年末IPOスタート | ほいみんの のんびり日記

ほいみんの のんびり日記

人生は旅である。誰もが言っているつまらない言葉だけど
本当なんだからしょうがない。

久しぶりの年末のお祭りなので、たまには真面目に

株の話でも。


今年のIPOは例年よりも業種、数とも充実した内容で、

続々発表されたあたりでは、かなり楽観的に

「効率的に勝つ」ことばかり考えていたのですが、

詳細が明らかになるにつれ、むしろ今年は相当に

厄介なのではないだろうかと思うようになってました。


例えば、今回の一連のIPOはどれも公募価格が相当に

割高と思われること。おそらく、年央にIPO系がプチ

バブル傾向を示したことと無関係ではないと思われますが、

バリュエーション的には多くの銘柄で、公募水準は

半値ぐらいでもいいのではないか?と思うような状況。


もちろんこれが「普通の上場銘柄」であれば、割高なら

修正されるだけの事なので何も問題はないのですが、

IPOは上場直後は需給が買いに傾くのは当然の状況

なので、超割高で初値がついて、そこから勝負、という

ことになりかねません。


だったらやらなきゃいいのですけど、12月はそのディス

アドバンテージを考えてもかなり勝ちやすい

(仕込みやすい)月ですし、今年はそれとは別に、

買うに値する大きな理由があるので、正直こんな

バリュエーションではやりたくない、と思いつつ

買わざるを得ない状況です。


で、心配していた公募割高の傾向を反映するかの如く、

全く人気がないと思われる割安傾向の銘柄がむしろ

健闘しているという「それみたことか」状態が今。


今年一年、それ系のバリュー銘柄を鬼ホールドして、

結果が出なかったのもあるし、もともとの「方針」もあるので

そういう銘柄には今は手を出しませんが・・・


今後の残りの銘柄も、即金でいいので初値公募同値で

勝負させてください、みたいな

「一見よさそげな実質割高銘柄」が続々と出てきます・・・。


もう一つは、VCの存在とロックアップ。いつのころからか

ロックアップの主流が期間縛りから、期間、または公募

からX倍の2本建てになりましたが、これがまた厄介。


本来これはマーケットを混乱させないために設けた
「良心的な計らい」だったのだと思いますが、現状では、

人気銘柄は1.5とか2倍を初値の段階で超えてしまう

わけです。バリュエーションではなく需給だけの問題で。


つまり、急落しやすい危険な状態になる時だけ

ロックアップが外れるという、本末転倒の結果を引き

起こします。


上場直後にいきなりVCが大量売りをかまして公募を

大きく割ってしまって投資家に無用な損失と混乱を

招かないために設けたはずのロックアップが、逆に

投資家にとって大迷惑な混乱を引き起こします。


別に公募で得た投資家に2倍もの利益を献上する

必要性はまったくありませんから、充分な需要申告が

ある銘柄についてはロックアップ条項をなくしたほうが

むしろ健全な値動きになるのではないでしょうか。


・・・と、そんな事を書いてもどうにかなるものでは

ないので、今の条件でやっていくしかないのですが。


いずれにせよ、これから出てくる人気銘柄には、

公募の数よりも多い、「X倍でロック切れ」みたいな

隠れ浮動株や、ロック切れの分だけでもう一個上場

できそうなやつとかが出てきます。VCは少ないと

思ってたら、ストックオプションがつんでもない数の

裏技的なものまで。


例を挙げるまでもありませんが、今年後半、ここまでの

状況でも、そのような「後から浮動倍増」銘柄は、かなり

「説明のつきづらい」酷い動きが散見されます。


浮動株が同じでも、半分がロックされている(いた)のと

もともとロックがないのとは大違いで、初値がついた時の

売り圧力は、ロック切れ銘柄の場合、半端ないです。


だから買わなきゃいいんだよ、っていう、遠くから冷静に

見れるIPO無関係者の声は聞き入れませんからね(・∀・)


ツイッターでもつぶやいていましたが、直近のアレも

ひっどい動きでした。ある程度はリスクとって勝負して

ますから、下への値動きには耐性がついているつもり

ですが、さすがに勘弁してください、みたいな動き。

婚活会場だと思ったら斎場だったみたいな。マジ

勘弁して欲しい。


まあ、VCにも芸風があって、今回のGは一気に売って

来る芸風らしく、それが投げを巻き込んで今回のような

状況に。


でも、去年のカニで大悪役を演じたSみたいに、常に

上値でアルゴ駆使して数ヶ月売ってくるよりはよっぽど

マシなんですけどね。だってこっちは投げなきゃ

いいんですから。


まあ、握力で勝つには相応の筋肉が必要で、筋肉が

無い、または衰えている人が握力で勝とうとすると、

取り返しのつかないことになります。


そういう意味で、11月に筋肉を鍛えていたのですが、

例年にない「敵」の顔ぶれと基本属性のクセの悪さに

閉口しつつ本番を迎えてしまいました。


良く私は勘違いされるのですが、私はもともとIPOの

初値買いで儲けたというより、むしろIPOのファンダを

見て、上場直後の需給の変化を見て、「後から参加」

で稼いでいた人間です。


いきなり特攻するのは、勝った時の額は大きくても、

期待値は小さいのです。単にボラが大きいだけで。


なのになんでこんなことをやっているかというと、筋肉が

衰えているのでセカンダリで勝つのは難しいのと、もう

疲れてしまって筋肉トレーニングがきついという理由です。


昔から言っていた「誰でも勝てるときだけやる」を徹底

したツケと言えます。


と、適当に書き散らかしましたが、ここまでの状況をみて、

ようやく当初の方針からの転換を決定。投資行動を制御

するのは自分の精神であり、なかなか簡単に心の方向を

転換できるか非常に難しいところではありますが、とにかく

いったん冷静になって戦術を立て直しました。


11月に買っていたFTコミュ、アイスタイル、フュートレック、

春から大量持ちしていた園芸、ウチヤマは全部処分して、

今はとりあえずIPOだけに資金を残しています。


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