短い滞在時間だったけど、
会津はめちゃめちゃ心に響く街だった。

せっかく時間があるのだから、
帰りは長距離バスを使うことにした。

会津バスターミナルから新宿まで、
片道¥4000ちょっと。
切符売り場に並んで窓口の応対を聞いてたら、
平日だとかなり安い値段設定らしい。
こりゃ、また来るしかないな。

バスを待つ間にお土産物売り場を眺めてて、
気になったものをついつい買っちまった。


安くなってた会津塗の茶托。

茶托なんて使うことないんだけど、
上生菓子をのせてもいいかなと思って。
つか、上生菓子なんか買ったことないくせに。

本当は銘々皿にしようと思って買いました。
ま、それすら年に1度もないんだけど。


これは珍しい「凍餅」。

寒ざらしした餅だと思ってたら、
それに醤油を染み込ませて揚げたもので、
どっしりとした煎餅って感じ。
腹にたまるから、緊急避難用になるかも。
つか、一気に食いきっちゃったけど。


みょうがとシソの実の塩漬け。

名称も書いてない漬物は、
なんとなく美味そうで日持ちするから買ってみた。


うちに帰って皿にあけてみたら、
野菜と同量ぐらい塩がたっぷり。

しばらくしたら水が上がるのかなと思って、
瓶に移しておいたんだけど、
塩はずっとそのまま残ってる。

ちょっと食べてみたら、
みょうがとシソの香りが爽やかなんだけど、
塩がじゃりっと残ってて、しょっぱい。

ご飯に混ぜておにぎりにするといいかなと思ったが、
塩が強すぎるような・・・・・・。

もしかして、水で塩を洗って使うのかな?

会津の皆様はこれを
どのように召し上がっておられるのでしょう?

郷愁をそそられる街をひとりで訪ねた晩飯は、
居酒屋に限る!

いつも言ってることなんだけど、
そのよさを改めて強調したくなる店が会津にあった。

その店の名は「籠太(かごた)」。

いろんなサイトで情報を集めた結果、
こちらがいいという声が多く、
店のHPを見たら益々そそられてしまった。
土曜の夜だから満席の心配もあり、
予約の電話をしてみたらすんなりOK。

場末感も心地よいエリアに現れた店は、
重厚でいて上品な、会津らしい雰囲気。

予約の旨を伝え、座ったカウンター席は、
主人と女将さんの仕事ぶりがよく見える特等席。


おすすめメニューもすぐそば!


お通しがまずうまい。

これ、いい居酒屋の第一条件じゃなかろうか。

魅惑的なメニューが並ぶ中から考えに考えて、
会津弁も優しげな女将さんに注文し、
酒は「会津の地酒のおすすめ」をとお願いした。


で、口切りがこの、ハーフにごり酒(?)。

「飛露喜」か「泉川」のどっちかだと思うけど、
忘れた(笑)。


まずは会津の馬刺し。

左に見える唐辛子みそでいただくのだけれど、
これが堪えられない味わいで、
ハーフにごり酒とめちゃんこ合う!!

さすがは女将さん、計算してたんだろうな。


こちらは、厚揚げ田楽。

昼間、田楽屋ってのを目にしたけど、
会津では田楽をよく召し上がるのかな?

コクのある味噌がうまかった。


そして、冬の味覚・あんきも。

見ての通りの新鮮さで、味わいは、
これまで食った中で断トツの1位!!

まったりとしているのに、舌でとろけ、
ほのかに肝の香りが残るもんで、
酒が進むことといったら。

この時いただいてたのは、確か、
「国権 俺の出番」。

おっしゃる通りって感じ。


これは「籠太」の秋から冬の名物料理、
生サンマ巻串。

ふっくら焼き上げた脂がのったサンマに、
大葉の香りがそえられてて、言うことなし!


さらに酒をのみつつ、つまみピり皮。

飲んでて気づいたんだけど、ほぼ満席。
オレは予約がキャンセルになったところに電話したらしく、
絶妙のタイミングだったらしい。

カウンターの他のお客さんは、
地元よりの観光や出張の人が多いと見た。
でも、みんなこの店のファンといった感じで、
一見のオレに対しても超アットホーム。

隣り合わせたご夫婦は関東からお越しで、
奥さんが以前この店に来て感激して、
旦那さんと一緒に再訪したとか。

で、注文したつまみや酒を分けてくれたり、
「籠太」の魅力を語ってくれたりして、
めちゃめちゃ和まされた。

もう片方の隣には20代~30代の女性2人組。
話を聞くともなく飲んでいたら、

年上「私の待ち受けさぁ、ジャニーズなのぉ」

年下「ジャニーさんが好きなのぉ?」

年上「なんでジャニーさんよ!」

年下「そんな気がしたからぁ」

笑いをこらえるのに懸命だったのだが、
肩の震えを隠すことができず、
年上女性に見とがめられ、
「ジャニーさんじゃなくて、テゴマスの増田くん!」
と待ち受けを見せられた。

そこから女将さんも混ざって、
会津弁交じりの会話を聞いていたんだけど、
彼女の呼び名はずっとジャニーさん。
そう呼ぶたびに彼女は待ち受けを見せて否定。

春菜いじりのような感じで、
酔っぱらい始めてたのも手伝って、
ずっと笑っていたような気がする。


酔い覚ましのために炭水化物をと思い、
冬の名物・蟹飯。

タラバガニを蒸すときに出た汁で炊いてるそうで、
身は入ってないんだけど、蟹の香りたっぷり!

