あまりにも有名すぎるけど、
実際に見ると、感動してしまう、
富士山。

蓬莱山だの霊峰だの、
昔から称えられてきたのも、
至極当然のことと思えるのが、
富士山のすごいところ。

そんな山を客室から眺められる宿が、
伊豆・三津浜にある宿「松濤館」



ビル建築の宿なのだが、
いわゆる大型旅館とは一線を画す。
創業は古いので、箱は新しいけど、
昔気質なところが感じられるのだ。

それは日本旅館らしい仲居さんのもてなしや、
いいものだけを厳選したお土産物コーナーで
まず感じられ、
時間が経つごとに鮮明になっていった。
(特に食事ね)


ロビーに腰かけると、ほら、
海の向こうに富士山!


上層階の客室だと、より大きく見える。


ちなみにこれが三津浜。
遊覧船が行きかう小さな入江を
宿泊施設が囲んでいるが、
賑やかすぎず、寂しすぎず、
ちょうどいい感じのスケール感。


大浴場からも富士山!


ロビーにはかつてここに滞在した、
梅原龍三郎が描いた水彩画があった。

ドカンと大きく迫ってくる富士山もいいけど、
海や小島を従えた富士山はまた格別。
眺望だけでも十文魅力的なのだが、
「松濤館」は料理がいい。

夜と朝の食事を語ると長くなるんで、
次へ。

「龍門」の翌日も一応仕事して、
S氏は帰京、オレは延泊。

というか、ホテルで仕事をして、
翌日に備えたかったから。

案の定、仕事が片付いたのは
21時近くになったころ。

こんな時間に行けるところといったら、
「ぎをん遠藤」!

なんとなくひと仕事終えた気分でうかがうと、
白木のカウンターの向こうにおなじみの笑顔。

充実ぶりがうかがわれて、こっちも笑顔。

この辺までは余裕綽々。

いつものように、おまかせで食べさせてもらった。


お通しのタコの柔らか煮で
さっそく日本酒。


前に並んでるのから、
おすすめを聞きながら飲んでいった。


お造りはさすが、かつぎ屋さんのせがれ。


生ガキが特別好きでもないオレも、
これには感心。


マナガツオだっけか?
まずは塩焼きで。


お次は幽庵焼で。

って、違う魚かな?

つか、大した量を飲んだわけじゃないんだけど、
この辺からすでに記憶があやふや。


おや、ナマコ。


これは穴子の天ぷらだろうか?


ここで椀物?


と思ったら、へしこだ。

これでまた酒が進んだに違いない。


じゃこのご飯!

これ食ったんだよね・・・・・・。
うまそうなのに、記憶が・・・・・・。


これはおそらく粕汁。

こんなにいいものがそろっていたのに、
記憶がないのが恐ろしい。

ちゃんとピントもあってるし、
最低限まともだったと信じたいが、
味の記憶がないのが恨めしい。

疲れまくってた時期だったから、
ということにしておきたいが、
味の記憶がないのが恨めしい。

ごちそうさまでした。(涙)


昨年12月半ば、京都出張があり、
カメラマンS氏と夕食へ。

経費で贅沢できないご時世ゆえ、
川端二条のお好み焼き「夢屋」に行ってみたら、
満席で夢破れる。

ならば、東大路三条の「龍門」。
以前訪れた時と変わらぬ賑わいだが、
かろうじて2人分の席が空いていた。

とりあえずのビールを注文して、
適当に見繕ってオーダーした。


豆苗炒め


じゃがいも炒め


麻婆豆腐


茄子のピリ辛揚げ


豚の揚げ物

あとで麺類でもと思いながら食ってたら、
「僕もうお腹いっぱいです」とs氏。

え、えぇ~~~!

まだ5分の1も食ってないじゃん!!

「朝と昼はいっぱい食べるんですけど、
夜は小食なんです」

つか、それ以前聞いてたけど、
小食にもほどがあるだろ・・・・・・。

で、オレは、「残しときゃいいよ」
なんて豪気なこと言えるような大物じゃなく、
ご飯を残したら罰が当たると、
小さいときに言われてたことを、
今も忠実に守っている小心者。

みずからを奮い立たせて完食した。

あとで麺類でもという当初のもくろみが、
遠い昔の夢のように感じられる。

うまかったのは確かなんだけど、
味についての記憶がない・・・・・・。


冬が始まったころ、
島根県松江市にうかがう機会があった。

松江市と言えば松平不昧公。
茶道をベースにした文化が盛んな城下町だ。

雅なイメージの強いところなのだが、
名物はなんと、おでん。

おでんを出す店の数が多く、
普通とはちょっと違った趣向が楽しめるとか。

そんな話を聞いた夜、
ちょっと遅めの夕食をとるために、
ホテルの近くにあった「かねやす」という店へ。

店先には宴会が終わったと思われる、
会社のグループと思しき人たち。

予約などしてなかったけれど、
これなら席が埋まってる心配はない。

暖簾をくぐると、大きなカウンターがあり、
奥は小上がりになっている模様。

客もまばらなカウンターに腰かけると、
目の前におでんメニューが掲げられている。


お通しのイカの煮つけに舌鼓を打ちながら、
おでんを注文するが、軒並みソールドアウト。

カウンターの中で注文を取ってくれたのは、
大女将と思しき、かわいらしいおばあちゃま。
曰く、宴会客が全部食べちゃった。

席は空いてたけど、食材まで空けてたとは・・・。


かろうじて残っていた豆腐と練り物に、
なぜか春菊がついている。
なんでも、松江のおでんには付き物らしい。
おでんって、緑黄色野菜が不足気味だけど、
これなら万全。
なるほど、松江のおでんはいい!


