てくる鄧石如の書が思い出されます(ちなみに、褚遂良の場合は、47歳「孟法師碑」より58才「雁塔聖教序」の方がまろやかになります)。

 

 

10年単位で通ってくれている生徒さん達の書を眺めていると、やはり、それぞれに異なる成長変化をとげていっています。

 

年を重ねていくと共に、自分の書がどのようになっていくのか。書は、自分では気づかない自分の内面の変化に、そっと気づかせてくれるものです。


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グツグツの味噌煮込みうどん!

 

夏だからこそ、冷えやすい現代人のカラダ。


涼ばかりを求めてしまいがちですが、あえての熱々、身体が蘇るような感覚です。

 

 

書についても涼を求めたくなるのか、どうも、かなに触れたくなります。


グツグツと煮えたぎるような鄧石如の書なども、積極的に勉強したいものですが…

 


「かな」いえば「高野切」。高野切といえば、「第一種・第二種・第三種」の三人の書き手。

 

 

「情の第一種」、「意の第二種」、「知の第三種」といった具合にキャッチコピーがつけられたりすのですが、そのデザインは、どのように違うのでしょう?

 

「全部おんなじに見える~」というのが通常だとは思いますが、やっぱり、神は細部に宿るもの。

 

ふわりふわりと優雅に筆が開閉する第一種。スパスパッと意志的に書き進める第二種。ひゅんひゅんと軽快なリズムの第三種。

 

どうやったら、自分の“手”にその技法をインストールできるのでしょう?「目習い」から始めつつ、そのコツを、9月の稽古では分かち合っていければなぁーと思います。

 

 

 

ちなみに、平仮名の書き方を変えれば、一挙に書き方を美しくなります。日本語の文章のほとんどは平仮名ですから。

 

平仮名の書き方を変えるもっとも効率のよい方法は、平仮名の源流=かな書法≒高野切に触れることです。

 

『かな(古筆技法)を含む』の書き方と、『かなを含まない』書き方では、次元そのものが違います。


日本語の実用ペン字などを教える人が、すべからく、かな(古筆)を学んでるのは、そういうことなのです。

 

☆おススメの「かな」の書籍!

 

 

 

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ふたば書道会の皆さんの作品が勢ぞろい!

 

そうえば、「ふたば書道会」として発表会を開催するのは初めてかもしれません。

子供たちの作品や支部長先生の作品も展示されます。

 

古典的なオーソドックスなものから、現代的なアレンジが加えられたオシャレなもの、あっと驚くようなアーティスティックなものなど、多種多様な作品がズラリと展示されて、みなさんの目を飽きさせません。

 

入場無料です。タイミングが合う方、どうぞ、お気軽にお越しください!

 

≪ふたば書道会展≫

(会場)セントラルミュージアム銀座

(会期)9月24日~29日(10時~18時※最終日のみ16時まで)

 

☆「9月28日14時~表彰式」・「15時~武田双鳳のギャラリートーク」・「29日13時~武田双龍のギャラリートーク」を開催します。どうぞ、お気軽にご参加ください。

 

☆書法道場の皆さん 29日19時頃~銀座近辺で懇談会を開催しますー🍻

ゴロゴロと音を鳴らして、水っけたっぷりの模様。

 

 

夏が終わるまでには、どうしても、食べたくなるもので、毎年恒例になったルメルシエの桃のパフェを。

 

前回は臨時休業で😢したからか、ようやくありつけて、美味しさも増し増しです。

 

 

 

暑い日が続くと、かなを嗜みたくなるもので、「利き酒」ならぬ「利きかな」という贅沢な遊びを。

 

 

①は繊細。さらさらと穂先を丁寧に弾ませつつ、軽やかに運筆しています。②は大胆。ぐわんぐわんと筆をたわませながら、大らかに運筆しています。③は自由。ゆらゆらと行を揺らがせながらも、シャープに運筆をしています。

 

①は“乙女”、②は“ダイナミック”、③は“アーティスティック”と評される古筆ですが、それぞれの古筆名はなんでしょう?

 

①と②については、最近の稽古で詳しく触れたところですが、③については、近々取り上げる予定です。

 

 

甲骨文。殷時代後期(紀元前 13 世紀前後~紀元前 11 世紀 )に亀の腹甲や牛の肩胛骨などに刻まれた、現時点での最古の漢字。

 

かな。その甲骨文から約2000年後に日本で誕生したかな(平仮名)。かなと甲骨文。まったく異なるようで、どこかに似ているところもあるような。いったいどのような経緯で、デザインが変わっていったのでしょう。

 

かなの中からかすかに漂う、甲骨文の香り。

それをクンクンしてみるのも、楽しいかもしれません。
 

 

「なんでもできるは、なにもできない」。社会保険労務士事務所に勤めていたころ、ちょいちょい耳にした言葉です。

 

「複雑・多岐にわたる労働社会保険の諸手続きを、皆さまに代わって、円滑かつ的確に行いますよ」と社労士会パンフレットに掲載されているような常套句を示しても、「はっ?」とのリアクションが返ってくるのがお約束。

 

 

社会保険の手続なんちゃら~と言われても、いったい何をやってくれるのかが伝わりません。


例えば、お相手が建築業界の方ならば、「事業再構築補助金などはいかがですか」といった具体的なアドバイスを示さなければ・・・。

 

 

「なんでもやろうとするとなにもできないまま」ー。書道においても、社労士業と同じようなことがいえそうです。

 

書道の稽古といえば「臨書」(古典をまねて書くこと)が定番中の定番ですが、なんとなく「古典を書いて上手くなろう」と真似写すばかりでは、いつまでだっても「はっ?」とのリアクションしか自分のカラダから返ってきません。

 

古典技法の習得なんちゃら~と言われても、いったい何を身につけられるのかが自分に伝わりません。例えば、米芾の行書を臨書するのであれば、「行の自然なゆらぎに着目してみよう」といった具体的な着眼点を示さなければ・・・。

 

 

「なんでもやろうはなにもできないやろう」

さて、どのような視点観点をもって、物事に臨んでいきましょうか?

 

 

手垢にまみれた言葉ですが、「まずは目習い」。

書を通じて「目」を養うことで、時代を豊かに生きる力も育まれます。

 

 

※書における「目習い」の「目」は、「手で観る」ということ。実際に真似て書くことで「観る」ということです。

 

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