テーマは『元気がでる言葉』。
通学生のみなさん、創作書道「書遊び全国大会」にチャレンジしてくれました。
普段の稽古では、
与えられた言葉を、与えられた課題(ポイント)に沿って書きますが、
「書遊び大会」では、
自分で言葉と道具を選び、自らの創意工夫で「書」を創っていきます。
もちろん、「お絵描き大会」ではありませんから、
「画数を守る」「墨汁と半紙を使う」といった制約はあります。
ただ、「筆以外の道具で書く」
(たとえ、筆であっても鳥毛などの珍品筆で)という条件ですから、
ミカンの皮やペットボトルなど、
みなさん、さまざまなアイテムを持ち寄ります。
筆以外の道具で書くことで、筆本来の特性を再発見できますし、
想定外の線表現に出会うことで新たな書表現が開かれるキッカケにもなります。


みなさん、もりもりと創作意欲を露わにしてくださり、
とってもステキな作品をつくられました!

いか、児童生徒さんの取り組みについて、少し書いてみます。
[児童生徒さんの書遊び大会の取り組みの例]
①まずは「テーマ」を考えよう!
かわいく、かっこよく、おもしろく・・・どんな表現にしようかな?
まずは、デザインの下書きを鉛筆でしていきます。

②次に、使う道具を決めよう!
スポンジ、ドングリ、レゴブロック・・・
どんなアイテムを使って、
どんな「点画」や「造型」で文字(言葉)を表現していきましょう?

③最後に、自分の作品の良さを語ってみよう!
その作品には、どんな魅力があるかな?どんな、アイテムをつかって、どんな工夫をしたかな?
なぜ、その言葉を選んだのかな?
プレゼンや説得、説明をする機会は、「生きる力」を磨くものです。
本来の書の稽古は、「書く」と「語る」が一体になったものなのです。
クラスによっては、大人の生徒さん達の前にして説明をするので、
物怖じしない姿勢(度胸など)も身につけることができます。

さすがに、中学生ともなると巧みなプレゼンをする子も出てきます。
産まれたころは喜怒哀楽の感情に捉われていた自分が、成長するにしたがって「自由」を得ていくストーリーを、見事に、自分の書作品をみせながら説明。みんなの心動かし、投票を集めていきました。

小3の生徒さんの作品(写真は下書きです)。
ここから、細かく丁寧にデザインしていったのすが、途中でタイムリミットが訪れてしまいました。
「出来ていないから出したくない」と涙しそうでしたが、なんとかアシスタントさんが説得して、未完成ながらも提出。プレゼンもしたくなさそうでしたが、みんなのフォローを得ながら、ようやく自分の作品について説明してくれました。

そんなことがあって、代表作品を選ぶ投票が始まります。
ひとりひとり、自分以外の作品に投票していくと、
なんと、「さいごまでがんばる」が最多得票に!
「なぜ投票したか?」の説明では、
「デザインが細やか」「可愛いらしい」といった高評価。
本人が一番驚いた顔をしていましたが、
「さいごまでがんばってよかったね!」と心から感動しました。

月末頃には、みんなの作品を取りまとめ、東京での審査に提出します。
今回も、みなさんから、たくさんのファインプレーをいただきました。
すばらしい作品を、本当にありがとうございます!