魚料理の看板を掲げているだけに、
刺身はさすが。
(これまたソールドアウトが多かったが)


で、この魚、なんだっけ?
揚げ物好きのオレは骨までバリバリ。

速い時間に来るべきだったと思ったが、
どれも十分満足のいく味わいだった。


しめのおにぎりは岩のりも香ばしく、
ご飯もうまい。


お会計をお願いしたら、
おばあちゃまがお薄を点ててくれた。
お茶が盛んな町ならではのもてなしに、
改めて旅情を感じることができた。

松江のおでん、うまかったです。


悲しいことしんどいこと面倒なことが続いてて、
ブログを更新する気にもなれなかったが、
ちょっとだけ景気づけに、
楽しかったことを思い出してみようかと・・・・・・。

冬の金沢で行った居酒屋「五郎八」の紹介です。

平日の夜だし、表に人が多いとは言えないし、
比較的席数の多い店だったから、
予約は不要だろうと高をくくって行ってみたら、
あいにくの満席。

確かに席は全部埋まってて、
めちゃめちゃにぎわっているので、
あきらめて帰ろうとしてたら、
カウンターの一番手前に座ってるお姉ちゃんが、
「ここ空きます!」と声をかけてくれた。

ご一緒の男性は金離れのよさそうな感じで、
出勤前って趣。

何はともあれ、ありがたいこと。
のっけから人情を感じる店という印象を受けた。


お通しには鴨ロースをはじめとした上級者たち。
「あらばしり」と一緒に出足は快調!


ちなみにその後の酒は、
おすすめ通りにいただいた。
さすが、どれも間違いなし!


お次は、カキの天ぷら。
カキフライはおなじみだけど、天ぷらは珍しい。
さっくり、ふんわりしてて身は豊潤。
何で天ぷらで出す店が少ないんだろ?
って思うくらいうまかった。


バイ貝の刺身。
カウンターの板さんに刺身をすすめられたのだが、
実はかなりお大尽な取材だったので、
蟹やブリはもういっぱい。
(贅沢なこと言ってスミマセン)
そこで、あっさりしたものを求めてこれに。
特に肝のうまさにインパクトがあった。


「菜っぱ煮」と書かれたメニューのこの日は小松菜。
小ぶりの土鍋でアツアツの状態でやってきた。
金沢で食事するたびに感じてたんだけど、
こちらの味付けは塩味も甘さも控えめで、
食材の味が際立って感じられる。
「菜っぱ煮」も同様だった。


ご存じ「治部煮」。
Sさんは「がめ煮」と勘違いしていたようだが、。

これを運んできてくれたのは、
それまでの若いスタッフではなく、
大女将的な雰囲気のフロアレディ(?)。
おそらく大女将で間違いないと思うが、
特にご挨拶もないので不明なまま。
「わさびをよく混ぜて食べなさい」と言われ、
よくよく混ぜていただいたら、
さすがのうまさ!!


こちらは山菜の天ぷら。
もうそんな季節なのか~~と、
ほんのり苦味のある味が懐かしくうまかった。


こちら、白子のバター焼き。
バジルソースがかかっててかなり洋風。
日本酒にも合う逸品だ。


炭焼きでいただいたのは、ゲンゲの干物。
ゲンゲは深海魚で、氷見湾で山ほどとれて、
「下の下」とされる魚だそうだが、
最近はいただく機会も増えていて、
その味は「下の下」とは言えないほど。
金沢で干物をいただくのは珍しいらしい。


大女将からうるさいくらに焼き加減を注意され、
表面にうすら脂が浮いたぐらいで頭から食ったら、
ワタの苦味がきいていて、
酒のみにはたまらん味わい。


イカの丸干し、エイヒレも炭火で焼いて、
日本酒をちびちび。
居酒屋の醍醐味を堪能した。


野菜好きのオレはさらに
「金時草(きんじそう)」を頼んでみたら、
モロヘイヤのような粘りがありながら、
それ自体の味にクセがなく、
しゃきしゃきとした歯ごたえもいい。

そろそろしめのご飯もの。
釜飯やら焼きおにぎりのお茶漬やら、
魅力的な名前が並んでいるのに、
お腹のゆとりfがない。
そこで大女将が、
「氷見うどんならつるつる食べられる」と
いいタイミングでアドバイスをくれた。
しかも、1人前を2つの椀にすればいいと。


でやってきたのが、とろろ氷見うどん。
おっしゃる通りつるつるいただいて、
もう何も思い残すことはない!

これでお代は文句なしときたもんだ。

食どころ「金沢」は居酒屋も格別だった。