うまい料理と地酒、
そして面白い会話にすっかり酔って、
会津を目いっぱい満喫しました。

ご主人と女将さん、
そして、ジャニーさんと花屋さん、
どうもごちそうさまでした!!!

七日町駅で手に入れた、
会津若松のガイドマップを眺めていたら、
「野口英世青春通り」なる通りがあった。

そういやガキの頃、
『野口英世伝』を読まされたっけ。

偉人の伝記を読んだところで、
何の影響もないというのは、
オレがいい例だ。

で、同行のカメラマンS氏と、
野口英世は悪評も多かったことなど話しながら、
通りに行ってみた。


野口英世のイラスト付き看板の下には、
「八重の桜」のフラッグ。

頑張れ!会津!


こちらは野口英世青春広場。

奥の方に立派な銅像が見えるが、
何かゆかりのある場所なのだろうか?


「野口英世青春館」

ここは野口が手の手術を受けた病院跡らしい。

赤ちゃんの頃、あやまって囲炉裏に落ちて、
野口は片手にひどいやけどを負い、
握り拳のままになっていた。

その手術を受けたのがここということか。
なるほど、伝記がよみがえってきた。

で、野口英世は10代の後半、
この辺で過ごしていたことから、
「野口英世青春通り」と呼ばれているそうだ。

ここを経て、野口英世はアメリカに渡って細菌学の研究をし、
アフリカ・ガーナで黄熱病で亡くなった。

享年51歳。

オレより若いじゃん・・・。

性格に難ありとの噂が伝わるが、
それぐらいじゃないと、あの時代に、
あれほどの功績を残すのは無理。

同じ年月をのほほんと暮らしてきたオレは、
つくづくそう思う。

思うだけなんだけど。
七日町通りを歩きながら、
交差する通りにも目を凝らしていたら、
気になるものが目に飛び込んできた。


まるで江戸時代の店のようだ。


近くにあるもの店も屋号は同じ。

入ってみると、味噌、醤油、油を売る店舗と、
奥には田楽料理の店があった。
牛丼食った後だったから、
さすがに田楽はもう食えない。
手づくりっぽい調味料の数々を眺め、
味見したりして、ついつい購入。


どれもそそるでしょ。


さらに歩を進めながら、
休憩する店をさがしていたら、
またまたよさそうな店を発見!
き風のよさそうって意味じゃなく、
オレ的に好きな感じの店って意味ですが。


新しいとは決して思えない珈琲店だ。

店内は、いかにも昔ながらの上品な喫茶店。
土曜の昼下がりだったからか、
お年寄りが多かったけど、
高校生カップルとかやってきたりして、
なかなかのにぎわい様。


自家焙煎らしきコーヒーもうまかった。

七日町通り界隈をじっくり見て回ろうと思うと、
一日じゃ足りないな。


七日町通りを歩いていたとき、
ひときわ立派なお屋敷が目に付いた。


暖簾には「渋川問屋」と染め抜かれている。

そばに寄ってみたら、郷土料理店であり、
ステーキハウスであり、宿泊もできるようだ。

入り口の掲げられたメニューの中でも、
特に目を引いたのがランチの「牛丼¥1050」。

小腹も減っていたので、迷わずGO!

建物の中は、まさに豪商屋敷。
なんでも海産物の問屋として栄えた渋川家が
明治、大正に建てた家屋敷を商業施設にしているとか。


通された席は囲炉裏のある部屋。


トイレに行く途中には見事な中庭があり、
建物は奥へ奥へと広がっている。
宿泊用の客室や母屋はさぞやと思わされた。

で、こちらの牛丼は、
ステーキハウスで扱っている銘柄牛、
会津塩川牛の切り落とし部分を使っていて、
ランチタイムにいつもあるものではないとのこと。

もしかしてラッキー?


まずは小鉢。


続いて、会津名物「こづゆ」。

干し貝柱でとっただしに、
里芋、きくらげ、しらたき、豆麩などが入った、
とても上品かつふくよかな味わいの逸品だ。

平たい塗の器で出すのがお決まりらしく、
会津では味噌汁並みに供されている。

「こづゆ」はマジ絶品!!


で、これが牛丼。

大きな肉がごろごろ入ってるのの興奮しちゃって、
ピントが全然合ってない(涙)。

一般に思い浮かべる牛丼とは違い、
時雨煮がどっさり乗ってて、
ご飯と牛が同量くらに感じたほど。
で、味付けは濃くないから、
牛の味を堪能できる。

値段から考えると驚異的なCPだ。


漬物も赤い塗の器で。


最後に出された柿は、撮影より先にペロリ。

しつこいようだが、これで¥1050

すごすぎます。

下調べも何もしないで七日町通りに繰り出したが、
こんなにうまいものに出合えるなんて、
思いもよらないことだった。

後で調べてみたら、「渋川問屋」は
歴史に名を残す当主を輩出しており、
三島由紀夫や松本清張も訪れていたのだとか。

そんな老舗がさりげなく存在しているのだから、
七日町通りって、やっぱスゲェ!!